2019年7月8日月曜日

隣人Ⅱ

【隣人Ⅱ】




「痛い! 痛いー! 止めろぉー! 頼むから止めてくれえぇぇー!」

 俺は今、ある男の前で両手を後ろに縛られ両足を大きく広げさせられた上、両足首をロープで縛られ固定されていた。

 そして、この男は俺の背後から俺を抱え、こともあろうに俺の「両乳房」を回し揉み「乳首」を激しく指で抓んでは「コロコロ」と、回し俺がどんなに叫んでも一向に止めない。

 こんな姿を万一、誰かに見られたら間違いなく俺は「ホモの女役」と思われてしまうだろう… しかし! しかしながらその視点にはイササカ誤りがある。


「えっへへへ~♪ いい胸してるじゃねぇーか♪ うへへへへ~♪ プリンプリンだぁ~♪」と、言わんばかりに……


 男は俺の背後から両手で揺れる俺の胸を、まるで女の胸でも揉むように、小刻みに揺らしては乳首を何度も指で抓み、歓喜を繰り返している。

 そう、俺には世間に対して隠してきた「胸」があるのだ… 肥満から来る偽性女性化乳房とは違う「真性女性化乳房」が俺の病名だ。

 真性女性化乳房は女性と同じように乳腺を持ち、肥満で出来た偽性女性化乳房よりもずっと大きい「本物」の乳房で、俺の場合はCカップで普段は「ブラジャー」を使って、この大きい乳房を支えている。

 また男とは違い乳輪や乳首までもが「完全に女と同じ」で、俺の場合は揉まれると「トロ~ン」とするほどに「心地」よく、乳首は本物の女同様に触ったり抓んだりすると「ヨガリ声」を上げるほどに敏感だが、実のところ俺は「女」としてのオナニーは未経験だった。

 では、俺が何故「痛い!」と、叫んでいるかと言えば、話は簡単! この男は恐らくは「童貞」で、恐らくは「女の胸」をも揉んだ経験がないのでは思われるからだ。

 髪はボサボサで風呂にいつ入ったのか解からん体臭と、歯はいつ磨いたのかわからんし、目はギラギラと獣(けもの)のようで、視線を合わせたら噛み付いてきそうなほどに「イッ」ている目である。

 身体こそ170センチある俺より一回り小柄で、ひ弱そうなのだが俺にとってコイツの一言が何よりも恐怖だった。 コイツは俺が「嫌だ!」と言うと決まって「バラす!」と言い、簡単に言えば俺は「脅迫」を受けているわけだ。

 コンクリート三階建ての独身向けのマンションで、12軒のうちの2軒しか住んでいないマンションに、この獣と俺の二人だけが入居しているのは最近になって知り得た情報だった。

 そしてコイツはどうやら引き篭もりらしく、家賃や生活費は全て親が面倒を見ているらしいことが、偶に来る管理会社から聞いて知り得た情報だ。

 俺がコイツに「脅迫」を受けるようになったのは、二週間ほど前の日曜日の昼間のこと、トレーニングパンツにティーシャツを着て、ソファーの上で休日をリラックスモードしていると、玄関先で何やら「ゴトゴト」と、物音がして一行に止まる気配なく「何事だろう」と玄関へ出て様子見に覗き穴から外を見ると、コイツが何やら大きいダンボール箱を引き摺って隣りの部屋へ運んでいるのが見えた。

 咄嗟に、俺は自分が「この格好」だと言うことを忘れ、ドアを開け「手伝いましょうか?」と、余計な声を掛け、三階の廊下へ出ると、コイツは「アウゥゥー!」と、まるでオオカミのような声を出し、俺を見上げると「ウゥゥ! ウゥゥ!」と、頭を軽く下げた。

 そして俺は大きい箱の片方を持ち、別の方をコイツが持って隣室の玄関へと運び込んだ。 俺はオオカミのような奇妙な返事をするコイツの傍から一刻も離れたくて「じゃぁ♪」と、いいながら玄関を出ようとした瞬間、コイツは俺に「アウゥゥー!」と、一際大きく唸り声を発すると、突然俺の背中に掴み掛かった。

 ティーシャツの下に着けていた「ブラジャー」のホック部分を掴んで、強引に引き止められた俺は「しまった!」と、心の中で叫んでいた。

 シャツの中のブラジャーが透けて見えていたことを、その時思い出した俺は、とにかくこの場を離れようとブラを掴んで離そうとしないコイツの腕を「離せ!」と、強引に払いのけ部屋へと戻って来た。

 そして翌日の月曜の夕方、俺が仕事を終え帰宅すると「待っていた」とばかりに、俺の部屋のドアを「ドンドンドンドーン! ドンドンドンドーン!」と、狂ったように叩きまくり、俺が「隣のヤツだなと気付いて」ドアを開けた瞬間! このオオカミのような男はドアノ前で「ガガガガァー!」と、言葉にならない奇声を上げると「バラす」と、ポツリ俺に呟いた。

 それからと言うもの、俺が部屋にいると知ればドアを叩きまくって無理矢理、俺にドアを開けさせ「バラス」とポツリと呟いては自室へ引き上げることを繰り返した。
 
 そんな中、募集の張り紙がしてあった一階へ一人、そして二階にも一人と引越しが始まり入居が相次ぐ中、コイツの玄関先での「バラス」攻撃は続けられ、そしてコイツに頭に来た俺は「どうしたいんだぁ! アンタ頭大丈夫かぁ!」と、威嚇すると、男は「ガルルルルル!」と、オオカミのように俺を威嚇し「俺の言うこと聞け! 俺の言うこと聞け!」と、何度も繰り返しては俺の目を睨みつけた。

 いい加減、頭に来た俺は目の前のコイツに「どんな内容だ! 俺に何をさせたいんだ!」と、玄関の前に立つコイツに声を荒げると、コイツは俺に「グルルルル! おっぱい! おっぱい! おっぱい!」と連発して俺の胸を見詰め、俺が「俺は男なんだよ! 第一ホモじゃねえしよ! アンタも男が欲しいなら繁華街にでも出かけろよ!」と、再び声を荒げると、男は再び「バラス! バラスゥー!」と、大声を上げて両足を「バタバタ」させて廊下を踏みつけた。

 子供のように廊下を何度も踏み付ける攻撃、これには流石の俺も驚いき「馬鹿! 止めろ! 止めろー! 下に響くだろおぉーう!」と、止めたもののコイツは「バラス! ドンドン! バラス! ドンドン!」と、一向に止めず困り果てた俺は、仕方なく俺の部屋へとコイツの腕を掴んで自室へと引き入れた。

 オオカミのようなコイツは俺の部屋に入った途端、俺を見据えて「おっぱい! おっぱい!」と、両手を伸ばして俺の胸を求めて来た。 そんな男を見ている内に俺は思いだしてしまったんだ!「田舎にいた頭の弱い親戚の子」を、そして何度も俺に両手を差し伸べ「おっぱい… おっぱい…」と、繰り返すコイツが何だか可哀想に思え「おっぱい触りたいのか?」と、笑みを浮かべて聞いて見ると、コイツは恥ずかしそうに「うぃー♪ うぃー♪」と、何度も頷いて見せた。

 これがそもそもの誤りだったことに、後々になって気付くおれだったが、俺はコイツを「可哀想なヤツ」と位置づけたことで、この後、何度も来るコイツに胸を肌蹴て気が済むまでも揉ませた。

 ただ、コイツは下手糞で「プルプル揺れる」俺の胸に、両手を当てては「鷲掴み」して、俺に地獄の痛みと苦痛を味あわせ続け、直ぐにはテクニックの向上は見込めなかったが、俺は「胸は優しく丁寧に揉む物」なんだと、自らを女に見立てて何度も繰り返し教え「乳首は可愛く転がしたり撫でたりするんだ」と、毎回教え続けた。

 その結果、コイツは少しずつだが胸への触手を軟化させたが、決してテクニックが向上したのではなく、ただ単に俺の言うことを聞いているだけに過ぎなかったのは知っていた。

 俺は隣室のコイツのことを「オオカミ」とあだ名し、コイツには「お前」と言う言い方をしていたが、オオカミは何を行っても「アゥー」か「ウィー」や「ガルルルー」しか言わず、俺には江戸時代の男達の「飯・風呂・寝る」の有名な言葉を思い出させていた。

 ただ、オオカミの触手が上手くなるにつれて、当然ながら「異変」が俺に起きた… それは俺の胸は完全に「女」であることから推測できるだろうか。

 当然、優しく揉まれれば「うっとり、心地よくなり」乳首を軽く抓まれたり「コロコロ」されれば「あ…」「あぁ…」「あっ」「あ…ん」と、必然的に「ヨガリ声」を狼に聞かせることになり狼もまた、瞼を閉じてベッドのシーツを握り締める俺を見れば「アゥーアゥー」と、何かを悟ったかのように上機嫌にもにると言う物。

 そして狼は優しく胸を揉み回せば、俺が黙り込んでベッドに身体を沈めることを覚え、更に乳首を抓んだり転がすと「あ…」「あぁ…」「あっ」「あ…ん」と、恥ずかしい声を漏らし身悶えを繰り返すことを学んだようだ。

 繰り返される「男同士の出来事」は、回を重ねる度に時間が長くなり、最初は数分だったのに気付けば一時間や二時間なんてことにもなってしまった。

 そして俺はと言えば「女の喜び」を身をもって知り尽くし、いけない事だとは知りつつも「上半身への愛撫」を狼に教え込んだ… 結果、狼は「俺の乳房に舌を滑らせ乳首に舌を絡ませ」俺の激しい身悶えに反応し「アァウッ♪ アァウッ♪」と、雄叫びのような笑みを発し、俺は胸のみならずヘソから上、首から下を狼に預ける形となってしまった。

 狼に教えるつもりが逆に「女の喜び」を、狼に教えられると言う、妙な関係になってしまった… こんなんじゃ駄目だ! と、思いながらも俺は仕事を終え帰宅すると「狼」を待っていることに気付いてしまった。

 狼は俺のヘソ上、首下の範囲で愛撫を続け、そして俺自体もエスカレート狼を止められず、胸から脇腹へそして脇の下、背中に至るまで狼に「身体」を許してしまった…… 俺の肌は敏感に狼の舌を捉え全身は直ぐに反応し、身悶えとヨガリ声を繰り返した俺は、狼に愛撫されズボンを履いたまま、パンツの中で「勃起と射精」をしてしまった。

 自己嫌悪と狼からの愛撫の感触が交互に脳裏を駆け巡り、仕事も手につかないほどに狂おしい時間を勤務先で過ごし、終業と同時に自己嫌悪は吹き飛び、急いで帰宅すると狼が俺を求めに来るのを自室で待つようになっていった。

 狼を待つ間、何も手に付かず時計を見ては「狼の足音」に耳を澄ませ、落ち着かない時間を過ごしたものの、結局この日は10時まで待ったが狼は来ないものと諦め、晩飯を済ませ風呂に入った… そして鏡に映った自分を見た瞬間「なにいぃー!」俺の目は点になった! 鏡に映った我が身の胸が「ツン」と、上を向いてまるで外人のようにかっていた。

 俺はそれを見た瞬間「天罰が下ったんだ…」と、俺はガックリと肩を落として風呂から出ると、パンツを履き上にトレパンそしてノーブラのままティーシャツを着ると、窓辺の椅子に座り外を眺め「もう止めよう…」と、自らの胸に視線を降ろすと「ドンドンドンドンッ! ドンドンドンドンッ!」と、ドアが激しく立たれ、ドアの方へ視線を向けると「アゥー! アゥー! アゥー!」と、奇声を出して狼が俺の部屋へと雪崩れこんできた。

 狼が来たことは直ぐに解かったが、俺は出迎える気にはなれず「ジッ」としたまま動かずに居ると、狼は椅子に座る俺に近づき「アゥー? アゥー?」と、声を細め塞ぎ込む俺の顔を下から覗き込んだ… まるで俺を心配するように「アゥー?」と、何度も覗き込み「ポンポン」と、俺の頭を片手で軽く当て「アゥー……」と、悲しげな奇声を繰り返した。

 そんな狼に俺は「もう、出来ないよ… もう止めよう…」と、囁き聞かせると、狼は「ガルルルルッ! ガルルルルッ!」と、俺から「サッ!」と、離れ両手で俺の背中を叩いて奇声を軽く上げた。

 パタパタパタと、俺の背中に両手を当て「アゥー…」と、寂しげな声を出したと思うと、今度は「ガルルルルル! ガルルルルルル!」と、強く俺を威嚇したりを繰り返した狼に、俺が「俺の胸、見てみろよ… ホラッ!」と、塞ぎこんだ身体を起こして、ティーシャツを巻くり上を「ツン」と向いた胸を見せた。

 狼は俺の胸と俺の顔を交互に見回すと「アゥー?」と、何度も首を傾げて俺の目を「どうしたの?」と言わんばかりに覗き込んだ。 俺はそんな狼に「俺はなっ、男なんだよ… 男だ… こんな外人見たいに上を向いてる胸があっても嬉しくないんだよ… わかるだろ? お前にもわかるよな?」と、訪いかけるに狼の顔をみると、狼は突然「ガルルルルルッ!」と、牙を俺に向けるように威嚇しながら後退りし「ウゥゥーウゥゥー」と、悲しげな顔して俺の部屋を飛び出して行った。

 俺は何故か狼に「申し訳無さ」で胸の奥がいっぱいだった……


 

 
2話





 ツンと上を向いたまま俺の胸は元には戻らず「あぁ、そろそろ手術受けるしかないのかな…」と、仕事から帰宅しワイシャツの下の「サラシ」を外し「はあぁ~♪」と、一息ついてサラシからの開放感に浸る。

 風呂に入って身体を洗う時、決まって邪魔になる胸だったが、ますますその存在が邪魔になり小さな溜息は、当然のこと大きくもなり、鏡に映った自分の胸を何度も見ては「手術」のことを考える。

 他の人ならともかく「親から貰った身体」を傷つけたくない、以外にも「古風」な俺だが、流石に「ツン」と上を向いた乳房を見れば否応なく「はあぁ~」と、大きな溜息を風呂場に響かせる。

 風呂からでていつものように、ブリーフの上にトレパン、そして上はノーブラでティーシャツと開いた窓から入る微風につられ、窓辺の椅子に腰を落ち着ける。

 片手に持った缶ビールを頬に額にと当て清涼感を楽しみ、一口ビールを喉に流し込めば「アイツ、今夜も来るのかな~」と、居た堪れない気持ちに落ち込む。

 元はと言えば、俺が安易に狼に教えた「胸への触手」の仕方が原因で、狼は毎日来るようになり、俺は俺で狼に「女(むね)の」喜びを教えられ、どちらかと言えば俺がハマってしまったような物なのに、今度は一方的に狼を突き放した。

 俺は心の中でもし、今夜来たら「最後だからと念を押して狼の好きにさせてやろう」と、ベッドの上に移動して缶ビールを煽ったが、前回の突き放しの所為か、この日も狼は俺の部屋には来なかった。

 そして数日が経過し何事もなく過ごしていたものの、俺の中で「変化」が起こり始めていた…… それは、我慢出来なかったと言う事実。 俺は「胸」を使ったマスターベーションなんぞ生まれてから一度としてしたことはなかったのに、狼が来なくなってからと言うもの「触りたくて弄りたくて」仕方がなくなっていた。

 仕事をしている昼間も「サラシの下の胸」が気になって、仕事を終えて帰宅しても飯を食っていようが、風呂に入っていようが、とにかく胸が気になり「触ったら終わりだ!」と、自分に言い聞かせ必死に耐えていた。

 そんな時、俺は遂に弄ってしまったのだ! 言い訳になるかも知れないが本当に「無意識」だった。 熟睡している深夜の1時頃だろうか、自分の荒い吐息に目を覚ますと俺は肌着を捲くり上げ、両手で乳房を揉み回し乳首を両指で弄りまわし、頭の中にあったのは「狼」に胸を吸われているシーンだった。

 しかも、俺はブリーフの中を「カウパー支線液」で、信じられないほど「濡らし」ていた。 射精こそしてはいなかったようだが、俺は狼に抱かれている夢で自らの胸を激しい勢いで揉み弄りまわしていたようだった。

 そんな夜が数日続き、俺を精神的に追い詰め、やがて仕事にも身が入らなくなって行った。 それなのに頭では胸弄りはいけないこと、悪いことと常に自分との戦いが続き、逃げ口上のように「意識的ではないのだし夢の中の出来事なのだから」と、それ自体もいけないとは解かりながらも、自分を納得させていた。

 仕事を終え帰宅し寝る時間が近付くと、俺は再び昼間同様に胸にサラシを巻き窮屈ながら我慢して眠るものの、深夜夢見心地で自分を慰め、朝目が覚めるとサラシは外されブリーフの中は「カウパー支線液」と数回の「射精」で、無残なことになりはてている。

 こんなんじゃダメになっちまう! フラフラしながらカレンターを捲り「あぁ、今日は土曜日かぁ…」と、少しホッとして下着を替えるべくシャワーへと向かう。

 フシャワーから戻り、全裸でベッドに腰掛て両手で頭を抱え「激しい自己嫌悪」に見舞われながらも、視線を胸に移せば上を向いた「良型」の我が胸に「俺が本物の女ならなぁ…」と、囁きながら上半身を左右に軽く振れば「プリーンプリーン」と、胸は柔らかさをを俺の目に伝えた。

 そして「もう少し寝るか…」と、ベッドに横になろうとした瞬間! 突然玄関から「ドン! ドドドドドーン! ドンドドドドドドーン!」と、ドアを叩く「懐かしい音」が俺の頭に響き渡った。

 俺は咄嗟に「ヤツだ! 狼が来た!」と、立ち上がると「俄かに嬉しくなり」ブリーフとトレパンを履き、ティーシャツを着ると「バタバタバタ」と、玄関へと急いだ! そしてドアを開けると、そこには「目をギラギラさせた狼」が無言で立ち、俺をすり抜けるように部屋の中に入って行った。

 狼を追いかけるように部屋の中に移動すると、狼は無言で俺に「ドサッ!」と、大きな手提げ袋を投げ付けてよこし、俺はビックリしてそれを受けとり、狼に「これはなんだい?」と、少しだけ笑みを浮かべると、狼は俺に視線を合わせ「アゥー! アゥー!」と、袋の中を見ろとばかりの表情を見せた。

 そして俺が狼を目の前に、ベッドに腰掛て袋の中身を見ながら取り出し広げると、それは「女物のワンピース」で、俺が狼に「何だこれ?」と、聞くと狼は俺に近づき「アゥー! アゥー!」と、俺の持っているピンク色のワンピースを俺の身体に落ち着けた。

 狼の行動で察知した俺が狼に「まさか、お前! これを俺に着ろと言うのか!?」と、驚いた顔を狼に見せると、狼は俺に人差し指を向け「アウ! アウ! アウ!」と、三度頷いて見せ、更に驚きながら俺が袋から別の物を取り出すと、狼は「アウアウアウ!」と、再び頷いた。

 俺が手にした物は新品の「白いパンティー」だった。 そして次々に出てくる「スリップやらパンスト」を見て俺は放心状態に陥り、俺の意識を取り戻そうとするかのように狼は俺の両肩に手を置いて「アウ! アウ! アウ!」と、前後に揺すった。

 揺すられて気付いた俺は、袋の中身を持ったまま、狼に「これを… これを俺に着ろと言うのか… これを俺に… ふうわっははははは♪ おいおい、勘弁してくれよぉぅ♪」と、大笑いして狼を見詰めると、狼は俺を見て「ガルルルルルル! ガゥゥー! ウガウガウガッ!」と、牙を向くように両手を前に突き出し、今にも飛び掛らんばかりの姿勢を見せた。

 俺は狼に脅迫されるように、狼の目の前で生まれて初めて「パンティー」を履き「ライトブラウン」と言うパンティーストッキング、そして白いスリツプを着けると、これまた生まれて初めてワンピースを身に纏い、狼に視線を向けると、狼は「アゥ~♪ アゥ~♪」と、頷いてはニコニコ笑顔を俺に見せた。

 初めて見た狼の笑顔だった。 俺は狼に腕を掴まれ鏡の前に行くと、その瞬間「ドキッ! ドキドキドキ!」と、胸の奥を高鳴らせた。 狼は俺の横で満足げな笑みを浮かべて、俺の回りを右に左に前に後ろにとウロウロしながら、今度は俺をベッドへと引っ張って行くと、再び俺をベッドに座らせ「アゥ♪ アゥ♪」と、全身で喜びを表現し、俺の胸元のボタンを外すと、突然俺をベッドへと押し倒した。

 そして狼が次に何をするのかは直ぐに解かったものの、俺は抵抗することが出来なかった。 それは、鏡の中に見た自分の女装姿(ムネ)が余りにも自然過ぎると言う衝撃を受けたからだった。

 俺はベッドに押し倒され、狼にワンピースとスリップを両腕の肘ほどまで押し下げられ、両手の自由を奪われたものの抵抗することもせずに、乳房を狼に貪られてしまった。

 数週間ぶりの女(ムネ)の快感は足の爪先から頭の天辺までを駆け抜け、俺に「あひっ」「あひっ」「あひっ」と、信じられないほど壮絶なヨガリ声と身悶えを放たせた。

 更に気付いたことは、狼のタッチや愛撫は以前より数段に上達し、舌の動きや唇の密着度に至るまでほぼ、完成の状態に近付いていた。

 狼は動かずにいる俺を激しく揺らし貪り続け、俺はパンティーの中に「ドクドクドク」と、脈打ちながら精液を溢れさせていた。

 






3話





 俺は病みつきになっていた。 仕事に出掛ける前はハンガーに掛けたワンピースに「行って来るよ♪」と、まるで新婚さんのように口ずさみ、帰宅すればしたで「ただ今ぁ~♪」と、ワンピースの襟元に軽くキスをした。

 スーツを慌しく脱ぎ、風呂に向かう最中も心の中では「早く着替えたい」と言う想いが山彦(やまびこ)のように反響し合い、俺の手を奮わせる。

 風呂から出てもいつものように窓辺には行かず、エアコンを最大にして陽も落ちぬうちから厚手のカーテンを閉めると、逸る心を抑えるようにベッドの上に横たわる「水色のパンティー」に足を通し、掬い上げるように両手に持った「ブラウンのパンティーストッキング」に「頬ずり」して俺は口元を緩ませる。

 パンティーと同色のブラジャーは俺の胸にフィットし、少しの動きでも動じることが無いばかりか胸元に揺らめくパープルのフリルは可愛らしさを強調していた。

 そして、逆側が透き通って見えそうなほどに薄く、柔らかく滑らかな肌触りの水色のスリップを「そっと」左肩に掛けると、そのスベスベ感は俺の肌に心地よさを与えながら風に舞うリボンのように「スルッ」と、パンティーストッキングに包まれた左足に落ちた。

 それを数回繰り返しては「ウフフフ♪」と、女のような口元に軽い笑みを浮かべ肌に伝わった感触を忘れぬうちに、スルスルと身に纏うとゆっくり立ち上がり「腰を優しく左右に振り」宙に舞う蝶のようにスリップの裾を靡かせた。

 下着の上に身に着けた薄生地の「チュニック」のワンピースが、ストッキングに「サラサラ」と、当たる度に肌に軽やかな心地よさを満喫させ、自分が男であることを永遠に忘れさせるような気がした。

 狼が持って来た衣類を箪笥に入った男物と交換するように入れ直し、膝たちする姿勢は別人のように「シナヤカ」に、そして「エレガント」にと女装は俺から男の全てを奪い去ったようだ。

 ベッドのヘッドに一人背凭れし、両足を内股にしに軽く開きながら、ワンピースの上から胸をサラサラと手の甲で撫でると、ブラジャーから伝わる軽い振動が乳首に伝わり、俺の口から「ああああぅ…」と、恥ずかしさに頬を熱くしながら女の声が漏れた。

 右手の中指はストッキングの上をスケートのように滑り、そして滑るほどに俺の身体はその心地よさに身悶えしなから「ぅあっ!」「ぅぅん!」と、意図的ではない細い声を漂わせ、全身をビクつかせた。

 目を閉じて、誰かに襟元のボタンを外されているように想像し、一つ一つボタンを外しては左手で右肩から下着の肩紐を引き降ろし、ストッキングの上を滑る右手の指と連動しながら、左手は右胸にコリコリと固くなった乳首を捜しまわり、指の端が乳首に触れた瞬間! 全身は「ビクウゥンッ!」と、大きくビクつき「あひっ!」と、俺は甲高い声を天井に突き刺した。

 ベッドの上に仰向けになったり、真横になって両脚を広げたり四つん這いになったりと考えられるだけのポーズを決めては両脚を「スリスリ」し、パンティーストッキングの感触に酔いしれ滑る指の心地よさにウットリを繰り返した。

 そして気付けば、着ていたはずのワンピースはスリップと一緒に両脇の下までズリ落ち、裾は捲り上がりベッドから少し離れた鏡を見れば「これが俺なのか!」と、目を疑わんばかりに色っぽい「女」になっていることに息を吐くのも忘れてしまった。

 鏡に映った俺の太ももは「ムッチリ」とストッキングから溢れそうで、捲り上がったスリップの裾が「プリッ」とパンティーに包まれたヒップを恥ずかしいほどに浮き立たせていた。

 更に俺の視線は鏡の中の自分に釘付けになり、ポーズを少しずつ変えては身体の要所にその視線を送りつけ、四つん這いになった時は零れそうになって揺れる自分の両胸を見て「ゴクッ!」と、喉を鳴らし「吸い付きたい…」と、他人の胸を見るような思いを馳せた。

 狼の持って来た女装用品は、俺の胸を不自然から「自然」へと導く最良の物であることを俺に認識させてしまったが、今まで「胸」を不自然にも隠すことに執着していた俺に、狼は「胸を楽しむ」と言うことを教えてくれたのだろうか。

 自分の「女らしさ」に目覚めてしまった俺は、その後箪笥の中身を全て「女物」に替え、男物は仕事着意外は全て押し入れに仕舞い込み、家にいる時の殆どを「女」として過ごすようになり「仕草や動き」に至るまでと徹底し、トイレなども立ち小便から座り小便へと変え、小便も終わる度にトイレットペーパーで拭き取るようにまでなってしまっていた。

 そんなある日のこと、仕事を終えて帰宅し「女」になって時間を過ごしていると、突然玄関から「ドン! ドドドドドーン! ドンドドドドドドーン!」と、ドアを叩く音がして「来たな♪」と、俄かに心躍らせて出て見ると、狼は「アウッ♪ アウアウアウーッ♪」と、ノースリーブとデニムのミニスカート姿の俺の両手首を掴むと、俺を自分の部屋へと楽しげな表情で引き入れた。

 流石に「女の姿」で、部屋を出るのに躊躇(ちゅうちょ)したものの、夜の暗さが手伝って、俺は隣の部屋まで何に気兼ねすることもなく自然に移動出来た。

 狼は玄関を開けて中に入ると「アウッ♪ アウッ♪」と、今度は俺の後ろに回り俺の背中を「ウイッ! ウイッ!」と、中へ入れと言わんばかりに俺の背中を押し、そして押された俺も「おいおい♪ どしたぁー♪」と、嬉しそうな声だして中へと移動した。

 狼の部屋の窓は、黒いカーテンに覆われていて、壁も天井もその殆どを黒いカーテンが覆い尽くし、俺の部屋の白熱灯が懐かしく思えるほどに天井から「裸電球」がいくつもぶら下がりボンヤリと光を放っていて「これがリビングなのか!?」と思えるように、いくつもの熱帯魚の入った大きな水槽が縦横に配置され、その真ん中に座椅子とパソコンが置かれていた。

 そしてリビングの隣室は、俺の背丈より高い洋服箪笥がダブルベッドを囲むように「グルリ」と覆い尽くし、異様な雰囲気を醸し出していて、その状況からは「尋常な人間ではない」ことがマザマザと解かるほどだった。

 そんな狼の部屋のリビングと隣室の中央に立っていると、狼は突然「アウゥゥ~♪」と、俺の周りをグルグルと回り始め、楽しそうな声を何度も上げては、床を這いながら俺のスカートの中を見て「アゥ~♪」と、満足げな表情と声を出し続けた。

 デニムのミニスカートの中には「グレーのパンティーストッキング」と「ピンクのフリル付きパンティー」を履き、狼に中を覗かれることに、俺は恥ずかしさと同等の嬉しさをも感じていた。

 そんな狼は、立ち尽くす俺のスカートの中に時折軽く顔を入れ「クンクン♪」と、スカートの中の匂いを嗅ぎ「アゥ~♪」と、嬉しそうな笑みを浮かべては下から俺を見上げるのを繰り返した。

 狼の顔が時折、ストッキング越しに俺の太ももに当たる度に、俺は「あ…」「あぁ…」「あっ」「あ…ん」と、女のヨガリ声を上げさせそうになるのを両手にゲンコツを握って必死に耐え、激しい快感に立っていられないほど足腰から力の抜けるのを感じていた。

 俺は狼の様子を見ながら、傍の椅子に近付き狼の機嫌を損ねないように「ゆっくりと」椅子に腰を下ろすと、両脚を少し開いて真っ直ぐに伸ばした。

 すると狼は俺の両脚を自らの両手で広げると、真ん中に「どっしり」と直座りをしたと思うと、今度は俺のスカートの中を「ジイィィィー」と、何やら真剣な眼差しで見詰め始めた。

 そんな狼を「どうしたんだ?」と、俺が見入っていると突然、狼は椅子に座る俺の両足首を掴み、俺に「体育座り」をさせると「アウゥゥゥ!」と、俺の股間を睨みつけ「アゥゥ!」と、俺に飛び掛り俺の股間に顔を埋め「スウゥゥゥー! ハアァァァー!」と、物凄い吸引力でパンティーの上、パンスト越しに鼻で深呼吸を始めた。

 俺は気付くべきだったのかも知れない…… コイツは真性の「ホモ」だと言うことを………





4話




 
 そう、あれはまるで「レイプ」のようだった。 狼は股間に押し付けた自らの口でパンティーストッキングを食い破り、パンティーをも「ザッ! ビリビリビリイィー!」と、引き裂いた途端、俺の一物に「カポッ!」と、貪り付くと柔らかくネットリとした舌を竿に撒き付け「チュパチュパレロレロレロ」と、唇から嫌らしい音を出し俺を辱め始めた。

 俺はと言えば、生まれて初めて他人から受けた「フェラチオ」に、全身から力を奪われ「あひっ」「あひっ」「あひっ」と、弾けんばかりの鋭い刺激に腰を「ガクッガクッ」と、揺らし右に左にと身悶えを繰り返した。

 ペニス全体から来る激しい刺激で頭の中は真っ白になり「真空」状態に陥った俺は、ひたすら「あっ」「あ…ん」を繰り返しベッドシートを鷲掴みに、狼からの辱めを受けるしかなかった。

 狼の舌はヘビのようにペニスを締め付け、絡み着いて上下を繰り返し、小さかった俺のペニスは鋼鉄(はがね)のようにガチガチに硬くなり、その根元を「狼の手」が「ムンズ」と捕まえ、真っ直ぐに聳えた俺の竿はまるで自転車のハンドルのごとく。

 ペニスの根元は「ドックン! ドックン!」と、脈打っては大量の「愛液」が溢れているのだろうか、狼の口元から発する恥ずかしい音は、次第に「ヌメリ」を帯びた音に変化し、その音は俺に「辱め」と言う快感を与え始めたようだった。

 全身から力を奪われ両腕はベットシートさえも掴むことを禁じられ、俺のペニスを貪る狼の両手が俺の胸を揉みそして乳首を指で何度も転がした。

 狼の三点攻めは俺からヨガリ声すら奪い、俺からは声にならない「唸り声」が、喉を通じて閉じられた口の中で自然消滅を繰り返した。 狼の吐息は次第に荒くなりその舌はペニスから玉袋へと滑るように流れ「チロチロ」から「レロレロ」へと面積を拡大し、やがて玉袋と太ももの付け根を「グルリ」一周し、途中の陰毛地帯は「チュパチュパ」と、まるで赤子が母親の乳を求めるような音を立てていた。

 えも言われぬ快楽(した)は、俺の太ももから尻へ更に腰から脇腹、背中へと移り拡大し、俺は魂の抜けた人形のように狼に犯され続け、最後は仰向け両足を頭付近へ折り畳まれた姿勢で、事もあろうに俺は自らの顔に「イクウゥゥゥー! ジュッ!」と、射精してしまったのだ。

 狼はまるで俺の射精を知っていたかのように、俺が気付かぬ内に閉じられた瞼の外で手際よく俺の身体を折り畳み顔に射精をさせたものの、当の俺は何か熱い物が勢いよく当たった程度にしか感じておらず、顔に掛かったのが自らの精液だとはこの時は知るよしもなかった。

 俺の顔は「ヌルヌルドロドロ」の何かが「ベッタリ」と張り付き、鼻で息をするたびに「濃厚な栗の花」の匂いに「何の匂いだろ…」と、薄い意識の中、考えていると突然「ガルルルル! ガルルルル!」と、狼の鋭い声がしたと思った瞬間、俺はベッドから「ズルズルズルードスッーン!」と、狼に両足首を掴まれ引き摺り下ろされた。

 後頭部を打った俺からは、漫画のように頭から星が現れクルクルと円を描いて回り「何だ!? どうしたんだ!?」と、考えている間に俺の両足首は再び掴まれ、俺は寝室から引き摺りだされてしまった。

 薄目を開けて寝室を見ると、狼はベッドの上のシーツを慌ててはぐり、シーツの匂いを「クンクン」と嗅いでは「グェグェグェ!」と、咽て咳き込みシーツは丸められ床へと放り投げられるのが見えたと思った瞬間、再び狼はベッドから降りると俺の足元へ移動し「ガルルルル!」と、奇声を発し両手で俺の両足首を持ち上げると「ズルズルズル! ゴツゴツゴツ! ズズズッズウゥー!」と、俺は勢いよく狼に引き摺られ「あわわわわわ!」と、声を出す間もなく玄関の外へと放り出されてしまった。

 バタン! と、閉められた狼の部屋のドアが見えた瞬間、俺は自分の居場所が外であることに気付き、ふら付く頭を持ち上げるようにゆっくりと立ち上がると、ドアとは逆側の手摺に身を任せた。

 立ち上がった俺は「通行人に見られたら大変!」と、ばかりに慌てて隣の自室へと足を急がせたものの、引き裂かれたパンティーストッキングに足を取られ「ドスンッ!」と、転倒を繰り返しながらも自室へと入った。

 壁に寄り掛かりながら入った部屋の中、鏡に映った俺のパンティーストッキングはビリビリに破れ、引き裂かれたパンティーは辛うじて左膝で止まった状態で、チュニックのワンピースは見るも無残に引き裂かれ、スリップとブラジャーは腹までズリ落ち、スリップの裾はカガトまで来ていた。

 そんな自分を鏡の中に見た瞬間、俺は鏡の前で両足を左右に崩し床の上に女座りで崩れながら「クウゥゥー! ゥゥゥウウウ! シクシクシクシク!」と、溢れる涙を泊めるに両手で顔を覆った。

 まるでレイプされた女が何かに悔いるように、込み上げる涙を止めることも出来ずに、俺は延々と泣き続けていた…… 自分でも何故こんなに涙が溢れるのか解からないまま、ただ只管に目を腫らした。

 翌日、ビリビリになった衣類のままリビングで目覚めた俺は、鏡に映る見るも無残な自分の姿に涙が滲み、その日を切っ掛けに会社へ病気欠勤の届けを電話で出した。

 買い物に出る以外はフルタイムで「女装子(おんな)」になっていたはずの俺は、次第に買い物に出る時も男物の衣服の下には「下着(おんなもの)とパンティーストッキング」を、着用し、行きつけのコンピニでは店員から「どうしたかですか? 小指? 突き指ですか?」と、知らずのうちに立てていた小指を指摘されるほどになっていた。

 自分でも気付かない内に俺の仕草は「女」になっていたことに気付き、俺は「男と女」を徹底して使い分ける努力を続けた結果、コンビニに入る直前までは「女」そして入った瞬間から「男」を演じるようになり、病気欠勤して数日後には「自分は女」で、人前では「男」と言う具合に男女が逆転して行った。

 部屋の片隅に干された洗濯物は殆どが女物になり、興味なんぞ無かったはずのヌイグルミも一つ、また一つと増えて行った結果、俺のベッドの周りには可愛らしいヌイグルミが溢れて行った。

 あれ以来、パッタリと姿を見せない狼(りんじん)を、気にかけるほどに余裕が出て来た頃のこと、俺は一度様子でも見に行こうかと外が暗くなるのを待っていた夕暮れ時、突然玄関の外に「バタバタ」と、大勢の人の足音が聞こえた思うと「おい! そこ! ぶつけるなよ! 気を付けろよぉ!」と、男の大声が聞こえ、俺が「誰かが引越して来たのだろうか…」と、デニムのショートパンツから出た足を一歩ずつドアへと近付け、覗き窓から外の様子を覗うと、荷物は狼の居る隣室から運ばれているようだった。

 それを見た俺は「ハッ!」として覗き窓に顔を擦りつけた… 運ばれている荷物は狼のリビングにあった大きな水槽で大勢の男達が、慎重に真剣な顔つきでドア外の廊下を二人一組で下の階へと移動するのが見えた。

 そして窓の外が暗くなり大勢の男達の声がいつのまにか消えているのに気付いた俺は、再び玄関へと近付き覗き窓から外を見て、外へ聞き耳を立てていると「いい! わかったわね! 明後日には迎えに来るから用意しているのよ! わかったぁ!」と、五十代の女性の声が聞こえると「ガルルルルルルッ!」と、返事をするような狼の声が辺りに響いた。

 どうやら狼は引っ越して行くらしいことが解かったが、暗闇で俺の玄関を通り過ぎる女性の顔を見ることは出来ず、その女性の階段を下るヒールの音だけが響き渡っていた。

 そして、俺が玄関を離れリビングに戻ろうとした瞬間、突然「ピンポン~♪ ピンポン~♪ ピンポン~♪ ピンポピンポピンポピンポーン♪」と、激しくチャイムを連打する音が聞こえ、俺が「来た! 狼だぁー!」と、思った瞬間! 「ガリガリガリガリガリ! ガリガリガリガリガリ!」と、ドアを引掻く嫌な音に変わり、慌てた俺が玄関を開けると開けた俺の腕の下を擦りぬけ部屋の中へ「ダアァァー!」と、狼は駆け上がった。

 そんな狼を追いかけるように急いで後を追うと、狼は両手を膝に乗せ下から俺を見上げるように、金太郎のように伸びたボサボサの黒髪の隙間から少し見える目を光らせ「アウッ! アウッ! アウッ!」と、俺を見て右手に持った木の棒のような物を振り回した。

 狼は俺をベッドルームへと追い込みたいらしいことが解かった俺は、狼に「嫌だ! もうあんな目に遭うのは御免だ! 帰ってくれ! なっ! 頼むよ! 俺は静かに女で居たいんだよ! なっ! 解かってくれよ! 女になれたのはアンタのお蔭だけど、でも俺は! 普通にしていたいんだよ! 頼むよぉ!」と、狼の前に跪いて頭を下げて頼んだ。

 そんな俺を狼は「アウゥー? アウゥー?」と、首を傾げて声を細めると「解かったよ♪」と言わんばかりに、跪いた俺の肩を「ポンポン」と軽く叩き、俺が「そうかぁ♪ 解かってくれたのかぁ♪」と、喜んで立ち上がろうとした瞬間「ガツンッ!」と、頭に鈍い衝撃を受け俺の意識はその場で飛んだ。

 どれほど時間が経過したのだろうか、頭に痛みを覚え瞼を開くと、俺はベッドの上に両手を後ろ手に縛られた状態で仰向けになり、口はガムテープで塞がれ首を持ち上げると、俺は衣服を剥がれパンティーとブラジャーだけの姿になっていた。

 気が付いた俺を見て、狼はベッドに腰掛け「グッフフフフ♪ グッフフフフ♪」と、いつもと違う薄気味悪い笑みを浮かべ俺の太ももに片手の中指を滑らせていた。

 髪の毛に覆われた顔に見える眼光は間違いなく俺の陰部を睨みつけ、俺からパンティーを奪い取る気配を感じさせ、太ももを滑らせる中指は円を描きながら少しずつ蛇行しては、パンティーへと近付いて俺を怖がらせた。

 首を持ち上げて身体を恐怖で震わせる俺を見て狼は「アウゥゥー♪ アウゥゥー♪」と、口元を緩めると自らの後ろからロープ出して俺に見せると、突然俺の片足首に巻き「グイッ!」と、大きく足を開かせベッドの下へで固定させると、ガムテープの下で「うぅー! うぅー!」と、もがく俺に構わず別の足も「グイッ!」と、開かせて固定した。

 両足を大きく開かせられた俺は、後ろ手に縛られたままベッドに仰向けになり「もう駄目だ!」と諦めた瞬間、狼は俺のパンティーに牙を剥いた! パンティーは俺の見えない位置で、狼からの攻撃を受け「ギリッギリッ! ビリビリッ!」と、嫌な音をたてた瞬間、俺の陰部は部屋の空気を感じた。

 パンティーが引き千切られた瞬間、俺はガックリと首を横にし狼からの辱めに備えるべく両目を瞼で覆った… フロントホックのブラはあっさりと外され、乳房にも部屋の空気を感じた時、俺から傾けられた頬に涙が伝わった。

 そしてそれから数分後、俺はガムテープの下で「痛い! 痛いー! 止めろぉー! 頼むから止めてくれえぇぇー!」と、必死に叫んでいた。

 狼は俺の身体を愛撫のように舐めるどころか、口を大きく開けた瞬間、俺の太ももに「カブリ!」と、噛み付いて「チュゥーチュゥー!」と、物凄い力で吸い始めた! 俺はガムテープの下で悲鳴のように「痛い! 痛いー! 止めろぉー! 頼むから止めてくれえぇぇー!」と繰り返し余りの痛さに首を左右に振り続けた。

 全身を激しく震動させ痛さに耐える俺の様子を見た狼は「グッフフフフ♪」と、まるで楽しむかのように歓喜し、暴れる俺から一度離れると片足のロープを緩め、今度はその足だけを自由にし再び「ガブリッ!」と、柔らかい内モモを噛み締めた。

 狼は噛み締めた俺の太ももを上下左右に振り回し、ガムテープの下「ギエェェェー! ギエェェェー!」と、声にならない叫びを続ける俺を「チラチラ」と、見ては口を一旦離し「グッフフフフ♪」と笑う姿はまるで悪魔のようだった。

 俺の下半身は陰部を残したまま、殆どに焼けるような痛み発していた…… そして狼は遂に俺のペニスに貪り付いた……

 
 

5話




 ペニスを口に含んだ狼は「カポッ! ジュルジュルジュル」と、嫌らしい音を立てペニスの根元を片手で鷲掴みすると「シュッ! シュッ!」と、舌を絡ませムシャぶりながら上下に扱き始めた…… 焼けるように噛まれた下半身がヒリヒリと痛む中でありながら、俺のペニスは狼の舌と手に敏感に反応し「ムクムク」と、大きくなるのが解かった。

 そして俺のペニスが大きくなった瞬間、狼は「グルグルグルッ」と、喉を鳴らし「ガブッ!」と竿と亀頭の間を噛んだ瞬間、俺はガムテープの下で「ギエェェェェェー!」と、大声をあげ遂にはガムテープが口を外れ何処かへ飛んでいってしまった。

 テープの取れた俺は「痛えぇぇー! 痛えぇぇー!」と、ケタタマシイ声を出し動けぬ身体を左右に振ってベッドを軋ませた。 そしてそんな俺を見た狼は大騒ぎする俺のペニスを無言で「バシッイィィーン!」と、平手打ちし、俺が再び「痛えぇぇー!」と悲鳴を上げると狼は「ガルルルルルルッ!」と、俺の腹に馬乗りなると両手で俺の顔を抑え「うぃー♪ うぃー♪」と、顔を左右少し傾けニコニコ顔をして見せた。

 どうやら、狼は俺に勃起して欲しくないようだったが、そんなこととは知らぬ俺は「痛みで苦しむ俺を見て何が楽しいんだ!」と、腹の上に乗る狼に怒鳴りながら大声を浴びせていた。

 狼は自分が俺に「怒られている」と悟ったのか、突然、俺の上から降りると「俺の両乳首に指を絡め」優しく丁寧にタッチを繰り返し、タッチされた乳首への快感と引き換えるように俺の下半身の痛みは遠ざかって行った。

 乳首から「ビンビンッビシッビシッ」と、伝わる快感は俺から強張りを取り除き、揉まれた乳房からは「ウットリ」する心地よさが全身へと繰り返し押し寄せる波のように伝えられた。

 そして俺の口から無意識に「あぁ…」「ああぅ」「ああああぅ…」「ああああん…」とヨガリ声が繰り返されると、狼は「うぃ~♪ うい~♪」と、嬉しそうに快感で目を閉じた俺に歓喜する声を伝えた。

 俺は頭の何処かで「コイツ、俺を喜ばそうとして愛撫のつもりで噛んだりしたんだ… そして強く力を加えれば俺が気持ち良くなるんだろう位に思ったのかも知れない……」と、狼の想いが解かり一安心したところで、心地よさと快楽は俺から次第に緊張感を奪っていった。

 狼は俺の身体を抱きながら左の乳首に舌を転がし、右手で優しく右乳房を回しながら左手は縮んだ俺のペニス丁寧に絡みつかせると「はぁはぁはぁ」と、小さな吐息を俺に聞かせ狼の舌は「ヌメリ」を帯びて乳房から脇の下へと滑り移動した。

 脇の下に到達した狼の舌は「レロレロレロ」と円を描きながら、乳房と脇を往復し更に二の腕にまで、その「ヌメリ」を拡大し、俺のヨガリ声も「ぅあっ!」「ぅぅん!」から「あひっ」「あひっ」「あひっ」へと変わっていった。

 くすぐったさと快感が入り混じり絶妙なバランスを保ちながら、狼は「はぁはぁはぁ…」と、吐息を急がせペニスに絡めていた手を下へ移動させると、俺に「はあぅぅ!」と、閉じた瞼を開かせるほど不思議な感覚(かいらく)を与えた…… 狼の指は俺の「アナル」の周りをスルスルと動き回り、時折「ニュルッ」と、アナルの上を通過させた。

 狼の俺に対する愛撫は延々と数時間にも及び、その間に「射精」は一度も無かったものの、俺は男のエクスタシーとは全く異なった「女」のエクスタシーを味わったような気がしていた。

 深い眠り(ゆめ)から覚めた俺が瞼を開くと、どうやら俺は「ヨダレ」を垂らして寝ていたらしく、傍には狼の姿はなく裸の俺の上には丁寧に毛布が掛けられていた。 窓からカーテン越しに入る朝日が眩しく、暫くはベッドの上で前夜の狼からの愛撫を思い出しながら再び瞼を閉じてしまった。

 再び目覚め時計を見ると、既に十一時を回りボヤケタ頭を起こそうとシャワールームへ…… 狼に噛まれた跡が生々しく太ももや尻に残るのが鏡に映り、全身の至るところに「キスマーク」が散らばり、狼の愛撫の激しさを物語っていた。

 ビキニタイプのパンティーに足を通し上からガードルを着け、上にブラジャーを着けるとその上から男物の厚手のトレーナーと、下には大きめのジーンズを履き下着が透けていないか入念に鏡の前でチェックした俺は、近くのコンビニへ向かうため部屋を出た。

 自室のドアの前に立って廊下の手摺に手をかけ街並みに見入る… そして何気なく狼の部屋のドアに視線を向けるとドアが少し開いていることに気付いて「?」と、俺は胸騒ぎを覚えて近付いた。

 ドアの隙間から中の様子を覗うものの、人の気配が感じられず「まさか!」と、ばかりにドアを開け中に顔を入れると、玄関にあったはずの靴もスリッパもなくなっていた。

 俺は慌てて「狼(オオカミ)ー!」と、叫んで中へと足を踏み入れた! 静まり返ったリビングには何もなく辺りを慌てて覗った瞬間、「寝室だ! 寝室で寝ているんだ♪」と、自分を安心させるように近付いて寝室のドアを開けた瞬間、俺を包んだのは「孤独」と言う言葉だった。

 誰も居ない部屋の中、俺は独り取り残されたような気分に「ぅぅうう… ぅぅうう…」と、その場に泣き崩れてしまった。

 それから数日間、俺は「孤独」に包まれ「寂しさ」に耐えられずに泣き続けた…… 狼は居ないと知りつつも「もしかしたら夢?」とばかりに、隣室を訪れてはその場で泣き崩れるのを繰り返した。

 邪魔で仕方なかった狼だったのに、俺の心にいつのまにか住み着き「欠けがえのない人」になっていたことに今更気付いた愚かな俺は、ただ、ただ、ひたすら泣くしかなかったが、涙も枯れ果て魂の抜けた人形のように暮らしていたある日のこと、そろそろ仕事にも戻らなきゃと「女物」と「男物」を押入れから入れ直していると「ピンポーン♪」と、玄関チャイムの音が俺の耳に届いた。

 女物の下着の上から「男物の衣服」を見に着け、立ち上がり様にカレンターを見て「電気かガスだな」と、思った俺は財布を持って「ヨロヨロ」と、玄関に向かった。

 玄関の取手に手を添えながら「只今」と、声を出してドアを開けると、咄嗟に俺から「どちら様でしょうか…」と、電気でもガス屋でもない、中年の女性とショートヘアに水色のスーツスカート姿の可愛らしい女性に声を発した。

 すると中年女性が、俺に「○○さんですね♪ 隣りの○○の叔母の○○と申します」と、笑顔で自己紹介し、水色のスカート姿の女性に「ホラ♪ 貴女も御挨拶なさい♪」と、挨拶を即した。

 二人に見に覚えの無い俺が、中年女性に「○○ですが、左側の部屋の方ですか?」と、聞くと中年女性は、俺に「いえいえ♪ この部屋の右側の者ですが…」と、俺の目に視線を合わせ、困惑気味の俺に中年女性は「姪がアナタ様に良くして頂いたと聞き及んでおりまして、今日は御挨拶をと思いまして…」と、笑みを浮かべると、再び中年女性がスーツの女性に「ホラ♪ 御挨拶は?」と、彼女の背中を「ポン」と軽く押した瞬間、スーツ姿の女性は俺に視線を合わせ、ハニカムように「お兄ちゃん… あ… あ… ありがとう…」と、恥ずかしそうに俺に頭を下げた。

 俺は頭を下げた女性の顔に見入った瞬間、背筋が凍り付きそうになりながら「もしかして! もしかして! もしかして君なのかぁー?」と、中年女性に身振り手振りで記憶に残る隣人の姿を伝えると、中年女性は「満面の笑み」で、俺に受け答えをしてくれた。

 目の前にいる可愛い過ぎるほどの女性が俺の知っている「狼」だと知った時、俺は他人が想像も出来ないほどの衝撃に包まれていた。

 玄関先では何ですからと、俺は部屋に二人を通し中年女性から話を聞けば、彼女(オオカミ)は「自閉症と言う病気」で、少し前までは心の病気とされていたが、近年の医学の発達で、実は「脳障害」であることが判明した病気だと言う。

 小さい時に両親を亡くした彼女を引き取って育てて来た「叔母」と言う中年女性は、俺に彼女の生い立ちから今までのことを話し始め「親切そうに見えた」と、言う俺を頼りに隣室に彼女を住まわせたことまで話してくれ、遠くから彼女に見つからないように彼女を見守っていたことも話してくれた。

 そして彼女の引越しが終わり、彼女がこの建物を去った日から、叔母さんに彼女が毎日のように泣いては「お兄ちゃん! お兄ちゃん!」と、昼となく夜となく大騒ぎしていたと言うし、毎日昼夜を問わない彼女の叔母への「お兄ちゃんの連呼」に、溜まりかねた叔母さんは、挨拶も兼ねてと俺を訪ねたと話してくれたが、当の彼女は俺と叔母さんが話している最中、スーツスカート姿で、俺の部屋の中のソファーをトランポリンのように飛び跳ねては「ウガウガウガー!」と、鉢植えの花を威嚇しては「うぃー♪ うぃー♪」と、俺と叔母さんの話しが解かるのか、時折二人の間に入っては首を大きく振ってニコニコしている。

 水色のスカートは太ももまでズリ上がり、ストッキングの切り替え部分丸出しで「ウガガガッ!」と、四つん這いになっては、椅子に腰掛ける「俺と叔母さんの周り」を「グルグル」と、駆け回る彼女からは想像も出来ない叔母さんの話しだったが、叔母さんの話しも一通り終わり「いざ帰ろう」と、叔母さんが立ち上がった瞬間、彼女は前屈みになって椅子に腰掛ける俺の肩に両手を掛け「いや… だ… お兄ちゃんがいい… お兄ちゃんが… いいの…」と、帰ろうとする叔母さんに散々駄々を捏ね、結局、苦肉の策として叔母さんは彼女を夕方迎えに来ると言い残し俺に預けて姿を消した。

 叔母さんが帰った後、じっとしていれば彼女からは「俺がつけたあだ名の狼」は想像も出来ないほどに可愛らしい女性…… ところがイザ、スカートを尻まで肌蹴て四つん這いで走り回る彼女を見れば、やはり蘇る「狼」と言う呼び名。 そして叔母さんも流石に知らないであろう「俺と彼女の妙な関係」が、バレませんようにと、直に迎えに来る叔母さんのことを考えるとタバコを持つ手が微かに震える。

 そんなこんなで、彼女は二日に一度、俺の部屋を訪ねては「ウガッ! ウォ! ガガガガァー!」と、今も可愛らしい顔をして両手に爪を立て中腰で俺を襲う素振りを見せているが、彼女の「ムッチリ」しているショートパンツから露出した太ももが俺を悩ませ、彼女が来ていても目のやり場に困る始末。

 俺はと言えば、あの叔母さんがいつぞやの帰り際に言った「女性の格好も良く似合ってましてよ~♪」の、一言が脳裏に突き刺さり、部屋で一人女装する度に思い出されてはイマイチ、本気になれないと言うか何と言うか。

 まぁ、それでも良いことは一杯あるが、何と言っても「家賃」だろうか…… 実は彼女の叔母さん、管理会社が入っていたので解からなかったが、何を隠そうこの建物の大家さんだった。 で! 俺への感謝の印として、今は「家賃半額」になっているのが嬉しい限りだ。

 ただ、遊びに来るだけだった彼女(オオカミ)は、最近では泊りがけなんてのも珍しくなくなった…… それもこれも俺が女装子(オカマ)だと思われた所為だろうか。

 ピチピチした女の子が胸を晒しパンティー1枚で、俺を襲おうとするんだ! いくら俺が女装子だからって俺にも我慢の限界だってあるぞ! 

 そして… あっひゃひゃひゃ♪ こらー♪ やめれー♪ あっひゃひゃひゃ♪ くすぐるなぁー♪ あっひゃ♪ あっひゃひゃひゃー♪ やめれー♪

【完結】

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