2019年7月8日月曜日

隣人Ⅰ

勤務先と自宅の中間にある長年通いなれた、屋台のおでん屋・・・
そこで知り合った50代の浮浪者が俺の人生を大きく変えることに・・・



1番目



【解説】
仕事帰りに屋台のおでん屋で一杯! これが俺の一日を締めくくるイベント
俺はいつものように仕事を終えると仕事先の病院のレントゲン室から出て更衣室で着替え
そうだなぁ、病院の裏口から出るのが夜の7時ごろか・・
病院から俺の家までは歩いて20分くらい その中間に月曜から日曜まで毎日やってる屋台へ

おじさん! 熱燗とミックスで!
『中で種を沈めたり引っくり返したりしながら何かと忙しいオーナーに声かける俺』

やぁ! いらっしゃい!
『声かけて椅子に座る俺にニッコリして笑顔を見せるオーナー』

へいっ お待ち!
『ナミナミ注いだコップ一杯150円の熱燗をそっと静かに そおぉっと置いてくれた』


【解説】
何が選ぶかはオーナー次第のミックスが俺のお気に入り 待ってる時にワクワクする
最初の頃はよくオーナーの手元を見ては おっ! おっ!てな具合で見てたんだが
最近の俺はカウンターを見て酒をチビリチビリ待つ・・・・
そうよ 見ないで待つことでワクワク感がグゥ~ンと跳ね上がるってな寸法だ


今日も少しワクワク気分で待ってると、隣の席に浮浪者風、今で言えば派遣切りにあった人
じっくりと、おでん鍋を見回すと、二つ三つ頼んで酒の値段を聞いていた・・
少し不安そうな顔するオーナー 結構食い逃げが多いからだった
椅子に座ってポケットから料金をカウンターに先払いで置いた隣の客に ホッとして笑み
長年ここに通う俺だから解かるオーナーの微妙な顔の表情・・・
気を良くしたのか、隣の客にミックスを無料サービス ここがオーナーのいいとこ!
お腹すかせてる隣人にちょっとした親切♪
俺も気を良くして隣人に熱燗を一杯オゴってしまった!!
結局俺はいつもより使いすぎてしまった・・・
隣人との会話も弾み酒の追加にラストのお茶漬けまで そこまでは良かったんだが
元々 酒は強い方じゃなく段々に酔いが回ってフラフラと歩くのもやっとの状態に・・・
聞けば隣人も近所で同じ帰り道だからと一緒に歌なんか歌ったくらいにして


そして、この日のこの瞬間から俺の人生が大きく変わってしまったように思える・・・



2番目



何処をどうやって帰ったのか覚えてない 部屋を見回すと何やらいつもの雰囲気が違う
暗さの所為か俺は考えるのを止めて眠ってしまった・・・
夜中の何時ごろだろうか・・ モゾモゾするので目が少し覚めかけた時だった
突然、股間と言うかペニスに何か暖かいような物が被さって来た・・・
酔いと激しい睡魔の所為で起きあがることの出来ない俺はそれが何なのか理解できぬ間に・・

ウットリするほど心地良く そして気持ちいいものが何なのか解からないまま裸に・・・
身体全体を何かがすべるように暖かい物体が隅々まで そう乳首に尻の穴や背中に項にまで
足の爪先、そして耳の中にまで 余の心地よさと気持ち良さだったことは記憶にあるのだが
翌朝気付いて驚いたのは 俺が自分の部屋だと思っていた場所は俺の部屋ではなく
隣に昨日知り合ったオジサンが寝ていたことだった。
俺にとっては初めての外泊と言うか楽しく飲んだだけの人の所に一泊したことに驚いた
6畳間の部屋はオジサンの見た目よりはきちんと片付いていて俺に布団を自分はたたみの上に
何とも、親切と言うか何と言うか 畳の部屋に布団と小さなテレビとカラーボックスが二つ
あとは小さなワンドアの冷蔵庫に炊飯器に小さなテーブルと生理整頓が行き届いてる。
俺はオジサンを起さないようにそっと枕元に1000円置いて部屋を後にした
共同玄関で共同トイレ・・ 何々荘と言う感じの築50年は立ってる気がする
だが、何でだろう? 何でかしらないが身体の隅々がやたらと痒い・・・
俺にはこの場所が何処なのかはピンッと来ていた
それは ここが通称失業者村と呼ばれている地区だったからだ
調度 俺の部屋から10分くらいのところで 屋台からだと7分くらいだった・・
俺は部屋へと急いで 痒くてたまらない身体をシャワーで流した・・・
身体から俺の匂いじゃない他人の匂いが・・ しかも虫にでも食われたように所々に鬱血跡
鏡に映して見るとどうやら身体の彼方此方に鬱血跡が無数にあった・・
俺は、急いでで身体を洗うと勤務先の病院へ向かいいつものようにミーティングルームへ
白衣を来て向かうと 看護婦長が前から・・ 右首の鬱血痕を見られ冷やかされたが
確かに これってキスマークにも見えないこともないが 一体何処で??
外では看護士と呼ぶものの中では昔ながらに婦長と呼んでいる 患者に年寄りが多い所為だ
だが婦長に言われ少し嬉しいような気のする俺だったものの この鬱血痕の正体は解からない

さてと仕事! 仕事と!!




3番目



仕事も終わり俺はいつものように自宅までの途中のおでん屋へと足を運んだ

いつも俺が一番乗りなのに 誰か先客がいるのに気付いて少し意気消沈の俺

屋台の暖簾(のれん)を潜ると親父さんから声をかけられる前に隣から・・・
『やぁ! 待ってたよ! ここに居ればまた会えると思ってねぇと隣人』
見ると作業服を着た昨日一緒に飲んだ人だった・・
『あっあぁ・・ど・・ どうも!』
軽く横を見て頭を少し下げたものの何故か歯切れの悪い会釈をしてしまった俺

それから椅子に座って屋台のオジサンと会釈していつものミックスと熱燗を注文するものの
どうも、何か隣人と話さなければいけない気がして・・・
『昨日はどうも♪ 泊めてもらっちゃって』

すると少し俺の方に尻をジリジリと近付いて来た

今朝、これが枕元に置いてってくれたろう♪ でも、返さなきゃと思ってねぇ~
『作業服の内ポケットからゴソゴソと音を立ててスッとカウンターの下で返してきた千円』

昨日はおごってもらっちやったし、今夜は私におごらせて欲しいと財布を出してチラッと
中身を見せた隣人に 俺は驚いてしまった・・・ ブ厚い万札がギッシリと詰まっていた。

実はねぇ~ 私は一日に飲む量を決めててねぇ♪ 横でアンタが昨日の夜あんまり美味そうに
おでんを食うもんだから 偶々 小銭しかなくて家に取りに行こうにもアンタが帰るんじゃと
そう思って、ここに寄らせてもらったんだよ♪
今もその話しを大将にしてたところなんだよ あっははは でも、こんな人情屋台も
最近はめっきり少なくなっちゃったねぇ♪
『再会を嬉しそうに笑みを浮かべて俺の顔を見て一口コップ酒を飲む隣人』

へい! お待ち! 今日はこちらさんからってことでガンガン食って飲んでいいですよ♪
先払いでお金は預かってますから♪ それに俺もホレ! この通りと酒を見せる
『ミックスおでんと熱燗を俺の前に差し出す機嫌のいいニコニコ顔の親父さん』

じゃっ! 乾杯と言うことで♪ 頂きます!! 俺は隣人と親父さんに一言
『隣人の方にコップを見せる・・ 乾杯の音頭は親父さん』

あぁ~ どうぞどうぞ♪ かんぱーい♪
『俺のコップにコツンとコップを当てるとグビグビと半分飲干して微笑む隣人』


結局、最初チョロチョロ中バッパッと隣人と遅くまで飲んで語って大声で大笑いしてと
気付けば またまた隣人の家に・・・
俺はこの火もグデングデンになるまで飲んで飲んで飲んだ・・
睡魔に襲われ意識朦朧の俺はグッスリと眠り込んでしまっていたものの
またもや、身体が蕩けそうなほどの心地良さと気持ちよさにウットリ夢の中だった・・
熱い物が身体をネットリと包み込む感覚 そしてプリンの中に全身が沈んで行くかごとくに
その感覚は熟睡しているのにジンワリと身体の隅々や身体の中にまで届くかのようだった
俺はトロトロに蕩けそうなプリンの中を泳いでいるようだった・・・
そして気がつけば朝を迎えていた・・・
寝覚めのいい俺は静かに辺りを見ると俺の隣に別の布団があって彼が眠っていた
角刈り頭で無精ヒゲのある肉体系の彼はスヤスヤと眠っている 俺はこの日も彼を起さぬよう
静かに・・ 静かに そっと隣人の部屋を後にした・・
ただ、身体がやはり彼方此方がむず痒く善事の朝と同じで 俺は家路を急いだ・・
自室で服を脱ぐと何故か身体中から酒の匂いが漂った・・
風呂場へ行きシャワーを捻るものの鏡には別の鬱血痕が 左側の首元に無数に着いていた
仕事に遅れからと差ほど気にせずにはいたものの 勤務先の病院で また別の看護婦に・・
『あっらぁー おやすくないわねぇ♪ 毎晩なんでしょう? キスマークの数増えてるわぁ』

俺には見に覚えの無い どう見てもキスマークにしか見えない鬱血痕に少し苛立っていた
何がどうなっているの 皆目見当がつかないまま看護婦たちの話しの種にされていた
特別痒いわけでもないから内臓系かと親しい医師の友人に見てもらうものの
身体は至って健康そのもので異常なしの診断だった・・・

ただ、不思議なことにその鬱血痕は俺の全身に30箇所も発見されたことから
大学病院での精密検査を友人から勧められた。

俺は何かとんでもない病気かも知れない・・・

そうとしかこの時は思えなかった・・・




4番目



俺は休みの土曜日 隣人を訪ねることに・・・
連絡してからにするにも電話番号も知らない俺にはこうするしかなかった
もしかしたら、隣人が何かを知っているかも知れない・・
俺は自分が病気になったなんて信じられなかったからだった・・

【ドアの前】

留守か・・・ ぅん?? 何度かコンコンとノックをしたものの応答が無かった
仕方なく帰ろうと思った時だった 台所の窓が開いている・・・・
俺は悪いとは思いながら空いてる窓から中を覗くことに・・・

珍しく室内に暗カーテンが掛かっていたものの誰も居ない様子・・

諦めて帰ろうとした時だった・・・ 中から

『アンッ アァァー アンッ・・ アッ・・ ウッウゥゥ・・・』

俺は咄嗟に逃げたしていた・・ 隣人の家の中を覗いた挙句に女性の声まで聞いたことへの
罪の意識 良心の呵責に苛まれながら逃げるように走った

俺は自室に逃げ帰ると布団を被って自分を責めた!!
畜生!! 俺って奴は何してんだよ!! 俺は布団の中で徹底的に自分を責めた!!
申し訳ないことをしてしまった・・・

こんなこと隣人に話せるはずもなく 話して詫びるのも妙な話しだと自分を正当化しようと
何度も自分に言い聞かせた・・・

昼過ぎ頃だった・・ 俺は気持ちの整理がついたものの 何故か早く隣人に会いたいと言う
気持ちを押さえられなかった・・・
隣人に亡くなった俺の父親を重ねているかも知れないと思った
俺の話しに真剣に聞き入り そして真剣に語る隣人は俺に取って死んだ父親なのかも知れない
早く会いたい!!
逸る俺を引きとめるように時計の進行は遅く一時間が一ヶ月に思えるほど遅く感じられた
あと、数時間かぁー 長いなぁー ベットの上に横になって考える
今夜はどんな話しをしようか♪ そうだ! 隣人の・・・
いや! それはマズイだろう 隣人の過去を尋問してる見たいで隣人が不愉快になるだろうし
そうだなぁー あっははははは♪ 父親かぁ~♪
真剣に人生を語り合ったり・・ 酒を飲んで喧嘩したり・・ 時には朝まで語り明かしたり
ションボリしてる俺を慰めてくれたり・・・ 父親かぁ~♪
隣人が俺の父親だったらなぁ~♪

おっ! 考え込んでたら時間が早いこと!! うっほほーい!! よーしそろそろいいか~♪


【屋台】

遅いなぁ~・・
『時計を何度も見ては辺りをキョロキョロするおれ』

○○さん! お友達・・ 今夜は来ないかも知れないねぇ~   まぁ毎日はねぇー
『俺を慰める親父さん』

【帰り道】

結局、俺は親父さんの仕事が終る時間まで屋台に居た・・・
何でだろう、まるで恋人に約束をスッポカされたような悲しい気持ちに・・・
トボトボと歩くこと数十メートル・・ 角を左に曲がると作業服の人が!!
大喜びで近付くものの別人にガックリと肩を落す・・・ 意気消沈とはこのことか・・
気落ちしながら自宅アパートを目指してトボトボと歩くとやがて自室が見えた
暗がりの中、俺の部屋ののドアの前に誰かが立っている・・ 誰だろうこんな遅くに??
誰だろうと思いドアに近付くと見慣れない作業服の隣人と同じくらいの年代の人が
両手に買物袋を持って立っていた・・・・ 
あのぉ・・ 何かぁ・・??
俺がそう言うと、作業服の人は俺に無言で買物袋を二つ手渡して手紙を・・・
事情を尋ねると 片手を俺に立てて見せると無言のまま俺の前から立ち去った
時間も時間で大声も出せず 俺は後姿に頭を下げた。

自室に入って手紙を読むと・・・

今夜は行けなくて申し訳ない・・
急な仕事で暫く街を離れるが心配しないで頂きたい
それと、袋に入った物を夢を叶えるために役立てて下さい
汚れた物ではありませんので心配しないで下さい
私からのお礼の気持ちです。

俺は袋の中の新聞紙に包まれた中身を確認した・・
二つ合わせて1000万円が銀行の結び紙の着いたまま入っていた
俺の夢・・??
初めて会った時に小説家になるのが夢だと隣人に話したことが蘇った
でも、何故 こんな俺にこんな大金を??
俺は初めて見る大金に全身が震えていた・・・
でも、どうして?? 何故??
俺は返そうと自室から出ると辺りをさっきの人を探し回った・・・
一時間近く探し周り結局 俺は一旦自室に戻り鍵を掛けると隣人のアパートへ自転車を漕ぐ
勿論 誰の自転車かは知らないが 俺はシャカリキにになって漕いでようやく・・・
隣人の家は鍵がかかっていた・・・

そうだ!! 窓が開いてるかも知れない!! 咄嗟に浮かんだ妙案・・・鍵が掛かっていた・・

俺は名もしらない人の1000万円を預かることになつてしまった





5番目



あれから、一ヶ月隣人とは屋台でも会うこともないまま時間だけが過ぎ去って行った
俺は隣人から預かったか金は通帳を作って入れておいたものの手は着けていない
たった二度飲んで泊めてもらっただけでこんな大金貰えるはずもなくと言うところだ・・
屋台親父さんも隣人のことには触れないように気遣ってくれている
俺はこの一ヶ月 散々隣人と語った二日間の話しを繰り返しているうちに親父さんにも
俺の心が伝わったのかも知れない。

そんなある日のこと 俺はいつも通りに親父さんの屋台へと足を運んだ・・・
その時だった 俺は懐かしい話し声に耳を疑った・・
暖簾を潜る・・・
込上げてくる熱い感激!!
気付けば俺は隣人の真横へと座っていた 嬉しさが込み上げて来て何から話していいのか・・
○○さん!! 言葉なんて要らないよ!! 嬉しい時はコップを傾けりゃいいんだって♪
『屋台の親父さんが嬉しそうに隣人への俺の気持ちを察してくれた』

俺は飲んだ! 隣人も飲んだ! 飲んで飲んで・・ いい年して隣人に涙を見せてもしまった
寂しかったと涙を見せる俺を隣人はただ黙って頷いていてくれた・・

俺は大いに語り隣人も大いに語った そして! 俺は隣人の家に泊まることに・・
少しは酒も強くはなったとは言え 一人で一升近く飲んでいた俺はグデングデンだった・・
そして、遂にまたあの心地良くて気持ちいい瞬間へと導かれて行った
深夜、目を開けることも現実なのか夢の中なのか解からない プリンの中を泳ぐ俺
全身を柔らかい物がゆっくりと流れるように滑るように隅々に至るまで・・・
あぁぁ~・・・ 蕩けるような感覚・・・ ドンドン億へ引き込まれる感覚・・
寝ているのか起きているのか解からないこの感覚・・・

気がつくと俺は隣人の隣りで眠っていた・・・
右側を見ればスヤスヤと隣人は布団に包まって眠っていた・・・
俺はそっと、隣人の枕元に1000万円の預金通帳と印鑑を置いて部屋を後にした・・
自宅に帰ってシャワーを浴びると消えていたはずの鬱血痕が・・・ 背中や胸 太ももに・・
やっぱり、あそこに泊まると出来るんだ・・・

俺はあそこで一体何をされているんだ??

あそこには一体何があるんだ??

俺は隣人に申し訳ないと思いながらある決意をしていた・・・





6番目



俺の中に隣人への疑心の心が芽生えていた・・・
いつものように隣人と酒を酌み交わし大好きなおでんを喰い語らった

俺はヘロヘロになるまで飲んだ そして隣人に肩を抱かれるように隣人宅へと運ばれた・・

屋台の親父さんは妙な顔して俺を見ていた・・・
『俺はヘロヘロになるまで飲んではいないからだった』

酔ったフリして隣人に部屋へ担ぎ込まれた俺は暫くは壁に凭れ掛けそせられていた
『顔を下に向けてジッとしている』

俺は隣人に抱きかかえられるように服をズボンを脱がされ下着だけにされ寝かされた・・
灯を落すこと数分・・・
隣りに寝ている隣人が静かに起き出した気配を感じる
直ぐ側まで隣人の気配が近付いたことを悟った
隣人はただ、ジッと俺の様子を覗っている・・・ そんな気がした
何をしているんだろう? 俺は寝たフリしてジッと何かが起きること予感しながら待った
すると・・・
ねんねんころりよぉ~♪ おこぉろりよぉ~♪ 坊やは良い子だ・・ 寝んねしなぁ~♪
な・・ 何だ この歌は??
掠れそうな声で 誰に対して歌っているんだ??
すると、隣人は俺の布団を静かに気付かないほどに小さく歌に合わせて手を
パタッ パタッと叩き始めた・・・
何っ?? お・・ 俺の布団を叩いてるのか??

隣人は確かに寝かしつける歌を歌って俺の布団をパタパタと叩いている・・・・
何故だろう? この隣人の歌を聞いていると徐々に眠くなって行く 心地いい 暖かい・・
どうしたんだ? 何だ? どうなってるんだ??

気が着けば俺は隣人の部屋で朝を向かえていた・・・
だが、昨日は何も・・ 何も無かったのは覚えている俺はあの子守唄で寝てしまったのか??

一体 何がどうなってるのか解からない!!

俺は隣人の部屋を出ると自宅へと向かったが隣人の子守唄が何だったのか解からないまま歩き
何故にあんなに心地良く眠れたのか またしても不思議な思いを抱いていた・・




7番目



隣人は若しかしたら俺が酒に酔ってないことを知ってたのかも知れない
それで 俺を寝かせつけるようにあの子守唄を・・・ いやそんなはずはないだろう!
いくらなんでも ただの偶然だ! 隣人は相当酔ってたし寝ぼけてあんなことしたんだ
そうに違い無い! 隣人は酔っていて寝ぼけてあんなことしたんだ・・

おい聞いたかっ!! 年配のホモの二人が無理心中したんだってよぉ・・ 笑えるだろ!
何でもいい年したオッサン同士で互いの手と手をロープで縛って手首を切ったらしい
『俺の側を通り過ぎた学生風の二人の会話』

ホモ??・・・
『俺の脳裏を掠めた一つの言葉』

ホモ?? ホモって・・
『俺は考えて居た 隣人の部屋での俺の熟睡した後の出来事 そして鬱血痕のことを』
いや! そんなはずはない! 第一 ホモってのは互いが居て成立するもんだろう
だけど俺と隣人の場合には俺は熟睡してて・・・ 熟睡して・・・
まてよ! 確かホモって 立ちとネコってのが居てネコはジッとしてる方だよな~
ジッとしてる??!!
ジッとしてるってことは動かないってことか!? 動かないってことはネコってことなのか!?
そんな馬鹿な! ふっ! 考え過ぎだよ! 第一俺は一度だて四つん這いにもなってねえし
第一 尻だってなんともないし・・ 
だがもしかして熟睡する俺の身体を舐めたり吸ったりしてるなんてことは・・・
『俺は頭の中でとんでもないことを考えて居た』
そんなはずはないだろう!! あっはははははは♪ 他人の身体を舐めるだけ・・ 吸うだけ
あっはははははは~♪ 全く有り得ないだろうが それで満足する奴なんて居やしねぇーよ
男が女を舐めるだけ 吸うだけで終わりなんて奴は居ねえだろうが あっはははははは♪
どうかしてるよ♪
『歩きながら自分のアホらしい発想に笑み浮かべる俺』


その夜のこと・・・

俺は隣人と屋台で飲んでいつものように隣人の部屋へとたどり着いた・・・
グデングデンとまでは行かなかったが、押入れの奥から取って置きの酒だと言って一升瓶を
俺の目の前の小さいテーブルの上に静かに置くと 隣人はニコニコして酒を指差した

ぅん?? 何か入ってる・・・ ジーッと見ていて驚いた!!
中に斑模様の蛇が入っていた・・・ 聞けば 隣人がハブだと言う
蛇の苦手な俺は途端に瓶から尻座りしたままで後退りを・・・
隣人はニコニコ笑みを浮かべて2つのコップに少し注ぐと クィッと飲干した!
隣人は後退りした俺に飲むように何度も勧めた・・・ 俺は箪笥の縁に寄り添って拒んだ
何度も何度も進める隣人に 仕方なく俺は目を閉じてクィッと飲乾した!
瞬間 カアアァァーッと身体の芯から燃えるような感覚に襲われた

聞けば50度だと言うこのハブ酒 俺は一口でヘロヘロ状態に襲われた・・・
頭の中が真っ白になって身体の水平が保てなくなりやがて俺は倒れるように寝入ってしまった
何かされる・・・ 頭の中に過ぎった不安
何時ごろだろう意識朦朧としているものの何かが俺の身体を滑るように流れるように・・
心地いい♪ 気持ちいい♪ いつものアレだった・・・
プリンの中を泳いでいるような しかもいつもとは違って身体全体が熱を帯びているような
仰向けになっている・・・ 左右の指は微かに動くものの腕も足も殆ど動かない・・
心地良くて 気持ちいい 薄目を開けたいが夢の中の俺は目を開けることが出来ない
自分で自分のイビキが聞こえるものの眠りから覚めてないのか覚めているのか区別が付かない
いい気持ちだぁ~♪ 心の中で何度も唱える俺
すると、突然鈍いものの今までとは違う気持ち良さに覆われた!
身体全体が熱を帯びている所為か ハタマタ夢の中だからか何やら鈍いが全身に伝わる快感が
暫くするとその部分が解るくらいになった・・・ 竿だ・・ 竿が気持ちいい♪
ハッキリとは解らないものの確かに俺の竿は聳えている・・ そんな感覚だった・・
下の方からピチャピチャと音が聞こえる真っ暗で静かな部屋の中・・
竿の根元から中間 そして先っぽへと何かヌルヌルした固体が行き来している・・・

気持ち・・いい・・♪

俺はその正体が何なのかわからないまま唸り声を重ねて居た・・・



8番目



何なんだ この感覚・・ 纏わりついているような覆っているような・・・

俺は・・ 俺は・・・ ドンドン深い深い眠りの中へと引き摺りこまれて行った
身体が裏返るような感覚 身体が裏返りながら中を何かがゆっくりと通り過ぎるような

蕩けて蕩けて蕩けながら何かに包み込まれる感覚・・・
蕩けた俺と何かが交じり合うような 言葉にならない 俺の身体は溶けて何かと交じりあう

うっぁぁぁぁぁ~ 声にならない声は唸り声になって俺自身を包み込む・・・

気持ちいい♪ 心地いい♪

・・・!!

何だろう・・・ 何かが  何かの重さを感じた・・ 瞬間
何かが 何かが 俺の下半身で揺れ動いている そんな気がした!
振動が俺の全身に伝わって来る・・ 大きい振動・・ 小さい振動・・ トントントンと
リズミカルに俺に伝わる振動・・・ トントントン

俺はドンドン中へ中へ蕩ける渦の中へと落ちて行く・・ 気持ちいい 心地いい渦の中へ

蕩けて落ちるのに合せるようにトントントントンと俺の身体は振動する・・・

俺に伝わる振動はドンドン大きくさして激しくなって行く・・・

激しい快感が俺を襲う・・ 渦の中に落ちた俺を今度は何かが追い駆けてくるようだ・・

な・・ 何かが・・ 何かが噴出しそうだ!!

なんだ・・ 何かが身体から噴出しそうに苦しい! 身体の中から物凄いパワーが噴出しそうだ

耐えられないほど 耐えられないほどのパワーが噴出しそうだ!!

俺の中にパワーを感じる!

その時だった 何かが俺の右腰にガツンッ!! 痛い!! でない声が唸り声に変わった瞬間
トントントンと言うリズミカルな振動が止まった・・
俺は必死で夢から覚めようとモガイた時 俺の両目は微かに開いた!!

僅かな月明かりが目に差し込んだ!!

意識が朦朧としている中、俺の両目が見たものは!!





9番目・完了



何だろう?? 俺の上にある円いポヨンポヨンした物は・・・
弾むようにじょうげしている・・・ まるで水の入った風船のように弾力を帯び弾んでいる
円いポヨウンポヨンした物が二つ並んで同時に弾んだり片方ずつ弾んだり・・
あぁー まるで何かのマジックでも見てるようだぁー  あぁー 気持ちいい・・
それに とマオリ聞こえるペッタン ペッタンと言う餅つきのような音が聞こえる・・
ペッタンと音がする度に目の前の円い物がポヨ~ン ポヨ~ンと上下に弾むように見える
あぁー それにしても何て気持ちいいんだ・・ 

ポヨ~ン ポヨ~ン ペッタン ペッタン・・・

な・・ 何だろう? 少しずつだが麻痺していた身体が動くようになって来た・・・
どうしたんだろう・・ 身体が勝手に・・ 下半身が勝手に動き出したぞ どうしたんだ・・
ペッタン ペッタンに合わせる様に腰が勝手に上下に微妙に動き始める・・
ペッタン ペッタンに下半身が勝手に反応する・・・
感じる!! 何か暖かい物だ!! 暖かい物が俺の下半身に密着したり離れたりしている
感じる!! 何か柔らかい物だ!! 柔らかい物が俺の下半身に密着したり離れたりを繰り返す

ホンの少しだが目も見えるようになつて来た・・・ だが まだハッキリとは見えないが
確かに感じる 柔らかくて暖かい物が俺の下半身を覆い尽くしている
全体が丸みを帯びた柔らかくて暖かいものが 俺の下半身を覆い尽くし上下に大きく
そして 小さく 弾みを着けて リズミカルに揺れ動く・・・ あぁー 気持ちいい♪

ペッタン! ペッタン! ポヨ~ン ポヨ~ン ムニャン ムニュン・・・

目が・・ 目が見えるようになって来た! よぉーしとばかりに仰向けの位置から
俺の下半身の上を覆い尽している物を目を見開いて見た!!

うっ!! なっ なんだあー!! 何で!! 何てことだあぁー!!

お・・ 女だ!! 紛れもなく 女が俺の下半身の上を覆い尽している!!
俺は・・! 俺は・・ 俺は女に犯される!!!
俺の上に目を閉じた女が乗って俺の一物を中に入れて上下に弾んでいる!!
何てことだ!! 何でこんなことに!! 身体が震える・・ 全身に震えが走る・・・
顔が見えない!! 顔の部分が暗くてハッキリ見えない・・・
目の前で二つ並んで同時にそして交互にポヨ~ン ポヨ~ンと弾んでいたのは紛れもなく乳房
大きくて白い乳房だった・・・・
下半身はまるで魔法が掛かったように俺の意志とは無関係に上下運動を繰り返している

何で・・・ 何で女が俺の上に乗ってしかも俺を犯しているんだ!!

どう言うことなんだあぁー!!

ペッタン ペッタン ペッタン 女の尻が俺に当って聞こえる音だった・・・

俺の上に・・・ 女が・・・・ 気持ちいい 気持ちいいーー♪

女を意識した瞬間だった! 俺の一物はその最後を迎えた!! はぅ!! うぅっ!! はぅ!!
はぁはぁはぁはぁはぁ・・・ 俺は女の中へと全身のエネルギーを放出していた
と、思った瞬間だった 突然俺の上の女が腰を振るのを止めて崩れるように俺の胸に落ちた

ひいぃぃぃーーーー!!!!

俺は突然のことに驚いて目を閉じて大声で叫んでいた!!!
『ガタガタと大きく震える俺の身体腕も足も完全に回復していない』


知られてしまったのね・・・
『俺の胸に顔を埋める女が悲しげな声で俺に言う』

どど・・どうし・・どうしてこんなことぉー!!
『動けない恐怖と それ以上の恐怖の中 精一杯の声を出した俺』

アタシは女じゃないの! 確かに身体は女だけど! でも私の染色体は男・・
アナタも病院のレントゲン技師なら染色体のこと知ってるでしょ?
アタシはこの何十年間 男として生きて来たの・・ ヒゲも少しは本物だけど付けヒゲだし
胸もブラの上からサラシを撒いて・・ だからいつも少し大きめの作業服着て誤魔化して
男として生きてきて男として働いて 男になったつもりだったのに・・・
アナタと出合ってしまった・・・ 
アタシの男としての人生を全て否定させた・・・ アナタと出合ってから・・
だからアナタの前から姿を消した・・ アナタにお金を届けたのはアタシの友達
アタシと同じ染色体が男 自分の身体に違和感を持った仲間の人・・・
でも、男は簡単に性転換できるけどアタシ達 女の場合にはペニスが作れない・・
アタシは友達と死のうって決めてた そんな時 出会ってしまった・・ アナタと・・
アナタを初めてこの部屋に通した時 とてつもない女としての本能にアタシは負けてしまった
気が付けば 裸になつてアナタを愛していた・・・ 女として
生まれて初めて女として男のアナタに愛を求めた ゴメンなさいねっ! 馬鹿見たいだね・・
『俺の胸の中で隣人は涙ながらに語った』

あと、少ししたら身体も自由になるわ・・・
『隣人はそう言うと俺の身体を裸のまま濡れタオルで拭いてくれた』

隣人の裸は白魚のように透き通るほど白く丸みを帯びた身体は彼女に男を感じさせないほどに
俺の男としての本能に何かを伝えようとしていた・・・
俺を起して壁に背を持たれさせると優しく ただひたすらに俺の身体をタオルで拭いてくれた
ようやく酔いもさめ腕も足も動き始めたときだった・・・
俺は隣人に小声で聞いた・・・ 処女はいつ損失したんですか?

アナタに初めて会ったあの夜・・・ 隣人は恥ずかしそうに俯きながら呟いた・・・


俺は静かに隣人の肩に手を回すと黙って布団の中に隣人を引き入れた

完了

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