【生まれ変わりⅡ・女性編】
【一話】
「ぅぅうう… ん…」
カーテンで締め切られた薄暗い部屋の床で目を覚ました一人の男。
「ここ… 何処…」
空ろな目でフラフラしながら起き上がった男はゆっくりと辺りを見回した。
男は見覚えの無い部屋の中、ボヤケる意識の中で我が身に起こったことを考えながら、部屋の壁と壁に間に繋がれたロープに無造作に干された洗濯物に視線を奪われた。
「誰のだろう…」
男の視線はロープに干された男物のの下着に向けられた。
「んっ? 何だろこれ…」
床に直座りした男は自分の腰の横に置かれた封筒を見つけた。
「もう生きるのに疲れました。 先立つ不幸をお許し下さい。」
男は封をあけ中の手紙の内容に目を凝らした。
「遺書!? 誰の!?」
男は再び直座りする自分の周りを見回した。
「睡眠薬!?」
遺書とは逆の右側に置かれた小さな小瓶。
「大変だあ! 救急車に知らせないと!」
男は誰かが自殺したと思い慌てて立ち上がり電話を探した。
立ち上がった男は七畳ほどの居間の真ん中で再び辺りを見回し電話を探したが、そこには自分以外の何物も居なかった。
「寝室!?」
男は部屋の中に別の部屋のドアを見つけ慌ててドアを開いた。
「??」
カーテンの閉められた薄暗い部屋には敷いたであろう布団が丸められているだけで、自分以外の誰の姿も見つけることは出来なかった。
「どう言うこと?」
男は再び寝室から居間へ出ると、玄関の扉を開けて表札が無いかを確かめた。
「ダメかぁ…」
男は表札の無いアパートの部屋へと戻った。
「喉渇いちゃった、お水貰おう…」
自殺者が居ないことで安心した男は台所の蛇口を開いた。
洗っていない山積みの食器と鍋を見た男は口をへの字にして顔をしかめた。
「もういいや、手で飲もう…」
男は蛇口を開くと両手を前に手に流れ落ちた流水に口を付けた。
「ぅん?? 今の誰??」
蛇口の上の壁に掛けられた小さな鏡の中に見知らぬ男の顔を見た男は、サッと後を振り向いて鏡の中の男を目で追った。
「いない… 目の錯覚?」
男は再び蛇口の方へ身体を向け蛇口を閉めながら鏡の中を覗きこんだ。
「キヤアァァー! ウギャウギャウギャー!! どっすーん!!」
男は鏡の中に再び見知らぬ男の顔を見て驚いた弾みで後にひっくり返った。
男は驚きながら水を飲んだ自分の両手を顔の前に出し左右の手を見比べると、両足と着ている服を見回した。
「何これえぇ!! 何んなのおぉー!!」
男は全身を震わせ顔色を変え両手で頭を覆った。
「そ、そんな馬鹿なことって! そんなこと…」
男は四つん這いになってシンクの前に立つとソロリソロリと蛇口の上にある鏡に自分の顔を映した。
鏡に映した自分の顔を見て絶句した男。
「………」
男は鏡に向かって一人で睨めっこするように顔に様々な表情を浮かべた。
「これ… 誰? これ私じゃないけど… 私… どうしちゃったのおぅ!」
男は鏡の前で放心状態に陥りその場で床に崩れ落ち失神した。
細野喜美枝、二十三歳。
東北の地方の都市に住むOLの喜美枝は車で会社に向かう途中、車道の端っこから飛び出した猫を避けようとしてハンドルを誤り路外の側溝に車ごと転落、転落直後に意識はあったものの救急車のサイレンの音で安心したのかそのまま気を失った。 そして次ぎに気を取り戻すと喜美枝はこの見知らぬ男の部屋の住人になっていた。
喜美枝は明るい性格でソコソコの容姿もあってか男の子にも人気はあったが、男を知らないいわゆる処女だったことで男の子にデートに誘われても尻込みしてしまう普通の女だった。
そしてこの部屋の住人である男の名前は池野順平、二十三歳で東京都に在住する何処かの会社の内勤職らしいことが運転免許証と名刺で解かったが、何を悩んでの自殺かは解からなないのと、自殺した池野さんが死んで天国へ行ったのかは定かではない。
ただ、後に知ったようだがテレビのニュースで喜美枝はあの事故で自分が死んだことを知った。
床に崩れ落ちた喜美枝(おとこ)が気を取り戻すと激しい尿意をもよおした。
喜美枝は慌てた。
「どうしよう!!」
自分の姿を見回して慌てる喜美枝は激しい尿意と身体を震えに一目散にトイレに駆けこんだ。
「カチャカチャカチャ!」
震える両手でベルトを外しズボンを降ろすした喜美枝は、目を瞑ってトランクスを太ももまで降ろすと便座に座った。
便座に座った喜美枝はホッと一息つきながら、いつも同様に腹に力を入れた。
「キャアァ! ジョボジョボジョボ! 何でえぇ!」
喜美枝は女の用足し同様に便座に座り我慢してた小水を一気に放った瞬間、両目を大きく見開いて驚きの声を上げた。。
太ももまで下ろしたトランクスは便座の内側から一気に放たれた小便に塗れビショビショに濡れた。
喜美枝(おとこ)のペニスは一気に小便を放ったことで根元から持ち上がり、弾みでトランクスを小便が直撃したようだった。
何がどうなっているのか解からない喜美枝は口ほヘの字にし涙目になりながら、トランクスを小便で濡らし用足しを終えた。
「何でこうなるのおぅ…」
便座に座ったまま動けない喜美枝。
トランクスから滴り落ちる小便は便器にその音を伝えた。
ビショビショの足元。
足元で滴った小便を受け止めるズボン。
頬を濡らす涙。
男の小便など何も知らない喜美枝は、女同様に陰部を拭くものだとと勘違いし、トイレットペーパーを両手に持ち、ペーパーを持つ左手でペニスの根元を押さえ、ペーパーを持つ右手でペニスの先っぽを拭いた。
「ビクンッ!!」
突然の強い刺激に困惑し驚く喜美枝は口元を強張らせた。
その場でトランクスとズボンを脱ぎ捨て目を閉じて下半身を見ないようにトイレから出た喜美枝は、居間のロープに干してあるトランクスに手を伸ばした。
トランクスを履いた喜美枝は干してあったスウェットに足を通すとトイレの後片付けに追われ、序に汚れ散らかった部屋を掃除し始めた。
積み上げられた嫌らしい本は喜美枝に手で触るのを躊躇させた。
落ちていた割り箸で恐る恐るページを開こうとすると、糊付けされたように数ページが一度に捲れ上がった。
積み上げられた本の殆どは糊付けされていたが、喜美枝にはそれが何を意味するのか解からなかった。
【二話】
「これからどうしよう…」
喜美枝は窓から入る陽射しの中に居た。
「残額は二百万か…」
順平の残した預金通帳をボンヤリと眺める喜美枝。
「この身体で生きて行くしかないんだ…」
グッタリと一人がけの椅子に凭れる喜美枝は窓から入る陽射しを眩しそうに見詰た。
喜美枝は順平の残した遺留品を頼りに彼の生活の様子をプロファイルすることで、彼を知るしか手は無いと思い手当たり次第に遺留品を見つけては頭に詰め込んだ。
「家族に連絡を取りたい… こんなこと誰が信じてくれるだろう… 信じてくれる人なんていやしないよ…」
順平の遺留品を見ながらフッと、残した家族のことが頭を過ぎる喜美枝はその手を休め涙ぐんだ。
電池の切れた順平の携帯電話を充電しながら悪いと思いつつ中を確認する喜美枝は、小さいテーブルの上にあった古いPCを立ち上げてみた。
「何、これ…」
開いたフォルダーの中に並んだ画像を見て思わず目を反らした喜美枝はモニターを凝視した。
「突発的な自殺だったのかな… 普通なら全部消去してからじゃないのかな…」
喜美枝は一人ブツブツ言い放った。
フォルダーの中にビッシリと並んだ順平本人と思われる女装した写真は、女が見ても赤面するほどにエロティックな下着やストッキングを着用していた。
「この人、女装趣味だったのか…」
画像を凝視する喜美枝はポツリと呟いた。
椅子に座る順平はスーツ姿のまま両足を開き、黒いパンティーストッキングの切り替え部分をチラリと魅せ、携帯カメラにポーズを決めながら真っ赤に塗られた唇を妖しく微笑ませていた。
「こんなポーズ…」
大きなスリットの入ったチャイナドレスから太ももを露出させ、ガーターストッキングのレース部分を大胆に晒した写真。
十代の女の子が使うサイハイソックスとデニムのショーパンを組み合わせ、体育座りした股間に標準を合わせた写真の数々は、どう見ても女の子とは思えない不気味さを醸し出していて、中には黒い喪服姿で床に仰向けになり、誰かにレイプでもされたようにスカートは捲くり上げられ黒いパンティーストッキングはメチャメチャに破られ、黒いパンティーは片足の膝ほどに残され、更に黒いスリップはブラウス着衣のまま両肩から引き降ろされていた。
セーラー服や何処かの高校の制服を身に纏った写真の他に、下着姿でロープを身体に巻きつけその傍で妖しく炎を燃やすロウソクが映った写真は、喜美枝の背筋を凍らせた。
「!」
喜美枝は慌てるように順平の寝室へ行くと、片っ端から箪笥の引出しを開いた。
「やっぱり…」
喜美枝は右手の中指で中の物を軽くナゾった。
二つある箪笥の殆どに居間に無造作に干された洗濯物とは対照的に、丁寧に畳まれた女物の衣類やストッキング類と下着が入っていたのを見た喜美枝はその横に立つ洋服箪笥を開いて見た。
「この男(ひと)女装子さんなの… それとも性障害(おんな)なの…」
中を見た喜美枝は、ふと呟いた。
ロングやショートのカツラが入った化粧箱、一流メーカーの化粧道具一式に指輪やネックレスの入った小引出し。
ハンガーに掛けられた色違いのスーツやドレスは趣味の域を超えていた。
順平の箪笥の中にある男性物は女性物からみれば極端に少ないことが解かったが、喜美枝は順平の普段の生活を頭の中に描きながら、前側だけが弛んだパンティーに違和感を覚えた。
「男性だから前が弛むんだ…」
両手に取って目の前で左右に引っ張ったパンティーは男性の隠しきれない性器を立体化させていた。
殆ど汚れていない女性自身の密着箇所と、逆に分泌物で汚れたであろう前側の布の部分の内側を見て赤面する喜美枝。
「これもだ…」
手に取った畳まれたパンティーストッキングを見た喜美枝。
「ここって多分…」
ブラウンのパンティーストッキングは喜美枝の目の前に、前側のシームに解れのあることを知らせていた。
再び居間へ戻りPCの前に座った喜美枝は、中のフォルダーを次々に早見した。
「何これ!」
開いたフォルダーの中の動画を見て思わず声を放った。
咄嗟に両手で顔を覆った喜美枝。
「これで撮ったのかしら…」
棚の上に置かれたデジタルビデオ。
「…」
小さな画面を前で顔を覆った両手の隙間からチラチラと覗く喜美枝。
布団の上に白いスリップ姿で両足を広げ、後転姿勢で肛門に何かを入れて出し入れしヨガリ声を上げ続ける順平の左手は半立ちした肉棒を扱きヨガリ声を出していた。
喜美枝はそのオゾマシイ姿に耐え切れずフォルダーを閉じて深呼吸し少しおさまりかけた時、ドアチャイムがなった。
ドキッとして息を殺しドアの方を見た喜美枝。
「順平~ 入るぞ~ カチャカチャカチャ…」
差し込まれた鍵は喜美枝の居る部屋のドアを喜美枝の意思に関係なく開いた。
慌てて部屋のドアの前に立った喜美枝の前に、開いたドアの向こうに見知らぬスーツ姿の男が立っていた。
「どうした? 着替えてないのか? 珍しいな、男の服着てるなんて…」
尋ねて来た友人らしい男は応対に出た喜美枝の全身を見まして口を開いた。
「それはそうと急に別れるなんてどうしちまったんだ一体… 入るぞ…」
男は喜美枝をすり抜けるように勝手に部屋の中に勝手に入って床に腰を下ろした。
「誰だろうこの男(ひと)… 順平とは親しそうだけど…」
心の中で思いながら喜美枝は床に腰を下ろした男の前側に正座した。
「俺はお前無しじゃ生きられないし、お前だってそうだろう… お互い必要な存在なんだからな、妙なメールよこすんじゃねえって♪」
男はニヤニヤしながら前側に座る喜美枝の右手に自らの手を重ねた。
「こっちこいよ♪」
男は喜美枝を自分のところへ引き寄せると床に抱き倒そうとした。
「キャッ! ィャ! 何すんの!」
咄嗟に身体を交し男から離れた喜美枝は俯いて目の前の男を見据えた。
男は喜美枝に一瞬驚きの顔して見せた。
「おいおい、順平~ どうしちまったんだ一体? 此間のことは何度も謝ったろう… 俺はアイツとは一度きりだったし、浮気の一つや二つで別れるだのなんだのってよぉ~♪」
男は再び喜美枝の手を掴もうと腕を伸ばしてきた。
「この男(ひと)と順平は同性愛…… 男の浮気が原因で別れ話、そして自殺で清算しようとした順平…」
喜美枝は男の言葉を頭のなで組み立てていた。
男は喜美枝(じゅんぺい)の手を掴もうとし、喜美枝は掴まれまいと身体を交わしてそれを拒み続けること数分。
突然だった……
「バシンッ!! いい加減にしろ! 女のくせに! いつまで俺を困らせるんだ!」
喜美枝は突然男に平手打ちされ、床に弾き飛ばされた。
「キャァー! バンッ! 何するのおおお!!」
床に仰向けに倒れた喜美枝は左頬を手で覆い、男をにらみつけた。
「順平の怒った顔はいつみても堪ねえなあ~♪ クックク♪ さあ! お遊びは終わりだ♪ 久し振りに味見させて貰おうか♪」
男は喜美枝の手を力任せに引き寄せた。
「イヤアァ! ヤダァ! ヤメテエェー! ヤダヤダヤダアァー!」
仰向けに押え付けられた喜美枝は必死に叫んで抵抗した。
「ふっ♪ 今日のお前は妙に女っぽいじゃねえか~♪ 可愛がってやる♪」
男は涙目の喜美枝(じゅんぺい)を見てニヤニヤすると、テレビの上にあった粘着テープで喜美枝(じゅんぺい)の口を塞ぎ両手を後に縛りあげた。
「私は順平じゃない!!」
塞がれた口の中で喜美枝は叫んでいた。
床に押し倒し力で押さえつける男は、喜美枝(じゅんぺい)のズボンを引き降ろし着ていた服を首まで巻くりあげた。
「うぐう!! ヤメテエェ!! 嫌ーー!!」
喜美枝の声は粘着テープに掻き消された。
「ゴクッ! ムレムレかよ♪ 美味そうだ♪」
男は喜美枝(じゅんぺい)の露出した下半身(ペニス)を見て喉を鳴らした。
「カポッ! ビクン! ニュル! クワッ! アウッ!」
男が喜美枝(じゅんぺい)のペニスを銜えた瞬間、喜美枝は経験したことのない激しい刺激に全身をビクつかせ仰け反った。
「チュパチュパレロレロレロ…」
喜美枝はシャブられるペニスから込み上げて来る壮絶な刺激に叫びも抵抗も失った。
膝まで降ろされたズボン、首まで晒された上半身、男の口は喜美枝(じゅんぺい)のペニスを肉棒化させ両手で喜美枝(じゅんぺい)の乳首を抓んで転がした。
喜美枝は仰け反ったまま体位を元に戻す力を失った。
「レロレロレロ… チュパチュパピチャピチャ…」
喜美枝(じゅんぺい)は身体の中から何かを撃ち放つ力が下半身に蓄積されるのを感じた。
喜美枝(じゅんぺい)は肉棒化した事に気付くことなく、ムシャブリ付く男の口の中が急に狭いと喘ぎヨガりながら微かに感じていた。
勃起する両方の乳首は男の指の中でコリコリと勃起していることを喜美枝(じゅんぺい)に感じさせた。
「なにい! なんなのお! 何かが、何かが出る! オシッコじゃない! 何かが出そう!! 何かが出そう! あうっ! 生まれる!! 生まれるうぅー!!」
激しい尿意とも違う蓄積された力は喜美枝(じゅんぺい)の股間を熱くさせた。
「出る出る出るうぅ! 何かが出るうぅ!!」
喜美枝(じゅんぺい)は開いた両足の筋肉を硬直させ鼻息を荒くした。
何かを撃ち放った瞬間、喜美枝は我慢し続け限界に達した小便にも似た感覚に全身を震わせた。
そして、何かを放出した瞬間、肉棒化したペニスに男の舌が巻きついて何かを飲み干す音がした時、喜美枝は生きたまま火にかけられるアワビのように右に左に身悶えを繰り返し、首を仰け反らせ歯を食いしばった。
「ゴクッ! ゴクッ! ゴクッ!」
男は喉を鳴らして何かを飲干したが、その音は喜美枝には伝わるはずもなかった。
天井を見詰め瞬きすら出来ないほどの強い衝撃を覚えた喜美枝だった。
「ヤケに今日は早いじゃねえかぁ~ はぁはぁはぁはぁ… タップリ貯め込んでたんだな、お前… はぁはぁはぁ…」
男は全身痙攣し動くことの出来ない喜美枝(じゅんぺい)に荒い吐息をしながら語りかけた。
「さて、今度は俺を楽しませて貰おうか… はぁはぁはぁはぁ…」
男は痙攣して動けない喜美枝を後ろ手に縛ったままうつ伏せにすると、両膝を立たせて尻を突き出させた。
「うぐうううう!!!」
両方の眼球が飛び出して床に転げ落ちるほどの激しい違和感を肛門に感じた喜美枝は、全身を再び痙攣させた。
「痛い! 痛い痛い痛ああーい!!」
肛門の中に硬いゴムゴムした何かが押し入って来るのを感じた喜美枝は粘着テープの下で涙を流して叫んでいた。
「ズブリュウゥ! ヌプヌプヌプ!」
肛門を逆流する大便のような何かは、縛られながらうつ伏せする喜美枝の身体をエビ反らせた。
股間でブラブラと揺れる喜美枝(じゅんぺい)のペニスを後から前後する男の手が捉え前後に扱き始めた。
「ニュッチャクッチャネッチャクッチャ…」
射精しても尚、中から垂れてきた残精液が喜美枝(じゅんぺい)のペニスから男の手に付着すると、薄気味悪い粘液音を痛みに耐える喜美枝の耳に届けた。
喜美枝は薄気味悪い音と自らの尻を打ちつける相手の肉音を聞かされながら、自分の身に起きていることを自覚させられた。
「はぁはぁはぁ… 気持ちいいぜぇ♪ 順平… パンパンパンパンッ… はぁはぁはぁはぁ…」
喜美枝(じゅんぺい)の尻を手の平で抱く相手の男は喜美枝(じゅんぺい)の肛門の直ぐ下に、自らの玉袋をペチペチと腰を振る度に当てては苦しそうな小声を発していた。
細野喜美枝、男に生まれ変わって初めてのアナルセックスに涙を流した日だった。
【三話】
「いい味だったぜ順平… また来るからな! 今度はちゃんと女の服着てろよ♪」
男は喜美枝(じゅんぺい)の両手を自由にすると、痛みとショックで動けない喜美枝(じゅんぺい)をそのままに、アパートの部屋を出て行った。
喜美枝は床に膝立てしたまま、トロトロと何かが肛門から出てくる嫌悪感に苛まれながら粘着テープをそのままに泣いていた。
数分間、そのままの姿勢でいた喜美枝だったが生まれ変わってから二度目の尿意を感じ、泣きながら口元をへの字にゆっくりと起き上がった。
ブラブラと股間で揺れる一物を見ないように視線を上向きにした。
肛門から垂れるトロトロした液体が太ももの内側に滑り流れた。
「トイレ! トイレに行かなきゃ!」
喜美枝は慌てながら部屋の中を忙しく見回した。
「!」
台所にあったある物を手に取るとトイレに駆け込んだ。
露出する下半身を見ないように便座に座った喜美枝は、着ていた服の裾を下へ引き下ろし、割り箸を持つ手をそっと中へと入れた。
「クッ…」
喜美枝の手に持たれた割り箸はブラブラするペニスをしっかりと捕らえた。
割り箸に捕らえられたペニスは喜美枝の目に晒されることなく便器に勢い良く尿を撃ち放った。
男は立って用足しするのは知っていた喜美枝だったが、立つことで前を向かなければならない事態は避けたかったようだ。
喜美枝は尿を出し切るとホッと安堵の表情を浮かべペニスの先っぽをペーパーで拭き取り、別のペーパーで肛門から垂れる液体を拭き取った。
ペーパーに付着したトロリと透明感を帯びた白い液体は喜美枝を恥らわせた。
「シャワーしたいけど…」
あの男の匂いを身体から消し去りたい喜美枝は便座に座ったまま考えていた。
寝室の箪笥の中にあったセーラー服のヒダスカートで下半身を覆い、台所にあったゴム手袋を両手に被せた喜美枝は風呂場に移動した。
シャワーの湯は瞬く間にヒダスカートをお湯で浸した。
室内の鏡に映る順平(おとこ)の上半身。
女とは違う筋肉質な身体。
頬を赤らめ一人恥らう。
スカートの中に石鹸を持つ手を入れ、ゴム手袋の上で泡立たせペニスと玉袋をトマトを洗うように洗った。
女のデリケートな部分とは違う感覚。
ブラつくペニス。
「うっ! 痛い!」
石鹸で手を滑らせ力を加えた玉から来た激しい痛みに全身を固まらせた。
「これが男の子の玉の痛み…」
ジンジンと玉の痛みが身体の内側を通って頭に突き刺さる痛みの感覚。
「ビクッン!」
再び喜美枝の動きを固まらせた。
ペニスの先っぽにゴム手袋が石鹸の泡で滑るように擦れた瞬間、背筋をピンと伸ばし両足の筋肉を硬直させた。
「!?」
内側から持ち上がるヒダスカート。
恐々と持ち上がったヒダスカートをゴム手袋をした指先で掴んで捲り上げた時、喜美枝は逞しく聳え立つ順平(じぶん)の肉棒化したペニスに目を釘付けにした。
「こ、これが男の子の!?」
生まれて初めて目の当たりにした聳えた肉棒に喜美枝は唇を震えさせた。
「バサッ!」
息を飲んでヒダスカートを脱ぎ捨てた喜美枝は腹を据えて下半身を凝視した。
身体の震えに上下に揺れる肉棒に激しい違和感を覚えた。
ピンク色した亀頭。
茶褐色の竿。
毛に覆われた根元と玉袋。
「こ、これが男の子の!」
立ったままカガトを軽く上下させると肉棒は反動でユッサユッサと肉棒を激しく上下させた。
「キャハ♪」
緊張していた喜美枝に自然な笑みが零れた。
「はうっ!」
亀頭を泡立つゴム手袋で軽く握って滑らせるように扱いた瞬間、喜美枝の両足から力が一気に抜けその場に崩れてしまった。
「これが、これが男の子の…」
床に崩れながら扱いた肉棒から来る刺激に呆然とする喜美枝。
「シュッシュッシュッシュッ!」
ゴム手袋した手で泡立つ石鹸を塗りつけるように肉棒を前後に扱き始めた喜美枝は、正座のまま目を閉じて男の官能に浸った。
そして数分後、あの男に銜えられた時と同様の何かを外に出したい衝動に駆られた喜美枝は、やがてその正体を開いた両目で目の当たりにした。
「キャァ! ジュッ! ドロドロドロ~ ドクドクドクドク…」
肉棒の先から勢い良く撃ち放たれた白い液体は風呂場の床に飛び散りヌルヌルと滑り落ちて行った。
「はぁはぁはぁはぁはぁ… これが男の子の精子… はぁはぁはぁはぁはぁ…」
両肩で荒い吐息をとながら床に飛び散った精液を凝視した。
喜美枝は風呂場の中で一人衝撃を受けていた。
一度見てしまえば慣れるのも早い物で、喜美枝はスカートを履いて風呂場に行った自分を客観的に見て、居間の椅子に凭れかかって一人大笑いした。
汗が引いた頃、自分(おとこ)の裸体を見回して何か身につけようと居間に干された順平のトランクスを見た物の、強い違和感を覚えた喜美枝は寝室に足を運んだ。
白いリボンの付いた淡い水色の新品のパンティーを箪笥の引出しから出した喜美枝は、迷うことなく両足を通した。
「?!」
前側にある順平(おとこ)の一物がパンティーに納まりきらない。
喜美枝は何とかパンティーに一物を納めようと両目を閉じて素手で一物をやりくりした。
モッコリと膨らんだパンティーを見て絶望感に浸る喜美枝。
「パンティーは無理だわ…」
パンティーを脱いだ喜美枝は再び居間へ移動し、ゴワゴワに干されたトランクスに嫌悪感を露にしながらも足を通した。
「フレアパンティー??」
履いたトランクスの中で納まり所もなくブラブラする一物に、喜美枝は女物であるフレアパンティーを思い浮かべた。
「何か違うなぁ…」
下半身を覆うトランクスを上から纏った白いスリップが覆い隠した。
結局、喜美枝はスリップを脱ぎ去り地肌の上からティーシャツを着た。
「これが一番いい見たい♪」
生まれ変わって二度目の笑みを浮かべた喜美枝は、脱ぎ捨てたパンティーとスリップを片付けると可愛らしい女物のハーフパンツを履いた。
台所のシンクの中に溜まった汚れた鍋やコップを洗い始めた喜美枝は鼻歌をしていた。
【四話】
順平の身体で生きて行くしか無いと誓った喜美枝は数日間を順平の情報収集に費やした。
そして生まれ変わって数日を経過した頃、順平の携帯に会社から電話が入った。
喜美枝は息を飲んで電話に出て見ると、有給休暇が終っても出勤しない順平に対して浅野商事の杉田課長からの心配する連絡だったことが解かった。
喜美枝は胸を安心して胸を撫で下ろすと、風邪で寝込んでいたと説明しその場をしのいだ。
「申し訳ありません… ゴホゴホゴホ…」
携帯を片手に咳き込む演技に徹した喜美枝。
そんな時だったが男物が極端に少ない順平の衣類に不安を覚えた喜美枝は、銀行へ出向き悪いと思いつつ順平の預金を引き出し、男物の衣類を買うべく街へと出かけた。
土地勘の無い見知らぬ街。
不安。
靴音を発する背広姿の喜美枝。
キョロキョロ辺りを見回す。
「面倒だな探し回るのは…」
喜美枝は高い場所に見える大きな看板に視線を移した。
小さい店を探して歩き回るのが面倒とばかりに入ったデパートで、喜美枝は男になって初めて手に入れたジーンズとトレーナーニッコリ笑みを浮かべた。
「下着買わなきゃ…」
思い出したように売り場を歩き回る喜美枝。
「アッハ♪ これ、可愛い♪ あ! こっちも可愛い~♪ 安~い♪」
喜美枝は久々のショッピングに笑みを浮かべた。
「ちょっと! あれ見て~ やぁーねぇー男のくせに… ヒソヒソヒソ…」
楽しげにパンティーを見て笑みを浮かべる喜美枝を見て店員達がヒソヒソ話しを始めた。
「最近、多いよね~ 堂々と買いに来る男(ひと)~♪ ヒソヒソヒソヒソ…」
陳列された商品に隠れるように喜美枝をチラチラ見る二人の女性店員の田中。
「あっ! 見て! ちょっとぉ~ パンティー手にもって見てるわぁ~!」
嬉しそうに手にとったパンティーに見入る喜美枝を恐々した顔して見詰る女性店員の鈴木。
「でも、ちょっといい男じゃな~い♪ あの男(ひと)なら似合うかも知れないわよ♪」
陳列された商品に隠れて喜美枝を見る田中と鈴木の後ろから声を掛けた女性店員の吉田。
「見てよ~ あの嬉しそうな顔~♪ まるで女だわよ、アレ♪」
田中と鈴木と吉田が顔を見合わせた。
「あっ! 今度はスリップ両手に持って見てるわ!」
両膝を床に付けて片手で身体を支える鈴木。
「うわっ! まずいよアレは! アレは普段から着けてる口だわ~!」
鈴木の肩に寄りかかるように喜美枝を凝視する田中。
「でも、似合うかもよ♪ 色白だしさぁ♪」
スリップの肩紐を両手に持って見ている喜美枝を一瞬みた吉田は両目を閉じて何やら想像した。
「ちょっとアンタああ言うのが好みなの~?!」
掠れ声で想いにふける吉田に背中越しに声かける鈴木。
「ヤバイって! 絶対あの男(ひと)背広の下は女物よ! 間違い無いって!」
床に両膝付く鈴木に覆い被さった田中。
「いいじゃん♪ あんだけいい男なら~♪ 多少は誰でもあんな趣味あるでしょう~♪ 女装した二枚目とベッドの中なんて~♪」
鈴木に覆い被さった田中の後ろで目を閉じて想いにふける吉田。
しばし無言で見詰る店員たち。
「何か御探しですか♪ プレゼントとかですか♪ 宜しければ~♪」
喜美枝を見入る鈴木と田中の傍から姿を消した吉田が突然、二人の視線の先に現れた。
「えぇ! 何! 吉田のヤツ! 何してんのぉ! 関り合うなってぇーのぉー! どういう神経なのよぉ!」
スリップを手に取って見入る喜美枝に笑顔で話しかけた吉田に仰天した鈴木と田中。
「これ可愛いわねぇ~♪ キャハ♪ こっちなんか大人っぽいしぃー♪」
話しかけた吉田に喜美枝(じゅんぺい)は両手に持ったスリップの肩紐を自分の肩に合わせて吉田に見せた。
「御似合いですよ♪ とっても♪」
ベテラン店員の吉田は満面の笑みを浮かべた。
「キャア! バタバタバタッ!」
喜美枝と吉田に見入っていた鈴木が床に前のめりで倒れると、その上に居た田中も弾みでその上に倒れた。
「!!!」
鈴木と田中の方に視線を向けた瞬間、陳列商品の所にある鏡に、スリップを持った喜美枝(じゅんぺい)が映っていた。
「ご、ごめんなさい! アタシっ!! バタバタバタバタバタッ!」
男姿の自分を鏡の中に見た喜美枝は顔を強張らせ逃げるように差の場から離れた。
歩き回るうち喜美枝は知らず知らずのうちに女の視線で商品に見入り、下着を買おうとうっかり入った婦人服売り場の中で鏡に映る我が身を見て仰天。
「はぁはぁはぁはぁはぁ… 何やってのよおぅ! アタシったら!」
売り場から逃げ出した喜美枝は肩で荒い吐息を吐いて我が身の行動を悔やんだ。
「あれ! ここは!?」
数人の男達が立ったまま用を足す男子トイレに赤面した喜美枝。
白い壁に立ち並ぶ男用の便器、数人が立ち並び女子用とはまるで違う雰囲気に喜美枝はモジモジしながら壁の隅っこに後退りした。
便器に向かい用足しを終え全身を振る男も居れば、チャックを下ろしたばかりの男と、隣人を気にしてソワソワしながらチャックを下げる男の後姿が喜美枝の視線に飛び込んで来た。
片手で口元を覆い赤面する喜美枝は身体を震わせていた。
「ゾクゾクゾクッ!」
後姿の男達を見ていた喜美枝は背筋の震えを感じた。
黒い背広にスラックスを履いて隅っこで口元を隠し赤面する喜美枝は尿意を催した。
「私も… 私もしたい…」
次々に用足しを終え入れ替わる男達を前に喜美枝は大便用の個室をチラチラ見ながらも立ち小便器の前に立ちたい衝動に駆られた。
「私もしなきゃ… 男なんだからしなきゃ…」
喜美枝は身体をを震わせ顔を強張らせふら付く足で一歩、また一歩と便器に近付いた。
真っ白い便器が喜美枝の前に近付いて来た瞬間、隣りの男が喜美枝の方にクルリと身体の向きを変えチャックを閉めようとした。
「キャァ!!」
両手で顔を覆い隠した喜美枝。
喜美枝(じゅんぺい)はその男を前に、持っていた荷物を床に落とし両手で顔を覆い小さな悲鳴を上げた。
男子トイレに響く喜美枝(じゅんぺい)の悲鳴。
一斉に便器の前の男達は喜美枝(じゅんぺい)の方に首を回した。
喜美枝(じゅんぺい)を前にチャックを閉めようとした男は何事だとばかりに顔を強張らせ後退りした。
「コイツ、ヤバイヤツか!」
トイレに入ろうとした数人の男達は入り口でクルリと向きを変え慌てて出て行った。
便器に向かう最中の男立ちは一斉に無言で前を向くと関わりを恐れた。
喜美枝は顔を両手で覆ったまま屈むとガクガクと震えた。
すると…
「どうしたの~ さっ、こっちに来なさい… さっ、掴まって… こっちだよ♪」
顔を両手で覆う喜美枝に一人の男が近付き喜美枝の腕を掴むとトイレから外へと連れ出した。
「ダメだよ、君みたいな男(こ)があんな場所に行っちゃ♪」
トイレから離れたベンチに喜美枝を座らせた男は隣りに腰掛けると微笑んだ。
「さっき婦人服のとこに居たろ♪ 君のような男(こ)は、個室を使わないとね♪ もうあんな冒険しちゃいけないよ♪」
顔を上げた喜美枝の背中を優しく撫でたデパートの男性店員。
「僕は近藤裕也、君の名前は? 心配しなくてもいいよ♪ 僕はこのデパートの人間だからね♪」
エレベーターから離れた人目の付かない避難階段の傍にあるベンチの上で、近藤は喜美枝(じゅんぺい)の肩に腕を伸ばした。
「何この男(ひと)?! ドキドキドキドキ…」
肩に腕を伸ばされた喜美枝(じゅんぺい)は胸の奥をドキドキさせた。
「コク……」
喜美枝(じゅんぺい)は無言で小さく頷くとベンチから立ち上がろうとした。
「待って、僕の名刺… 何かあったら電話して♪」
近藤は名刺の裏に自分の電話番号とメールアドレスをサラサラと書き込むと喜美枝(じゅんぺい)に手渡した。
喜美枝(じゅんぺい)は近藤の前に立つと両手を前に、女のように深くお辞儀するとその場を離れた。
「可愛い男(こ)だな♪」
近藤は喜美枝(じゅんぺい)を見送りながら一人呟いた。
喜美枝は胸の奥が高鳴るのを感じながらデパートを出ると植え込みブロックに腰を下ろした。
【五話】
喜美枝は順平(おんな)の服や下着の入った箪笥の横に自分専用の男物の入った箪笥を置き中身も充実させ、明らかに順平が身に着けたであろう女物の下着やストッキングをハサミで切り刻んで捨てた。
冷蔵庫の中はと言えば男の一人暮らしとは思えないほど充実し、殺伐として薄暗いイメージの部屋の中も喜美枝(おんな)らしい部屋へ生まれ変わった。
部屋の中にあった糊付けされたようなエッチな本は全て部屋から出され、汚らしさは全て払拭された。
そんな中で喜美枝はあの男にメールを入れた。
「アナタとはもう会いたくない。 これ以上付き纏うなら警察に相談します。 アナタの勤務先へも警察が行くと思います。」
喜美枝は窓に掛けられた白いレースのカーテンから外を眺めながら携帯を操作した。
すると…
「ああ! そうか! わかった! 一人で生きていけばいいさ! 俺にとってお前は何人もいる女装子(おんな)のうちの一人に過ぎねえ、思い上がるんじゃねえ! こっちから願い下げだ!」
送られて来たアイツのメールを見てホッと一安心した喜美枝は床に寝転んで笑みを浮かべた。
以外にもあの男はアッサリと別れを承知した。 順平とアイツの間に何度も別れ話があったのかも知れないと喜美枝は悟った。
一仕事終えた喜美枝は携帯をテーブルに置くと今度はパソコンを立ち上げた。
「順平(かれ)には悪いけど、こうして私がこの身体で生きている以上、消し去らなきゃいけない…」
喜美枝はパソコンを立ち上げると、数日前に見た順平のアルバムを全部消去した。
「これは? 何だろう… 日記の題目?」
開いたフォルダーの中身を見た喜美枝はパソコンを凝視した。
日記…
「俺は男に生まれるべき人間では無かった…」
「性転換するために貯金するぞ!」
「豊胸するぞ!」
「肛門が緩くなった…」
「俺はホモじゃない!」
「もうアイツに抱かれるのは嫌だ!!」
「元はと言えばレイプじゃないか!!」
「酷い男(ヤツ)!」
「性同一性障害者認定ってのをを初めて知った…」
「俺だって人前で女として普通に生活したい!」
「ミニスカート履いて悪いか!」
「子供の頃から乳首が感じるんだよ!!」
「子供の頃から全身が性感帯…」
「キャミソールに乳首が擦れて乳首が勃起した…」
「乳首だけ弄って射精してしまった…」
「俺にペニスは必要ない!」
「パンティーをスッキリ履きたい…」
「通販でコソコソ買うなんてもう嫌だ!」
「俺は変態なんかじゃない!」
喜美枝は順平の日記を見て、順平が性の悩みで苦しんでいたことを知り、消し去るべきか残すべきか喜美枝は悩みを抱えた。
「くそ! もういい! 消すのはいつでも出来るんだし!」
両手をテーブルに着いて立ち上がった喜美枝はイラついていた。
スウェット上下に身を包む喜美枝は直ぐに床に胡坐すると、ゴロンと仰向けに両手を後頭部で組んだ。
「私には解からない世界… 女の私に解かるはずないよ… いくら病気ったって男なのに女になりたいなんて…」
目を閉じて順平(じぶん)の顔を思い出す喜美枝は両足をクロスさせ真横に寝返りをうった。
「ましてこんな身体で女の子の下着や服を着たって全然身体にフィットしてないし… 窮屈なだけなのに…」
瞼の裏側で順平の女装姿を想像する喜美枝。
「結局、病気たって女装して、おチンチン硬くしてオナニーしてる時点で女の子じゃないよ。 男の子の下着と服を着てオナニーしてる女の子なんて想像できないもん…」
右に左に数回身体を転がす喜美枝は大きな溜息をついた。
「帰りたい… こんなとこに居たくないよ。 元の身体に戻りたいよぉ…」
故郷の家族や風景を瞼の裏に思い出す喜美枝は真横になったまま前身を丸めた。
二日後、喜美枝は見ず知らずの勤め先への復帰を果たした。
「池野くん身体はもういいのかい♪」
日焼けした肌に白い歯を見せる杉田課長は机の前に立つ順平に笑顔を見せた。
見ず知らずの社員達が見守る中、一つだけ空いた机が自分のだと悟った喜美枝は課長に挨拶した後、同僚や先輩達に笑顔で一礼し着席した。
「ねぇ、なんか池野くん明るくなってない!? 別人みたいに爽やかなんだけどぉ♪ ヒソヒソヒソヒソヒソ…」
同じ部屋の中の女子社員たちのヒソヒソ話しに違和感を覚えた喜美枝。
喜美枝の描いた順平のキャラは、姿様相から見て明るい好青年だったが周囲の反応に喜美枝は動揺した。
「順平! どうしちまったんだよお♪ お前、病気しておかしくなったんじゃねえーのかー♪ グイグイッ!」
順平の先輩らしい一ノ瀬一樹が背後から近付き喜美枝の頭に手を置いてグイグイと前後に押し付けた。
「あっははは♪ 先輩、勘弁して下さいよおー♪」
喜美枝は咄嗟に一ノ瀬の行為を笑い飛ばした。
「………」
課長以下全員が静まり返った。
「ど、どうしたんですかー♪ みなさん♪ あっははははは♪」
周囲の突然の静まりに慌てて笑い飛ばすようにおどけて見せた喜美枝。
「さっ! 仕事、仕事ー! さあ、仕事しましょう!」
喜美枝の発した声に周囲の男女は互いの顔を見合わせ、喜美枝の背後に居た一ノ瀬すら怖い物でも見たように無言で喜美枝から離れ席へ戻って行った。
元々、OLだった喜美枝は周囲や机の上を見て順平の役どころを的中させ仕事には支障はなかったが、一ノ瀬に対する喜美枝の反応に周囲は違和感を持ったようだった。
浅野商事での喜美枝の活動がスタートした。
「池野順平」
仕事も遅く冴えない大人しいタイプで暗いイメージを周囲に与え続けた男だった。
本来の順平を知らず復帰後テキパキ仕事をこなし爽やかな笑顔で対応する順平(きみえ)に、最初は引いていた周囲もいつしか馴染んでいった。
職場復帰後のある日のこと…
「池野ー♪ 何かお前変わったって言うか、いい感じになったじゃねえーかぁー♪ 職場復帰の祝いに俺のオゴリで♪」
陽気にキャラで注目を浴びる一ノ瀬が順平(きみえ)を飲み屋に誘った。
「わあ! いいなぁ~♪ アタシ達もイクイク♪ いいでしょー♪ 一ノ瀬くーーん♪」
数人のOL達が順平と一ノ瀬を取り囲んだ。
こうして職場復帰した後、順平(きみえ)は順調に職場に溶け込み、自然な形で受け入れられて行った。
そんな中で職場で常に順平(きみえ)に視線を送り続けていたのが杉田課長だった。
「順平… 復帰後のお前、なんか変だが大丈夫か? チュッ♪」
全員が出払った部屋の中、机に向かって仕事をこなす順平の背後から近付いた杉田課長は順平(きみえ)に覆い被さるように、順平(きみえ)の左首に唇を滑らせた。
「えっ! ドキッ! ドキドキドキドキドキ…」
突然、左首に口付けをする杉田課長に両目を大きく見開いた順平(きみえ)は激しく動揺した。
「アイツと別れたらしいじゃないか… これで順平(おまえ)は僕だけの女装子(おんな)になったな… チュッ♪ チュパチュパチュパ… クチュクチュクチュ…」
左耳の中に杉田の舌の動きと体温を感じた順平(きみえ)は石地蔵のように固まった。
「ァン! アンッ!」
耳の中をうごめく杉田の舌に思わず小さな喘ぎ声を奏でた順平(きみえ)。
「土曜日、いつものところで待ってるからな… 時間もいつも通りだ、いいね…」
杉田は座っている順平(きみえ)を左から軽く抱き締めると何事も無かったかのように自分の席に戻った。
「順平(かれ)は課長とも!!!」
杉田の愛撫が終った後、喜美枝は激しい脱力感に襲われた。
数分後、部屋に戻って来た同僚や先輩達と入れ替わるように順平(きみえ)はトイレに向かった。
「そ、そんな!!」
トイレの個室、スボンとトランクスを下げて便座に座ろうとした時、トランクスの内側にキラキラ光る男の粘液が糸引く後継に順平(きみえ)は衝撃を受けた。
「男の人も濡れるなんて…」
喜美枝はペニスの先から溢れ出る粘液に釘付けになった。
トイレの個室の中、トイレットペーパーで拭いても拭いても溢れる粘液に喜美枝は、ペニスの根元を親指と中指で押え付けると、搾り出すように男の粘液を先っぽへと導いた。
ヌルヌルして糸引く男の粘液は白いペーパーに吸い取られていった。
「行きたくない… もうあんな思いをするのはイヤ… だいいちいつもの場所と時間たって…」
喜美枝は肛門に入れられた男の肉棒の感触と痛みを思い出していた。
「次から次ぎと! 一体順平(かれ)って何人の男(ひと)と関係して来たの! 課長は僕一人のモノって言ってたけど…」
ペニスを下に指で押さえて用足しをする喜美枝は怒りと脱力感で一杯になっていた。
「断らなきゃ! あんな思いはもうイヤよ! あの男のようにメールで片付くとは思えないけど、毎日顔を合わせるんだし… ブリッ! キャッ! ブリブリブリッ!! モリモリモリモリモリ!」
両手に拳を握った喜美枝は思わず踏ん張った末に便器の中を山盛りウンチで一杯にした。
「もう許して下さい… 僕はもう誰にも拘束されたくないんです。 解かって下さい。」
山盛りウンチの匂いが漂う中、内ポケットから出した携帯にあった杉田課長のメアドにメールを送った喜美枝だった。
「僕はまだお前を愛している。 話し合いたい… ダメか?」
杉田からのメールに喜美枝は困惑した。
「今はそっとしておいて欲しいの… お願いです。」
取敢えず喜美枝は杉田から今回の誘いをかわすべくメールを送信した。
「OK」
杉田からの返事は喜美枝の肩の荷を減らした。
喜美枝は腹の中の物を便器に出し切ってホンの少しだけ爽快感に包まれトイレを後にした。
【六話】
職場復帰して三週間…
この頃、喜美枝は不思議な身体の変化が気掛かりだった。
仕事を終え帰宅しても妙に落ち着かずソワソワし、身体の中がジンジンと熱く燃えるような感覚が持続し続け気が付けばパジャマの下でペニスがギンギンに硬く大きくなって夜も眠れないこともシバシバだった。
この状態は昼も夜も続いた。
「ドキッ! ドキドキドキドキ…」
突然の胸の高鳴りに喜美枝は辺りを何度も見回し移動する足を止めた。
「イヤン! まただわ~ どうしよう! こんなとこでぇ!」
ズボンの下で喜美枝の意思とは無関係にギンギンに勃起して股間を膨らませる喜美枝はうろたえた。
「オロオロ… オロオロオロ…」
喜美枝は辺りを見回し腰掛けられるところを目で探していた。
会社に出勤していた喜美枝は大勢の社員たちと擦れ違う度に意味不明な胸にドキドキを感じペニスを硬くしていた。
「何よおー? どうしちゃったの!? 何なのこの身体ー!? 病気? 順平(かれ)は持病もちなの!?」
背広姿、黒い革靴の動きを止める喜美枝は治まらない胸の奥の鼓動に不安を覚えた。
「どうしたの? ボォーっとしちっちゃてぇー♪ 池野くーん♪」
突然後から声を掛けたのは同僚OLの吉田奈美。
「ギクッ!」
掛けられた声に振り向いた喜美枝f吉田奈美の声に顔色を変えた。
「こんなとこで立ち止まったらみんなの迷惑よぉ♪ さっ、行きましょう♪」
奈美は順平(きみえ)の右手首を掴むと引き寄せるように歩き出した。
「ちょっ、ちょっと待ってくれよ奈美ちゃん、ちょっ! 待って!」
グイグイ引っ張る奈美を慌てて制止した順平(きみえ)は腰を後に引いてグッと両足で踏ん張った。
「もおぅ、先に行くからねえ! プンプン!」
奈美は順平(きみえ)から手を離すと両手を括れた腰に当て可愛くプンプンして見せた。
「可愛い…… えっ? なに今の感覚!?」
喜美枝は奈美を見て可愛いと素直に心の中で思えた反面、奈美に対する自分の思いを疑問視した。
「どうしたのぉ♪ 今日の池野君、何か変よおぅ♪ もう行くからね! えぇっ! ちょっ! キャァ♪ 池野くん、アタシ… 困る♪… そりゃ、池野君のこと好きよ♪ でもこんなとこでぇ♪… そんな♪… もおぅ♪… 池野くんたら♪ タッタタタタタ…」
奈美は順平(きみえ)の聳えた股間に気付きその膨らみを凝視した瞬間、赤面し口元を押さえ恥かしがって逃げ出した。
「見られた… 見られちゃった… どおぅしよおぅ!」
喜美枝はズボンの膨らみを奈美に見られ奈美同様に赤面し、廊下の壁に凭れながら崩れるようにしゃがんだ。
「ドキッ! ドキドキドキドキ…」
壁に凭れてしゃがんだ喜美枝の視線に大勢のOL達のストッキングに包まれた脚が見えた瞬間、喜美枝の胸の奥は再び激しい鼓動を打ち鳴らした。
「何なのよお! 何で女の脚にドキドキすんのよおぅ! どうしちゃったよお!」
喜美枝は両手で顔を覆い隠すと心の中で自分をバッシングした。
すると、喜美枝の前を通る男子社員達の笑う話し声が聞こえて来た。
「おい、今夜行こうぜ♪ 俺も我慢出来ねえよー♪ あの店の娘(こ)で何度抜いたことか~ くうぅ~ 堪んねえぇ♪ 思い出しただけで溜まってたモノが爆発しちまう♪ よおし今夜は付き合うとすっかぁ~♪ あっはははは♪」
男子社員達きは見えの前を通り過ぎた。
「!?」
喜美枝は男達の話す内容に顔から両手を離した。
「ハッ! そうかあぁー♪ そうだったんだわ♪ そうよきっと! そうなのよお~♪ この身体は溜まってるんだわ♪」
喜美枝は目からウロコが落ちたとばかりに立ち上がると近くの男子トイレに駆け込んだ。
「シュッシュッシュッシュッ! うそ! 何で!? 何で大きくなんないのよおぅ!」
トイレの個室、息を殺してペニスを扱いた喜美枝。
喜美枝は愕然とした。
「そんな~!」
あれほど聳え、脱いだトランクスの下に粘液を出し続けていた順平の身体はいくら扱いても大きくならなかった。
すると誰かの声が聞こえて来た…
「今夜のオカズに仕事帰り焼き鳥頼まれちまってさあ♪ 悪いが今夜は家庭サービスの日だな~♪ 今度付き合うから今夜は勘弁ってとこだな♪ ああ、そういうことなら仕方ねえわな~♪」
ドアを開けて入って来た男性社員の二人組の声が個室にいる喜美枝の耳に届けられた。
「オカズ? オカズって……」
喜美枝は便座に座り目を閉じて奈美と廊下で視線に入ったOL達の脚を思い浮かべた。
「奈美の口元… 首… 胸… 括れ… 可愛い顔… 引き締まったヒップと脚… 目の前を通る女たちのストッキングに包まれた脚… 揺れるスカートの裾…」
喜美枝は自分が女であることを忘れていた。
「ムクッ! ムクムクムクッ! 凄おぉーい! こんなに大きく硬くなって!」
喜美枝は右手に握ったペニスが聳える肉棒に変化した瞬間驚愕した。
「ヌルヌルヌルヌル…」
肉棒化したペニスの先から溢れる男の粘液は肉棒と皮の間の摩擦を解消し潤滑油となった。
「シュッシュッシュッ!」
勢いの付いた喜美枝の手はまるで蒸気機関車のように弾みを増した。
「シュッシュポッポッ! シュッシュポッポッ!」
喜美枝の手はテンポ良く肉棒を扱き続けた。
「…! …! …!」
息を殺し個室の外に声と唸りが漏れぬよう喜美枝は苦しい息遣いを耐えた。
プルプル震える男の太もも…
硬直する筋肉…
押し殺す息遣い…
扱く度に脊椎を通る熱い快感…
高熱を帯びる肉棒…
時折絡みつき陰毛の痛みが終焉を抑える…
右手に付着する粘液…
粘液に手を滑らせ皮から手が外れ肉棒を直に滑らせる…
気持ちいい…
音としては聞こえない肉棒にのみ感じる摩擦音…
ハッハハッハッハッハッハッハッ…
気持ちいい…
ハッハッハッハッハッハッ…
揺れるズッシリと重たい睾丸を包む袋…
浮き上がる血管…
握り締めた肉棒を前後の動きから鉄棒のように左右に動かす…
粘液の絡みつく音の無い音…
ハウッ! ハウッ! ハウッ!
痙攣するように尻肉に力が入る…
ビンと伸ばされた背筋…
時折丸められる背筋…
込み上げる雄叫び…
下半身から発する激しい撃ち放ちたいという感覚…
高まる発射への欲望…
増幅される発射への欲望…
鋼鉄のように硬く引き締まる肉棒…
肉棒の根元で開く安全弁…
肉棒の中のトンネルが全開に開く…
はうっ!
受け止める手に置かれたトイレットペーパー…
ズッシリとした重さを受け止めた手に感じさせた…
全身の水分を一斉に放出するような錯覚…
戦闘機の噴射口…
戦艦大和の大砲…
着弾する核弾頭…
吸収しきれずにポタリポタリと滴る黄色がかった白い液体は、順平(きみえ)の膝の上にドロリとした感触を伝えた。
ドロリドロドロドロ…
ハッとしたように両目を開く喜美枝。
気持ちいいいいいい…
発射した後も肉棒の先っぽから流れ落ちるゼリーのような液体…
扱かれ続ける肉棒…
縮む肉棒…
自らが放ったゼリーに塗れる亀頭…
塗れるながら縮む肉棒と皮…
喜美枝の手…
指と指の間にベットリと入り込む液体…
完全に縮んだペニスからキュンキュンと背筋に来る快感…
キュンキュンキュンキュンキュン…
気持ちいいぃぃぃ…
ニッチャクッチャニッチャクッチャ…
気持ちいいいぃぃ…
再び閉じられた喜美枝の瞼…
思い浮かべる女たちのストッキングに包まれた脚…
奈美の脚…
精液に塗れたペニスの復活…
ムクリッ!
ムクムクムクッ!
気持ち… 気持ちいい…
喜美枝は三度の射精で溜まっていたモノを吐き出した。
「奈美ちゃん、さっきは… ゴメンよ… あんまり奈美ちゃんが可愛かったから… ゴメン…」
仕事場へ戻った喜美枝は隣りの席の奈美に小声で詫びた。
「アタシも池野君のこと好きよ♪ でも、匂うわよ♪ オナニーして来たでしょ♪ ウフフフフ~♪」
奈美もまた順平に小声で耳打ちした。
順平(きみえ)はハッとした顔して見せると奈美は冗談とばかりに可愛く笑って見せた。
順平(きみえ)と奈美は急激に親しくなっていった。
【七話】
「ムラムラムラムラ…」
仕事を終え帰宅した喜美枝は胸の奥に女時代には感じたことのない感覚を覚えた。
「ムラムラムラムラ…」
仕事着を脱いで下着だけになった喜美枝は寝室の中、順平(かれ)の箪笥の前に居た。
「ムラムラムラムラ… ドキドキドキドキ…」
喜美枝は箪笥の引出しを開けると、順平(かれ)の未使用のパンティーストッキングを手に取り包装の上から見入った。
思い出される会社のOL達の脚。
「ムラムラムラムラ… ドキドキドキドキドキ… こんな物… なんで… 私が… ムラムラムラムラ…」
包装を破り中身を取り出した喜美枝は顔の前でパンティーストッキングを両手で垂らした。
脳裏に浮かぶ蛍光灯に反射するOL達のストッキング。
「女の私がこんなもので… ムラムラムラムラ… ドキドキドキドキ… 履きたい… 履いて見たい… ムラムラムラムラ…」
目の前で自らの息で揺れるプラウンのパンティーストッキングを前に喜美枝は、激しい衝動に駆られた。
「これも… これも… 履きたい…」
思わず手に取ったピンクのパンティーを見た喜美枝。
喜美枝は裸になると迷うことなくピンクのパンティーに両脚を通した。
「ムラムラムラムラムラ… ドキドキドキドキドキ… 女の私がこんな物で… そんなことって… ドキドキドキ…」
懐かしいパンティーストッキングの感触に思わず首を後に倒した喜美枝。
「アンッ! 気持ちいい…」
ストッキングに包まれた太ももに中指を軽く滑らせた喜美枝は小さな喘ぎ声を奏でた。
箪笥の引出しから取り出した白いスリップを肌に馴染ませた喜美枝は、洋服箪笥の中からタイトスカートを取り出し、白いブラウスを上に纏った。
脳裏を掠める奈美のスカートに映ったパンティーライン。
妖しい目付きをする喜美枝はパンティーストッキングに包まれたピンクのパンティーの内側を男の粘液で濡らしていた。
布団の上、全身を横たえ両脚をスリスリして下半身を包むストッキングの感触にウットリする喜美枝は、目を閉じブラウスの上からスリップ越しに自らの乳首を指でなぞった。
「ァンッ! アンッ! この身体が感じるなんて…」
両手の指を乳首の上に滑らせる喜美枝は順平(じぶん)の乳首が勃起していることを知った。
「ぅあっ! あひっ! ああああぅ…」
左手の指で右乳首を擦りながら右手をスカートの中に忍ばせた喜美枝は、パンティーストッキングに包まれた右太ももの上を中指で軽くナゾった。
女とは違う微かな快感…
男の身体でしか味わえない微妙な快感…
「これが、これが順平(かれ)の味わっていた女装(かんのう)…」
捲り上げたスカートの中、両手の中指をパンティーストッキングに包まれた太ももに滑らせた。
下半身を自由に喜美枝の指が滑りまわる…
一つ一つ外されるブラウスのボタン…
片手で引き降ろした白いスリツプの肩紐…
ファスナーを下ろし脱ぎ捨てたスカート…
両脚に纏わり付くスリップのレース…
忘れていた懐かしい女の感覚…
「女の私がこんなことするなんて… アンッ!」
右手の中指はスリップの中で自らの下半身を滑りまわった。
「気持ちいい…」
首を左に右に繰り返し回す喜美枝は眉間を寄せていた。
「アゥッ!」
パンストに包まれた下半身をくすぐるように片手の指先で軽く擦り、スリップに包まれたボディーを自らがくすぐった。
「こんな、こんなことって… ァンッ!」
自分の両手で自分をくすぐり身悶えを繰り返す喜美枝。
スルスルとパンティーストッキングを膝まで降ろした…
右手で脇腹を、そして左手で内モモをくすぐる…
くすぐりと官能の境目…
喘ぐ喜美枝…
パンティーの上から包まれている尻をくすぐる…
パンティーと肌の境目に指を滑らせる…
「くうぅ…」
無意識に触れたペニスの玉袋に両脚の筋肉を硬直させ軽くエビ反った。
自らの手でパンティーを剥ぎ取り、粘液に覆われたペニスの亀頭の先っぽを左の手の平で回すように撫でると、ペニスから熱く激しい快感が喜美枝の脳裏をつんざいた。
右手でペニスの根元を押さえ、左の手の平でクリクリと回すと、先っぽから溢れた粘液がヌルヌルと亀頭を刺激し、膝立てし開かれた両脚に力が入る。
両膝でユラユラ揺れるピンクのパンティー。
揺れる内モモ…
勃起し始めたペニス…
大きくなった肉棒…
回される亀頭…
手の平でヌメル粘液…
痛いほどの刺激…
静まり返った部屋に聞こえる粘液の音…
耐えることの出来ない喘ぎ声…
杉田に愛撫される我が身を想像する…
聳え立った肉棒…
手の平に粘液を蓄えるように回す亀頭の先っぽ…
奈美にシャブラレているのを想像する…
壁に両脚を凭れさせデングリ返しして自分の顔に射精…
顔の真上でパンティーがユラユラ揺れる…
一つの身体で二つの性(せい)が織り成すワザ。
熱くドロドロヌルヌルした精液が自分の顔に命中した。
閉じた唇に溜まる精液…
鼻から入りそうになる精液…
眉毛に絡みつく精液…
頬を伝ってシーツに流れ落ちる精液…
少しだけ唇を開いて溜まっていた精液を口の中に…
生まれて初めて口にする男の精液…
口の中から鼻の奥を突く嫌な匂い…
生苦い味…
体温と同じ精液…
ヌルッと舌先を掠める精液…
歯から歯茎に伝わる精液…
「ゴクリッ!」
射精し終え縮んだペニスの先っぽから来る痛いほどの強い刺激は、喉を開いた喜美枝に自分の放った精液を飲ませた。
「シャブリたい… 肉棒を… 自分の肉棒をシヤブリたい…」
縮んだペニスから流れ顔に落ちる残精液を舌で受け止める喜美枝。
「これが順平(かれ)の一人セックス…」
全てを出し切った後、喜美枝は顔に付いた精液を舌で舐め取り呟いた。
全身、汗だくになった喜美枝の身体は自然に仰向けに戻り、スリップのレースがペニスを覆い隠した。
布団と膝に挟まれたパンストとパンティー。
「私… 何してんだろ… ぅぅぅぅうう… バカな私…」
突然溢れた涙。
女だった頃は一度もオナニーなどしなかった喜美枝だったが、今夜の自らの行いに情けなくなった喜美枝は只管泣いた。
【八話】
「へえ~ 男の子の部屋って感じしなあーい♪ うふふふふ♪」
奈美は順平(きみえ)の部屋を見回した。
突然の訪問だったが奈美に好感を持つ順平(きみえ)にとって部屋に招き入れることを躊躇(ちゅうちょ)しなかった。
数日前にムラムラ感が止まらず順平(かれ)の残したパンティーストッキングに頬擦りし女装した喜美枝だったが、終焉を迎えた自慰の後、自分が情けなくなって泣いたはずだったが、この日も喜美枝は激しいムラムラ感に襲われていた。
急ぎ足で帰宅した順平(きみえ)は女装子(おんな)になるべく寝室の箪笥の前に立った時、突然のドアチャイムにビクついた。
順平(きみえ)は手に取ったパンティーを仕舞いこむと玄関へと慌てた。
レモン色の半袖シャツに肩からバックを提げた奈美がドアの向こうに立っていた。
下半身に張り付く黒いミニスカートと両脚を包む黒いネットストッキング。
順平(きみえ)はムッチリした奈美の太ももに否応無く目を奪われた。
心の中では私はレズじゃないと否定しながらも、順平(おとこ)の性(さが)は行動に現れた。
「ちょっとぉ♪ あんまり見ちゃ恥かしいってばぁ~♪ 入っていいでしょ♪」
長い黒髪を靡かせて奈美はヒールを脱ぐと順平(きみえ)をすり抜けた。
「アタシ! 池野君の、順平君のこと好きだから! だから順平君もアタシのこと好きなら両思いだからね♪」
部屋に入った奈美はクルリと向きを順平(きみえ)に向けると、恥らうことなく笑顔のまま告白した。
奈美は真剣そのものだった。
順平(きみえ)は奈美の言葉に炎が燃え盛り胸の奥のムラムラ感を更に増幅させ奈美を抱き締めた。
順平(きみえ)は身も心も男に変貌していた。
「嬉しい♪」
順平(きみえ)の胸の中に頬を埋める奈美は可愛らしく微笑んだ。
部屋の明かりを落とした順平(きみえ)は奈美の肩を抱き寄せ寝室へと移動すると、部屋の明かりを小さく絞った。
奈美を抱きかかえるように朝のうちに直した布団に二人で座った。
順平(きみえ)は布団の上に奈美を仰向けにしそのうえに自らの身体を重ねた。
重なる順平(きみえ)と奈美の唇…
奈美の口の中で二人の舌と唾液が絡み合う…
サラサラしたネットストッキングの上を順平(きみえ)の手が這わされた…
捲り上げられる奈美の半袖…
そしてキャミソール…
肩から引き摺り降ろされるブラジャーとキャミソールの紐…
プリンのような乳房が順平(きみえ)のペニスを肉棒に変えた…
ズボンを片手で脱ぎながら奈美の乳首を覆った順平(きみえ)の唇が奈美の乳房を揺らした…
恥らうように喘ぎ声を奏でる奈美…
太ももに這わせられ滑り回る順平(きみえ)の手…
吸われる乳房と揉まれる乳房…
撫で回される奈美の下半身…
ビク付き揺れる奈美…
喘ぎ声を恥らうように時折声を詰まらせ首を左右に振る奈美…
奈美の両手に掴まれたシーツ…
スカートのファスナーを下ろそうとする順平(きみえ)…
腰を少し浮かせる奈美…
舌の絡む奈美の乳首…
弾む二つの乳房…
奈美の下半身を少し斜めに手の平を滑らせる順平(きみえ)…
膝立ちする奈美の片脚…
ネットストッキングに包まれた奈美の内モモが鈍く揺れた…
サラサラした感触が順平(きみえ)の手の平に伝わる…
ウエストにフィットするストッキングのゴムに指を差し入れる順平(きみえ)…
腰を少し浮かせた奈美…
スルスルと引き降ろされる黒いネットストッキング…
服を脱ぐ順平(きみえ)…
トランクスの内側で聳え出番を待つ肉棒…
先っぽから溢れる男の粘液…
右脚だけ脱がされたネットストッキング…
左脚に絡みつくストッキング…
順平(きみえ)の手の平に吸い付くムッチリした奈美の太もも…
喘ぐ奈美…
開かれた奈美の両脚…
白いパンティーに映る女の道筋…
薄っすらと湿る陰部を覆う白い生地…
順平(きみえ)の鼻を突く女の匂い…
舌を這わされる奈美の内モモ…
反応する奈美…
揺れる奈美…
息遣いの荒い順平(きみえ)…
広がったままの奈美の脚から手を放し乳房に…
奈美の内モモを味わうように滑る順平(きみえ)の舌先…
揺れる肉肌…
トランスの中で溢れ根元へと滑り落ちる男の粘液…
内側から滲み出る女の粘液…
滲み出た粘液に舌を滑らせる順平(きみえ)…
ビク突く奈美…
乳房から離れた両手はそのまま奈美のパンティーへと奈美の肌を滑る…
腰を少しだけ浮かす奈美…
奈美から剥ぎ取られるパンティー…
両手で顔を覆い恥らう奈美…
道筋に顔を近づける順平(きみえ)…
鼻を突く女の嫌らしい匂い…
クチュッ…
開かれた奈美の道筋…
順平(きみえ)の顔を掠める奈美の体温…
女の匂いに咽る順平(きみえ)…
何故か両脚を何度も閉じようとする奈美…
その都度両脚を開く順平(きみえ)…
開かれた奈美の道筋に押し付けられた順平(おとこ)の舌先…
全身をビク付かせ身悶えする奈美…
揺れる女の肉肌…
両手で顔を覆う奈美…
無意識に出る喘ぎ声に恥らう奈美…
舌先にネットリと絡みつく女の粘液…
上下左右に動き回る舌先…
口を広げる順平(きみえ)…
はふはふはふ…
順平(きみえ)の苦しそうな吐息…
片手で口元を押さえ片手でシーツを鷲掴みする奈美…
口の中に入る奈美の恥かしい陰毛…
味わう順平(きみえ)…
嫌らしい音…
両手で奈美の太ももを抱きかかえる…
鳴き声を奏でる奈美…
溢れる女の粘液…
奈美の粘液と順平(きみえ)の唾液が入り乱れる…
頬に張り付く奈美の陰毛…
熱くなる奈美の肉肌…
軽く持ち上げた奈美の下半身…
クワッ!
舌先が奈美の肛門に滑らされた…
全身を仰け反らせる奈美…
うわっん!
肛門を何度も滑り回る舌先…
ピンと伸びた奈美の脚の指…
閉じる脚の指…
左右に振られる奈美の首…
シーツを鷲掴みする手に力が入る…
溢れる女の粘液…
溢れる男の粘液…
正常位…
大きく開かれた奈美の両脚…
脱いだトランクスから現れた聳える肉棒…
先っぽから滑り竿に伝わる男の粘液…
肉棒の根元を手に持つ…
先っぽを奈美の道筋に…
絡み合う互いの粘液…
糸引く互いの粘液…
道筋に沿って先っぽを上下に動かす…
首を左右に振り身悶えする奈美…
小陰唇に挟まれる亀頭…
ニチャッ…
交わる二人の粘液…
「怖い! 怖い怖い怖いいぃぃ! アタシ! アタシ初めてなのおぉ! 怖い!」
突然、発せられた奈美の真実。
ズブリュウゥゥー!
「いぎぃ…」
奈美から発せられた呻き声。
激しい痛み…
仰け反る奈美…
破けそうなシーツ…
声を詰まらせる奈美…
肉棒は奈美から溢れた粘液を押し戻すように…
一気に奈美の中に…
「痛い! 痛い痛い痛あああーい!」
全身を左右に振って泣き叫ぶ奈美。
動じることの無い順平(おとこ)…
根元まで奈美の中へ突き進んだ肉棒…
前後する肉棒…
鮮血に染まるシーツ…
動く奈美の両肩を押さえつける…
左右に激しく揺れるに奈美の悲痛な顔…
バタ付く奈美の両脚…
プリプリと揺れて順平(きみえ)に当たる内モモ…
肉棒が動く度に肉棒から逃げようと上へ上へ…
首を後に反らせる奈美…
「もう、もうヤメテエェ! 痛い! 痛いのおぉ!」
両手で順平(きみえ)の腹を押し付け泣き叫ぶ奈美。
順平に届かない女の痛み…
グイッ!
奈美の尻を持ち上げる…
「いぎぃ!」
発せられた奈美の唸り声。
容赦なく根元まで出し入れを繰り返す…
「いぎぃ!」
肉棒が動く度に発せられる奈美の呻き声。
うううぅぅ!
眉間にシワを寄せる順平(きみえ)…
早くなる肉棒の動き…
うううぅぅ!
下で痛みの呻き声…
上で官能の呻き声…
重なる…
うううぅぅ!
忙しく動く肉棒…
順平(きみえ)の額から滴り落ちる大粒の汗…
痛みに麻痺してグッタリする奈美…
ペロリ…
横向きの奈美の頬を舐める順平(きみえ)…
うぬぬぬぬぬぬ!
激しい肉棒の動きは更に加速した…
そして…
引き抜かれた鮮血に塗れた肉棒…
グッタリする奈美の顔を跨いだ順平(きみえ)…
両膝で奈美の顔を挟むように膝立ちした…
シュッシュッシュッシュッ…
自らの肉棒を奈美の顔の上で扱きだした順平(きみえ)…
うぬぬぬぬぬぬぬ!
けたたましい順平(きみえ)の唸り声…
うぐううぅ!
ピチャピチャピチャ…
奈美の顔に発射された精液…
!!!
突然の顔への液体に驚く奈美…
跳ね返る精液…
逃げられない奈美…
ドロリ…
ドロドロドロ…
次々に肉棒から溢れ落ちる精液…
オエッ! ウエップ! 臭い!
口に入った精液を吐き出す奈美…
奈美の顔の上で掴んだ肉棒を回すように…
満遍なく奈美の顔にかける精液…
ヤメテェ! オエッ! ウゲエェ!
滑り落ちる精液から逃げようと嘔吐する奈美…
縮む肉棒の根元を親指と中指で絞りながら亀頭へと近付ける…
ドロリッ! ドロドロドロドロ…
奈美の顔に流れ落ちるケタタマシイ量の精液…
はぁはぁはぁはぁはぁ…
額から汗を滴らせ肩で息する順平(きみえ)は、奈美の顔から離れると、奈美は精液塗れの顔を両手で慌てて拭いた。
取れずに伸びる生臭い精液…
オエェ! ウゲエェ! オエエェェ!
飲み込んだ精液を吐き出そうと布団の上で激しく嘔吐かる奈美。
精液塗れの黒髪。
ソレを横目に胡坐して無言のまま見ている順平(きみえ)。
「酷い… 酷いよおぉ! こんな… こんなことするなんて… 酷すぎるよおぉ!」
無言で居る順平(きみえ)の横に斜め座りして両手を布団の上に置く奈美は、泣き叫ぶように言い放った。
「勇気… 勇気を振り絞って! 勇気を振り絞ってここに来たのにいぃ! こんな… こんな… うわああああん!」
布団に泣き崩れた奈美。
本当の奈美は大人しく目立たない存在。
順平(きみえ)が生まれ変わる前から順平(かれ)を好いていたようだった。
明るくなって周囲から好かれ始めた順平(かれ)に危機感を抱き、無理して順平(かれ)の前だけ明るい女を演出していたようだ。
生まれて初めて履いたミニスカート。
順平(かれ)を誰にも取られたくない一心で勇気を振り絞った奈美。
順平に処女を捧げた奈美はどんな思いで順平(きみえ)の前で泣いていたのだろう。
処女を捧げた記念すべき日が顔に射精された日になった哀れな奈美。
目の前で泣く奈美にペニスを反応させた順平(きみえ)は、この後も嫌がる奈美を押さえつけレイプのように二度目のセックスへと突入した。
ただ順平の中に居る喜美枝は何処かへ消えていたようだ。
【九話】
「女の子を何だと思ってるのよお! バシィッ!」
泣き叫び抵抗する奈美を犯し終えた順平(きみえ)が、彼女から離れようとした瞬間、力任せの平手打ちを喰らった。
その瞬間、順平の中に居た喜美枝は目を覚ましたように我に返った。
喜美枝の前で目を吊り上げる泣き顔の奈美。
裸で跪く奈美の太ももに伝う鮮血と、乳房から滑るように流れ落ちる順平の精液。
「ど、どしたの?!」
驚きの声を発した喜美枝。
「最低の人! こんなことする人だなんて思わなかったわ! 処女を捧げたのに!」
奈美は唇を震わせた。
「ちょ! 奈美ちゃん! 何だよ一体! どうしちゃったんだよ!」
奈美の手を掴もうとする喜美枝。
「話しかけないで!!」
奈美は喜美枝の前でパンティーを慌てて履くとストッキングを丸めてバックに入れスカートを履いた。
「アナタの顔なんか二度と見たくないわ! 人でなし!」
ブラジャーとキャミソールを纏い半袖シャツを着た奈美は喜美枝を押し退けるように寝室から出て行った。
喜美枝には何が何やら解からなかったが、鮮血で染まったシーツを前に自分が何をしたのかを知り得た。
立ち上がった喜美枝は股間のペニスをブラブラさせ、寝室に立ち込める精液の嫌な匂いに顔をしかめた。
翌日、喜美枝が会社へ行くと奈美の姿はなく数日後、彼女は一度も喜美枝の前に姿を現すことなく休職した。
「奈美に会いたい… ちゃんと説明して欲しい…」
喜美枝は上司の杉田に頼み奈美の住所を聞きだした。
「頼む! 奈美ちゃん! お願いだ! 話しを聞いてくれ!」
喜美枝は奈美の部屋を訪ねていた。
何度もドア越しに頼む喜美枝を奈美は部屋に入れた。
部屋のいたる所に置いてあるヌイグルミに注目されるように喜美枝は奈美の勧めるソファーに腰掛けた。
「覚えていないんだ! 本当なんだ! 僕… いや、俺だって奈美ちゃんが初めてだったんだ!」
ソファーから降りて床に土下座した喜美枝は奈美に訴えた。
「そんな… 覚えてないなんてぇ…」
土下座して訴える喜美枝を見た奈美は、大粒の涙をポタポタと零した。
「俺が奈美ちゃんに何したのか覚えてないんだ!」
涙を零す奈美の前で喜美枝は声を少し大きくした。
すると奈美は…
「もういいわ… 覚えてないなら… アタシが勝手にアナタを好きになって勝手に処女を捧げたんだから…」
涙声で喜美枝の前に跪いた奈美。
「その代わり! その代わり、ちゃんと… ちゃんとアタシを抱いて! 精液を顔に掛けたり身体に掛けたりしないで、普通の恋人同士のようにちゃんとアタシの中で、アタシの中でぇ!」
奈美は泣きながら土下座する喜美枝の両肩に手を掛けた。
顔を上げた喜美枝の前でトレーナーを脱ぎ白いスリップを見せる奈美は、続けざまにデニムのスカートを脱ぎ捨てた。
「こっちに来て…」
スリップの中に透ける柔らかい身体を震わせ歩く奈美。
プリンのように柔らかい太ももと白いパンティーが張り付く張りのあるヒップに目を奪われた喜美枝。
「ここにコンドームあるから…」
奈美はそういうとベットに身を沈め目を閉じた。
「ゴクッ!」
コンニャクのように柔らかい奈美を見た喜美枝は喉を鳴らした。
「ちゃんと… ちゃんとアタシの中で… お願いよ… 順平君…」
目を閉じて哀願する奈美は少しだけ震えていた。
強張る奈美の身体に身体を重ねる喜美枝。
喜美枝の舌が奈美の乳首を舌で転がし吸うと奈美は全身をビクつかせ反応を繰り返した。
スリツプの肩紐は腹まで降ろされ白いパンティーを剥ぎ取られた奈美は、自分の中に入る順平(きみえ)を身体の内側に感じた。
「お願い… 今度は… 今度はちゃんと覚えてて欲しい…」
膣の中にジリジリと痛みを伴いながら奈美は順平(きみえ)に切なげに囁いた。
奈美の痛みを自分の痛みに置き換える女の喜美枝は直ぐにでも奈美から離れたい衝動にかられていたが、奈美の中で肉棒はギンギンに勃起していた。
ゆっくりした速さで奈美の中を前後する喜美枝の脳裏に肉棒からの快感が伝達されていた。
奈美は膣の中に痛みを感じながらもその痛みは少しずつ減少し、逆に揉み回される乳房からのウットリ感が少しずつ増して行った。
両方の指で弾かれる奈美の乳首は勃起していた。
頬と耳を紅く染める奈美の喘ぎ声に深みが増して行き、喜美枝の動きも次第に増して行った。
そして喜美枝は記憶障害に陥ることなく奈美の中で射精して果てた。
喜美枝は奈美の中に入ったまま奈美を上から抱き締めた。
「アタシはアナタになら何をされてもいいと思ってたの… でも… 最初だけは普通の恋人同士のようにアタシから処女を奪って欲しかっただけなの… 解かって欲しい…」
奈美は喜美枝の腕の中で思いを告げた。
「アナタが顔に出したいなら出していいから… 飲ませたいなら飲むから… アタシだけを見ていて欲しい… 他の女(ひと)を好きにならないで欲しいの… お願い!」
時折、恥じらいながら喜美枝の腕の中で声を詰まらせた奈美。
これを機会に奈美と順平(きみえ)は互いの部屋を行き来しては愛し合うようになり、奈美は女の喜びをそして喜美枝は男の喜びにハマって行った。
「跪け奈美!」
順平(きみえ)は部屋を訪れていたスーツ姿の奈美に命令した。
「ブラウスのボタンを外せ!」
跪く奈美にブラウスのボタンを数個外させた順平(きみえ)。
「仰向けになれ! 女はこの方が可愛い! ビリッ! ビリッ! ビリビリビリイィ!」
仰向けになった奈美の肩からブラとスリップの肩紐をムンスと引き下ろし、両脚を包むパンティーストッキングを破る順平(きみえ)。
「もう一度ここに跪け!」
目を虚ろににした奈美の乳房は丸見えになりフラつくたびに乳房は揺れた。
「よおし、いい顔になったな奈美… シャブレ!」
順平の前に跪いた奈美は口を軽く開け、順平(きみえ)のスボンのチャックを下ろし中から汗で汚れたペニスを出して銜えた。
「はうぅ!」
銜えられたペニスからの快感に両足をガクガクさせる順平(きみえ)。
「臭いか♪ 奈美♪ 俺の物は臭いが、お前の割目はもっと臭いはずだ! そうだろう♪」
順平(きみえ)の言葉にペニスをムシャブル奈美は軽く頷くと、ペニスは反応して肉棒化した。
「タップリ飲ませてやるからな~♪ 奈美! このままゆっくりと仰向けになれ! いいかゆっくりだぞ!」
順平(きみえ)は奈美に肉棒をシャブラセタまま、体位を下へと向けて行った。
「いいか! 回るぞ!」
順平(きみえ)は奈美に銜えさせたまま、自らの身体を奈美の顔の前でクルリと回しシックスナインの体位へと変化させた。
順平の目の前、破られて無残なパンティーストッキングに包まれた奈美の下半身の光景。
「チュパッ! チュウチュウチュウ!」
破れたパンティーストッキングに包まれた奈美の太ももにムシャブリついた順平(きみえ)は嫌らしい音を立てた。
唾液に塗れる破れたパンティーストッキングと奈美の太もも。
「臭せえ臭せえ♪ 一日中蒸れに蒸れて汚れた奈美の割目はこの世の匂いじゃねえーなぁー♪」
奈美からスカートを奪い放り投げた順平(きみえ)は、奈美の太ももを抱き抱え開かせ奈美のパンティーの匂いを嗅ぎ辱めた。
両太ももに張り付く無残なパンティーストッキング。
パンティーの生地に映る女の道筋。
「臭せえ! 臭せえ! あっはははは♪ これが女の匂いだ♪」
シックスナインで奈美のパンティーに顔を埋めた順平(きみえ)は雄叫びを上げた。
順平(きみえ)は腰を軽く浮かせ奈美が呼吸しやすいように配慮していた。
奈美の匂いを嗅ぐ順平は邪魔だとばかりに奈美から破れたパンティーストッキングを脱がして捨てると、淡い水色のパンティーを両手で剥ぎ取った。
「汚れてるじゃないかぁ♪ あっははははは♪ 臭せえ臭せえ♪」
順平(きみえ)は剥ぎ取った奈美のパンティーの内側をニヤニヤして凝視すると、突然鼻に付け匂いを嗅いだ。
奈美は匂いを嗅がれ顔を強張らせながらも必死に順平の肉棒をシャブッている。
「ここか~♪ ここがこの悪臭の根源かあ~♪ ニチャッ!」
毛に覆われた肉壁の窪みの中にキラキラ光る女の粘液が見えた。
「ニチャッ… クチャッ…」
割目の間に入れた順平の中指は奈美に恥かしい音を立てさせた。
「ビクンッ!」
割目の内側をなぞられた奈美は両目を大きく見開いて身体をビクつかせた。
「チュッパァ~ レロレロレロ…」
広げた奈美のクリトリスを毛ごと口に頬張った順平は舌先で奈美を辱めた。
痙攣したように震える奈美。
順平は奈美の割目に口を縦に付けると、舌先を割目に押し付け仕事で汚れきった奈美の割目の臭いと味を楽しんだ。
そんな奈美の口の中は順平の放った生臭い精液に塗れていた。
精液に塗れた肉棒をシャブらせ続ける順平。
再び肉棒化したペニスを突然奈美の口から離すと順平はクルリと体位を変え、そのまま奈美の中に肉棒をそうにゅうした。
「ズブリユウゥー!!」
否応無く奈美の中に根元まで入れられた順平の肉棒。
「奈美… はぁはぁはぁ… ちゃんとキレイにしたんだろうな! はぁはぁはぁ… 妊娠しちまう! はぁはぁはぁ…」
無言のまま目を閉じて身悶えする奈美に荒い吐息で囁く順平。
「くそっ! ゴムしてねえ!」
肉棒を奈美の中で前後する順平は悔しそうに声を荒げた。
「仕方ねえ! 出しても大丈夫な穴にするか!」
奈美の中で腰フル順平は、突然挿入した肉棒を奈美から抜くと、奈美を四つんばいにさせた。
「ズブリユウゥゥー! いぎいぃ!!」
肉棒は生のまま奈美の肛門に挿入され、奈美は思いもよらぬ穴への挿入に両目を見開いた。
「拭いて! 拭いてえぇー! お願いー! 抜いてえぇー!」
激しい便意に襲われる奈美は肛門に力を入れ四つん這いのまま声を上げた。
「おうりやぁ!」
順平は奈美の肩に手を掛け下に押し付けると、奈美の両手首を片手で自らの方へと引っ張って逃がすまいとした。
「いやああああー! 抜いて抜いて抜いてえぇ!」
激しい便意は奈美を追い詰めた。
「我慢しろお!」
順平は終焉する寸前だった。
奈美は唇を噛んで便意に耐えていた。
「いくううぅぅ!!」
順平は雄叫びを上げ全身の筋肉を硬直させた。
「うっ!!!」
奈美の中で動きが止まった。
「ドクドクドク…」
順平の射精が始まった。
「ぁぁぁぁああああ…」
口を大きく開け射精する順平。
順平は射精を終え満足げに奈美から離れた。
すると…
「ドロリ… ブリッ! ブゥッ! ブビィッ! ボタッ! ボタッ! ボタボタボタボタボタッ!」
奈美の肛門からは白い精液が溢れ落ち、同時に放屁し茶褐色の物体が一斉に流れ落ちてきた。
衝撃の事態に目を大きく見開いて黙り込む奈美。
静まり返った空間。
震える奈美の尻。
激しい臭気。
「うぐぅっ! うぐっ! うぐうぐうぐ… うわあああああああーーーーん!!!」
愛する順平の目の前で脱糞した奈美は子供のように大泣きした。
順平は奈美の脱糞を真後ろで凝視していた。
奈美の脱糞。
【十話】
平日の火曜日、順平は奈美に仕事が溜まっているからと嘘をいい、部屋に来ないよう話すと急ぎ足で帰宅しムラムラしながら女装子(おんな)になった。
奈美を見れば男の血が騒ぎ奈美に貪り付く順平(きみえ)だったが、自宅で一人いれば居たで箪笥の中の物が気になって仕方なかった。
順平(かれ)が生前使っていたであろう、黒髪のカツラを着用し唇に赤いベニを塗れば薄暗い部屋の鏡に妖しい女装子(おんな)の笑みが映りこんだ。
女故に女物に胸の奥を高鳴らせるはずの無かった喜美枝は、順平の身体に宿り日々の暮らしを送る中でドンドン男化して行った。
順平(おとこ)に成り切らなければと、思えば思うほど喜美枝は男化する過程の中で女化していった。
奈美を見れば獣のように奈美の身体を貪り体液を撃ち放つ喜美枝も、一人になればムラムラと言う男特有の感覚に襲われ全身を女物で覆った。
順平の身体に宿る前、自宅の風呂場で自らの割目を鏡に映し出した喜美枝にとって、自分(おんな)の割目ほど奇妙で汚い物はないと思っていたはずなのに、奈美からパンティーを剥ぎ取った瞬間、割目にムシャブリつきたい衝動を抑えることが出来ない自分にセックスを終えた後で気付く。
OLだった頃、気温35度を越す猛暑日、勤務先のエアコンはフル稼働していたにも関らず室温は出入する客の所為で30度を下回ることは無かった。
そんな中、男子から見れば涼しげなスカートの中、パンティーストッキングに包まれたパンティーの内側は蒸れに蒸れていた。
捲くり上げたスカートの下に手を入れパンティーストッキングとパンティーを降ろすトイレの中、膝まで降ろしたパンティーの内側から女だけが知る臭気を眼下に見下ろす。
顔を背けたくなる自分(おんな)の匂い。
嫌な匂いから解放されたくて慌てるように放つ小水はベキの中に音を響かせた。
一度肌から離したパンティーは湿気を帯びていて用足しを終え履いた瞬間、割目の肉肌に嫌な感覚を与える。
パンプスを脱いでパンティーストッキングに覆われた爪先から顔を背け、除菌スプレーを吹き付ける。
世の中の男子の中にストッキングフェチが居ることは知っていたし、足フェチだの爪先フェチが居ることも喜美枝は知っていたが、直接肌に密着するパンティーストッキングがどれほど汚れる物かを知っている喜美枝は男子社員達のヒソヒソ話しから遠ざかった。
こんな割目(モノ)の臭いを何で嗅ぎたがるのか、何で舐めたいのか風呂に入る度に鏡を凝視する喜美枝だった。
高校生の頃、付き合っていた彼の部屋でベッドに押し倒された。
キスをされ小さかった乳房を揉まれ乳首を吸われた。
くすぐったいだけで官能なんて言葉も知らなかった。
肌を味わうように滑る彼の舌先にくすぐったさから思わず噴出した。
捲くり上げられたスカートの中に顔を埋め、咽て咳き込みながらパンティーの上から中の臭いを嗅ぐ彼に動揺した。
慌てるように脱がせたパンティーの内側を、喜美枝に見せるように自分の顔に貼り付けた彼は、再び咳き込みながら臭いを嗅ぐと嫌らしい音を立てて汚れた部分を舐めまわした。 その行為に喜美枝は吐き気をもよおした。
両手で両脚を大きく広げられた瞬間、喜美枝は恥かしさから両手で顔を覆った。
そんな彼は迷うことなく喜美枝の汚れた割目にムシャブリついた。
その行為に喜美枝は激しい吐き気を感じた。
セーラー服のスカートの中、一日中蒸れに蒸れたパンティーの中の状態を知っている喜美枝は彼の行為にオゾマシさを覚えた。
彼は汚れた割目の臭気に何度も咳き込みながらザラ付く舌を押し付け味わっていた。
聞こえるのは彼の荒い吐息と自らが発する吐き気の音だけだった。
そんな彼は喜美枝の割目を舐め回しながらズボンを慌てながら脱ぎ捨てた。
床に落ちたペルトの金属音が喜美枝の耳に刺さった。
小さかった喜美枝の両乳房を揉み回し汚い割目を舐める彼から発せられた奇妙な唸り声。
彼はトランクスを履いたまま射精して果てた。
ただ、それが何なのか知る由もない純情な高校生の喜美枝だった。
そして喜美枝から離れた彼の顔を、両手で覆う指の隙間から見た瞬間、喜美枝の彼への想いが消滅した。
数本の陰毛が口の周りに張り付いていた。
彼の無様な顔だった。
喜美枝はそれをきに彼に別れを告げた。
納得の行かない事に乗じない喜美枝の性格だったのかも知れない。
そんな喜美枝は今やその納得の行かない行為をしている。
モッコリと膨らむパンティーの前側と毛に覆われた両脚を包むグレーのパンティーストッキング、女よりは筋肉質な胸板を白いスリップが覆った。
花柄のロングスカートで下半身を包み長袖のチュニックが白いスリップを隠した。
奈美と良く似た黒髪のロングヘアーのカツラと赤い口紅。
何するでもなく椅子に座り足組みしている。
組んだ両脚をスリスリしてストッキングの心地よさにウットリする。
男の身体に宿った本物の女の女装姿は異様な空気を漂わせていた。
この後、喜美枝はストッキングとパンティーを膝まで降ろし椅子の上で撓った肉棒を扱き自らを慰めた。
その時、よくある小説の一行のような光景が…
「順平くーーん♪ 居るんでしょー♪ 来ちゃったあぁー♪」
愛らしい声を出しながら突然なかに入って来た奈美。
「!!!」
突然の奈美の侵入に撓った肉棒を握ったまま固まる順平(きみえ)は両目を大きく見開いた。
喜美枝は鍵を掛け忘れていたようだ。
「!!!」
奈美は目の前の光景に言葉を失い呆然と立ち尽くした。
「バサッ!」
買い物袋が奈美の手から外れ床に落ちた。
「ドキドキドキドキドキ…」
二人の鼓動。
「順平くん… そんな趣味があったんだ… ね…」
目を見開いたままゆっくり俯く奈美はクルリと身体の向きを変え喜美枝に背中を見せた。
「あ、ああ、きょ、きょうね♪ 近所のスーパーでさっ… お肉安かったから… その、二人で焼肉、そ! 焼き肉しようって… 今から用意するね♪ 順平くんは用事済ませちゃって♪ アタシは勝手に台所に居るからさっ♪」
奈美は喜美枝に背中を向けたまま、トチリながら必死になって平然を装った。
女装して握った肉棒は瞬時に縮んだ。
「な、奈美! こ、これは!」
喜美枝はパンストとパンティーをそのままにロングスカートで覆い隠した裏返る声を奈美にかけた。
「いいって♪ 誰でもいろんな、いろんな、いろんな趣味あるしね♪ 順平くんは奈美にとっては順平くんだから♪ それよりアタシこそゴメンなさい… 勝手に入って来たりして♪」
奈美は喜美枝の声を自らの動揺する声で覆い隠した。
「ねえ、いっそのことそのままで居てもいいよ… 順平くん結構キレイだし♪」
動揺する奈美は台所に向かったまま背中越しに喜美枝に笑い声を発した。
その言葉を聞いた瞬間、喜美枝は死ぬほどの恥かしさに慌てて寝室に飛び込んだ。。
喜美枝は慌てて脱ぎ始めるも、手が震えて服すら脱げずに居ると奈美が喜美枝の後ろに立った。
「順平くん! 今夜、そのままで、そのままの格好でアタシを抱いて欲しい! アタシ… 何か変なの… 女装した順平くん見てから… 今でも… 今でもいいのよ… 抱いて! 順平くん!」
奈美は女装した喜美枝の背中に抱きついた。
「ストッキングとパンティーそのままでしょ… ちゃんと直しておいて♪ ガスの火を消してくるから…」
奈美は寝室を出て行った。
一人寝室に残された喜美枝はショックの余りガックリと肩を落とした。
『そのままの格好でアタシを抱いて! そのままの格好でアタシを抱いて! そのままの格好でアタシを抱いて!』
奈美の言葉が脳裏に繰り返された。
喜美枝はロングスカートの中に手を入れると膝まで降ろしていたパンティーを元に戻し、慣れた手つきでパンティーストッキングを履いた。
「今夜はアタシが抱いてあげるから… 明かりは消さないでね… 順平くんを見て居たいから…」
寝室に戻って来た奈美は喜美枝の後ろから声を掛けた。
喜美枝は無言で布団の上に斜め座りした。
「仰向けになって…」
斜め座りした喜美枝は言われるがままに奈美と視線を逢せないうに仰向けになった。
「可愛い… 順平君、キレイよ… とっても…」
喜美枝の腹の上に馬乗りになった奈美は視線を斜め下に向ける喜美枝を褒め称えた。
「今から順平君は女の子に徹してね… でもその前に服を脱いで頂戴… 後向いてるから…」
視線を外す喜美枝に妖しい視線を向けた奈美は喜美枝から降りると後ろ向きになった。
喜美枝はカツラを一旦外し長袖チュニックを脱ぐと再びカツラを元に戻し仰向けになった。
「順平くんのスリップ姿… キレイよ… とっても…」
再び喜美枝に馬乗りになった奈美は喜美枝の肩からスリップの肩紐をゆっくりと外した。
蛍光灯の下、首を横に視線を奈美から外す喜美枝。
「目を閉じてぇ… チュッ♪」
奈美は喜美枝の頬に軽いキスをすると喜美枝は言われた通りに目を閉じた。
「ドキドキドキドキドキ…」
喜美枝の胸の奥は高鳴っていた。
「ビクンッ!」
スカートの中に入れられた奈美の右手の中指がストッキング越しに太もも上を滑った瞬間、喜美枝は全身をビクつかせた。
乳首に感じるネットリとした奈美の舌と柔らかい唇…
ストッキング越し、太ももの上を無造作に滑る奈美の中指…
勃起する乳首…
順平に片脚を膝立てさせる奈美…
ストッキングに包まれた順平の太ももを妖しい手付きで滑らせる奈美…
身体を何度もビク付かせ喘ぎ声を奏でる順平…
「気持ちいいでしょぅ♪ ストッキング越しに触れられるのって感じちゃうよねぇ♪」
順平の耳元で囁いた奈美の手は順平の両太ももと尻を滑りまわった。
「あはっ♪ もうパンティー濡れてるわぁ♪ 嫌らしい娘ねぇ♪」
順平に囁きながらモッコリした部分を見詰る奈美は妖しげな笑みを浮かべていた。
順平に両脚を膝立ちさせた奈美。
奈美は順平のスカートの中に顔を埋めると、モッコリした部分の匂いを嗅ぎながら臭い臭いを連発し、両手で順平の太ももをクスグルように撫でまわした。
首を左右に振って身悶えする順平は下半身から伝わる心地よくて激しい快感に何度も鳴き声を奏でた。
ストッキング越しに触れるか触れないかを何度ね繰り返す奈美。
グッショリと内側から滲み出る順平の粘液。
「あああああああーん!」
奈美は唇を内モモに滑らせながら順平の脇腹を両手でスリップ越しに滑らせると、順平は全身を仰け反らせ激しい喘ぎ声を発した。
激しい順平の喘ぎ声と身悶えに奈美は鼻息を荒くし、自身のパンティーの内側をもグッショリと濡らしていた。
奈美は突然、順平のロングスカートを腰まで捲り上げると両膝立てた順平の両脚の間に我が身を置いた。
数分間、勃起した順平の乳首をコリコリと両手の指で抓んでは弾き、その度に身体をビクつかせる順平を見て楽しむ奈美は、その視線を順平の顔とモッコリするパンティーへと頻繁に移動させた。
オビタダシイ量の男の粘液が順平のパンティーをグッショリと濡らし、それを見た奈美は慌てるように着ていたワンピースを脱ぎ捨てた。
黒いスリーインワンが蛍光灯に反射し、ガーター紐から吊るされた黒いストッキングのレースが光沢を放っていた。
順平を慰める奈美が動く度にガーター紐は伸び縮みを繰り返し、スリーインワンに収められている豊満な乳房は今にも溢れ出そうになっていた。
そして黒いレースの紐ショーツの真ん中、女の道筋部分は内側から溢れた女の粘液の所為でオビタダシイ湿気を帯びていた。
ビリッ! ビリビリビリッ!!
突然、奈美の両手は順平の下半身を包むグレーのパンティーストッキングを破き始めた。
「イャァー! ヤメテ! ヤメテ、ヤメテエェー!」
ストッキングを破り始めた奈美に放たれた順平は両脚を左右にバラバラに動かした。
ストッキングを破る奈美に抵抗し下半身を守るように伸ばされた順平の両手を奈美は払いのけた。
そして不適な笑みを浮かべる奈美はグッタリする順平の身体をうつ伏せにすると、順平の両手を後ろ手に粘着テープで縛りあげた。
「ゆっくり味わってあげるから…♪」
奈美はニッコリ微笑むと再び順平を仰向けにし破れたパンティーストッキングの間から見える順平の太ももにムシャブリ付いた。
「あああああああん!」
吸い付いた唇の中でミミズのようにウゴメク奈美の舌に順平は身体を左に右に震わせた。
「これから、ハサミでアナタのパンティーをチョキチョキして恥かしい部分を晒してあげるわ♪」
両膝立てる順平のパンティーをハサミを手に奈美は見詰た。
「ヤメテエェ! 許してえぇ! お願い! お願いよおぉー!」
目を閉じている順平は辱められる女になりきっていた。
「チョキッ! チョキッ!」
破れたパンティーストッキングの隙間から順平の恥かしい部分を包むパンティーが切られた。
「イヤァァァー! ドロリッ!」
縛られながらも上半身を左右に振って叫ぶ順平は奈美の目の前でペニスの先から男の粘液を出した。
奈美は生まれて初めて見た男の粘液の出る瞬間に瞬きを忘れた。
「美味しそうなクリトリスねぇ♪ ゴクッ! カポッ!」
喉を鳴らして粘液に塗れたペニスを凝視した奈美は右手でペニスの根元を掴むと慌しくペニスにムシャブリ付いた。
「あひっ! あひっ! あひっ! あひっ! あひっ!」
声を裏返らせ身体を痙攣させた順平。
奈美に銜えられたペニスはアッと言う間に肉棒化し奈美の口の中を狭くした。
「さあ! 舐めるがいいわ!」
順平の肉棒にムシャブリ付きながら、自らの紐ショーツの紐を解き脱ぎ捨てた奈美は、身体をクルリと回して順平の顔の上に跨った。
「さあ! お前の大好きな粘液に塗れた肉ヒダよ! 味わいなさい!」
奈美は女王様に成り切っていた。
黒い下着とストッキングに身を包んだ奈美は女装して仰向けの順平の顔に粘液塗れの陰部を押し付けた。
奈美の肛門の匂いを嗅ぎながら粘液に塗れた奈美の割目の中に舌先を押し付けた順平。
順平の息継ぎに合わせるように尻を上下させる奈美。
そして奈美の割目の臭さい匂いは順平を興奮させた。
ギンギンに聳える順平の肉棒にムシャブリ付く奈美。
互いが互いの嫌らしい粘液を喉に流し込む異様な光景は続いた。
「チュパチュパ! ピチャピチャ! レロレロレロ! ニチャヌチャ! ヌリャヌリャ!」
二人の口元から発する音は重なり合い奇妙なリズムを醸し出した。
全身を硬直させ痙攣する順平。
動く度に伸び縮みする奈美のガーター紐。
そんな中で突然大きく腰を浮かせた奈美はクルリと身体を回すと、順平の肉棒の上に跨りヌメル順平の肉棒を自らの肉ヒダの中に収めた。
騎上位…
ヌツプヌップヌップ…
奈美の中に入った肉棒は奈美の身体の中から空気を外へ追い出し、抜ける空気の勢いにヌメル女の粘液を飛び散らせた。
開いていた両脚をピタリくっつけてシーツを鷲掴みする順平。
順平の上で上下を繰り返す奈美は唇から唾液を垂らしていた。
糸引く奈美の唾液。
首を左右に振る順平。
黒いスリーインワンの中で飛び出しそうになる奈美の揺れる乳房。
揺れる奈美の尻肉。
「あうっ! もう、もうだめだあぁ! イク! いっちゃう!」
奈美の中に入って数分後、順平は目を閉じて叫んだ。
すると突然、順平の肉棒を我が身から引き抜いた奈美は順平の両脚を持ち上げ、順平をデングリ返しにして肉棒を素早く扱いた。
「えい! シュッシュッシュッシュッ!」
目を閉じている順平の顔の上、数センチの距離で激しく扱かれる順平の肉棒。
「イクウゥゥー!!! ジュッ! ピチャピチャピチャピチャ!」
黄色み掛かったゼリー状の精液が勢い良く順平の顔目掛けて放たれ、顔に当たって飛び散った。
ドクドクドクと肉棒の根元を伸縮させドロドロした精液が重々しく顔に流れ落ちた。
「あっ!!!」
驚いて両目を開いた順平が口を開いた瞬間、オビタダシイ量の精液は一気に口の中に流れ込んだ。
「うげえぇ! おええぇ! おええぇ! うげええぇぇ!」
自分の中から放った精液を口の中に、順平は首を左右に振って口の中から精液を吐き出そうとした。
すると奈美は咄嗟に順平の口を両手で塞ぎ命令口調で叫んだ。
「飲みなさい!! 女なんだから! 本当に女になりたいなら男の味を知りなさい!!」
奈美は苦しむ順平を見てニヤリと口元に笑みを浮かべた。
順平は塞がれた口から自分の精液を吐き出せず全てを喉の奥へと流し込んだ。
「さあ! 次ぎはアタシの番よ! アタシにも精液を飲ませて!」
奈美は俊平の両脚を元に戻すと精液の滴り落ちる肉棒にムシャブリ付いた。
「くわっ! ああああああああー!!」
射精直後に肉棒にムシャブリ付かれた順平は壮絶な刺激にこれまでに無い身悶えをした。
「やめろお! やめろおお! やめてくれえええぇ!!」
肉棒から離れない奈美は逃げようとする順平の肉棒を両手で掴んで放さなかった。
順平は強制的に二度目の射精を強いられ奈美は喉を鳴らしてそれを飲干した。
これを機に順平は奈美の前でも女装するようになった。
【十一話】
「何でこんなことになっちゃったんだろ……」
喜美枝は一人椅子に腰掛呟いた。
両脚をニーソックスで包みスカートを履いてトレーナに身を包む喜美枝は、食器棚のガラスに映る我が身を見てボソボソと呟いた。
ドンドン順平化していく自分の姿に情けない思い握り拳に変えた。
女から男へそして男から女装子へと変化していく喜美枝は女装して自慰をし、そして奈美とセックスする変質的な自分に激しい怒りを覚えた。
しかしそれ以上に怒りを感じるのは、順平化する自分が奈美をドンドン変質の道に引っ張りこんだことだった。
順平の身体に宿って半年、今では奈美の来ない一人ぼっちの夜は女装したまま自らの精液を自らの顔で受け止めるに至っていた。
止めなければと思いつつも気付けば女装子(おんな)になっている自分が痛々しかった。
奈美は奈美でドンドン女王様になっていき、以前の愛らしい面影は何処にもなかった。
そして圧力のように杉田からのメールと社内での誘いに疲れ果て、一度だけなら抱かれてもと思いながらもアナルセックスの恐怖に身を震わせる喜美枝は踏み出せずにいた。
「もう、疲れちゃったな…」
椅子から降りて床に寝転んだ喜美枝。 投げ出した両脚。
「元に戻りたい… 死んでもいいから、普通の女の子に戻ってから死にたい… 家に帰りたい…」
頭の下に腕組にして天井を見上げる喜美枝。
「家に帰りたい…」
喜美枝はそのままウトウトし眠ってしまった。
この日、喜美枝は夢を見た。
パソコンに入っていた順平(かれ)の日記通りに外国で性転換を受け戻って来た夢だった。
女性ホルモンの大量投与で筋肉質の胸板にはCかっぷの乳房が揺れ、本物(おんな)同様にキレイな乳輪と敏感な乳首を供えていた。
両脚を広げれば見覚えのある女の道筋が鏡に映り、プルプルと揺れる太ももには男の面影は無かった。
「入れられて見たい… 順平(かれ)の肉棒… 私の処女を順平(かれ)に貰って欲しい…」
夢の中の喜美枝は性転換する前の順平(かれ)の肉棒を思い出していた。
すると…
「喜美枝! 待たせたね♪ 僕だよ、解かるよね♪」
声の方に視線を移した喜美枝の前には、ギンギンに聳える肉棒をユラユラさせ立ち尽くす順平が居た。
それを見た喜美枝は無言で両脚を大きく広げると仰向けになって目を閉じた。
「ズブリユウゥゥー!!」
太くて硬い肉棒が喜美枝の中に入って来ると、激しい痛みが喜美枝の首を左右に振らせた。
汗びっしょりで目を覚ました喜美枝は意識朦朧としていた。
「夢か…」
喜美枝は下半身を覆うパンティーの中にヌルヌル感を感じた。
「夢精…? 女装して自分に抱かれる夢を見て夢精なんて…」
喜美枝はそのまま動かずに精液がパンティーに吸収されるのを待っていた。
「性転換かぁ… 戻りたいなぁ… 女に…」
ゆっくりと起き上がった喜美枝は脱衣場でパンティーを履き替えた。
「杉田さん、僕の我がままです。 二ヶ月の休暇を下さい。 その代わり一ヵ月後、僕の身体を自由にしてもいいから…」
喜美枝は杉田課長にメールを送信した。
「本当か? 本当に?」
信じられないとばかりに杉田から何度も確認のメールが来た。
喜美枝は奈美に田舎へ行って来ると言い残し、順平(かれ)が生前取得していたパスポートを使い外国へと旅立った。
そして日本へ帰国した喜美枝は雰囲気をガラリと変えた。
副作用と戦いながらのホルモン剤の大量投与に耐え、作り上げた身体は女そのものだった。
顔からは男っぽさが消えていた。
「戻ったよ奈美…」
順平の部屋で待たせていた奈美にその身を晒した喜美枝。
「!!!!!!」
奈美は順平(きみえ)を見るなり嬉しそうな笑顔を瞬時に落胆の顔に変え絶句させた。
「驚いたろ… 女になったよ… 性転換したんだ♪ 黙ってこんなことしてゴメンな…」
白いスーツに身を纏った順平(きみえ)は驚いて絶句する奈美に囁いた。
「バッ!!!」
突然、奈美は順平(きみえ)の股間に片手を伸ばすと陰部を確認するように手の平でマサグった。
「なんてことしたのお!!!」
突然、奈美は顔を強張らせた。
「下は少ししか感じないけど、胸は奈美と同じくらい感じるよ♪」
顔を強張らせその場に崩れた奈美の前に斜め座りして顔を正面に置いた順平(きみえ)。
「キチガイ染みてるわ!! こんなの!! アタシは男のアナタが好きだったのよ! 女装する男のアナタが好きだったのよお! アタシはレズじゃないわ! 第一、仕事だってどうすんのよおー! 女になって背広着て会社へ行くのお!? ねぇー! 解かってるのおぅ! ねえ! 答えてえ!!」
奈美は血相を変え目の前に斜め座りする順平(きみえ)の両肩に手をかけ前後に揺すった。
「ゴメン… 元に… 元に戻りたかったんだ… 元の普通の女の子に…」
順平(きみえ)は目頭を熱くして声を震わせた。
「何いってるのお! 何を意味不明なこと言ってんのよおう! アタシ! 別れるから! 結婚も出来ない身体になった男(ヒト)と愛なんか育くめないわ!」
奈美は怒り心頭で立ち上がり帰ろうとした。
「ちょっ! ちょっと待ってくれ! 奈美! 落ち着いて話しを聞いてくれ! グイッ! ドスン! キャァ!」
慌てた順平(きみえ)は奈美の手首を掴んだ瞬間、弾みで奈美はテーブルに蹴躓いて横転した。
「奈美! 奈美! しっかりしろ奈美!! ガンッ! あうっ! ガガガガガアアーーン! バタッ!」
倒れた奈美を心配して寄り添った順平(きみえ)は、突然、頭の中を誰かに鈍器で激しく殴りつけられた気がして、その場に倒れた。
どれほどの時間が流れたのだろうか、順平(きみえ)は奈美のオゾマシイ叫び声に目を覚ました。
「ウアアアアアアアアア!!! ウアアアアアアアアー! アアアアアアアアアアアー!」
うつ伏せで倒れる順平(きみえ)の横で奈美のケタタマシイ叫びが聞こえ、順平(きみえ)は何事だと起き上がって奈美に視線を向けた。
白いスーツ姿の順平(きみえ)が両手で頭を抱えて全身をクルクル回らせ、錯乱しているのが見えた。
「何で私の前に私が居るんだろ…」
順平(きみえは不思議な光景に我が身を見回した。
「ウアアアアアアアアア!!! ウアアアアアアアアー! アアアアアアアアアアアー!」
我が身を見回した順平(きみえ)は両手で頭を抱えケタタマシイ叫び声を上げた。
「アタシの身体!! アタシの身体返してええぇぇ!!」
突然、白いスーツを着た順平(きみえ)がケタタマシイ叫びを発した順平(きみえ)に掴みかかった。
順平(きみえ)の身体に奈美が居て、奈美の身体に順平(きみえ)が居た。
何が何だか解からぬまま大騒ぎした末、二人は互いに入れ替わったことに気づいた。
「こんな、こんな馬鹿なことって… アタシこれからどうすれば… エッグッ! エッグッ!」
性転換した順平の身体に入った奈美は目を涙で潤ませ口をヘの字に泣き始めた。
「何が何だかわからないけど、お前は順平として俺はお前として生きて行くしかないんだろうな…」
奈美の身体に居る喜美枝は目の前で泣き崩れる彼女に小声を発した。
「何言ってるのぉ?! アナタはいいわよ! 念願叶ったでしょうけど!! アタシはどうするのお!! こんな性転換した化け物みたいな身体で生きて行けって言うのおお!!」
突然、奈美の身体に入った喜美枝に掴みかかった奈美は声を荒げた。
「そうよ!! そうだわ!! そうなのよおう! さっきのことをもう一度再現すればいいんだわ! アタシが頭を強く打って倒れれば元に戻ってるはずよおう♪ あっはははは♪ そうよ♪ そうなんだわあ♪」
奈美は狂乱したように一人で大笑いすると突然、全速力で部屋の柱に頭から体当たりした。
白いスーツ姿の順平は自らの割れた頭の流血でそのスーツを真っ赤に染め、救急車で運ばれた後、病院で息を引き取った。
奈美は性転換した順平として家族の元に亡骸を引き取られた。
奈美の身体に宿った喜美枝はと言えば、奈美の部屋で呆然と時間を過ごしていた。
自分が住んでいた順平の部屋は既に解約され、喜美枝の居場所は奈美の部屋以外にはなかった。
順平時代に自分が抱いていた奈美の身体は、歩く度にプリプリと揺れ久々に女の身体に戻った喜美枝に安堵感を与えた。
寝室の箪笥には見覚えのある奈美の下着や服があって、愛らしく笑う奈美を喜美枝に思いださせた。
あの服もこの悪も、あの下着もこのストッキングも全部、見覚えのある奈美の物だった。
他人の身体に宿って二人目の喜美枝はショックもさることながら、再び奈美として生きるために自分の知らない奈美の情報を得るべく、奈美のプライバシーを探し回った。
「まさかなぁ~ 順平のヤツ、あんな趣味っうか、性転換してたなんてなぁ~」
職場から聞こえて来る順平の噂話しに耳を塞ぎたくなる奈美(きみえ)。
「でもまさか杉田課長が… いや何でもさ~ 杉田さんの携帯から何度も性転換前の順平に味見させろだの、舐めさせろだのってメールが送信されてたって警察の調べで解かったらしいし… 案外、順平を追い詰めて自殺に追込んだのは杉田さんかも知れんぞ~ ヒソヒソヒソヒソヒソ… それにしても奈美ちゃんも気の毒になあ~ 何にも知らないで順平のこと信じて結婚も考えていたって言うし… 半端なショックじゃないだろう… まして自分の目の前での自殺だったっていうし… ヒソヒソヒソヒソヒソ…」
奈美(きみえ)は居た堪れない気持ちで一杯になっていた。
「性転換なんてしなければこんなことにならなかったのに…」
喜美枝は自分を責め続けていた。
杉田は嫌疑不十分で警察から解放されたが、同性愛者の噂が広まり会社を去って行った。
「奈美…」
順平の身体に入り死んだ奈美の部屋の寝室、ベッドに身を沈める奈美(きみえ)はスリップの胸元に手を忍ばせ、奈美を思い出して自らの乳房を揉み回し慰めていた。
つい此間まで自分が脱がせていたパンティーを履き、自分が吸っていた乳首に指を絡め軽く開かれた太ももに中指を滑らせていた。
パンティーの中に手を入れ道筋に中指を押し付けて上下させれば、懐かしい奈美の鳴き声が自分の口から発せられた。
奈美が独り寝の時に使っていたと思われる、バイブとローターが今は奈美(きみえ)が我が身を慰めようと使っていた。
順平時代には味わえなかった奈美(おんな)の激しい喜びに全身を震わせ、鳴き声を奏でる喜美枝だった。
「私、喜美枝さんとはインターネットで知り合って何度か御会いしたんですが… 初めくして、吉田奈美と申します。 ご焼香させて頂いても宜しいでしょうか…」
自分の自宅を喜美枝の友人として訪れた奈美はスーツ姿で自分の両親に深々と頭を下げた。
奈美(きみえ)は目の前の二人に抱きつきたい衝動に駆られながらも必死に耐えていた。
何を話しても信じてもらえないことは知っていたが、喜美枝はそのモドカシさを後ろに隠した握り拳の中に溜め込んだ。
そんな懐かしい我が家を尋ねた奈美(きみえ)を待っていたいたのは、娘を亡くし精気を無くした両親だった。
「多分、私の仏壇はアソコかな…」
玄関から入った奈美(きみえ)は両親の部屋の隣りにある衣裳部屋辺りを想像していた。
その時…
「ただいまー♪ お母さん♪ あっ! お客さん… ど、どうもこんにちは~♪」
廊下を案内される母に六歳年下の妹の明美が声かけてきた。
喜美枝は涙が溢れそうになった。
そんな喜美枝を両親は廊下を左に曲がらずに右の階段へと登って行った。
「えっ? そっちは二階だけど… 私の部屋に仏壇があるの…?」
違和感を覚えながら喜美枝は二人の後を付いて二階へと上がっていった。
「ああ、やっぱりそっか♪ 私の部屋に仏壇を……」
両親の案内で奈美(きみえ)は自分の部屋の前にたった。
「どうぞ、焼香してやって下さい… 喜美枝も喜ぶと思います… お帰りの際はお声を掛けて下さい…」
奈美(きみえ)の前で深々と頭を下げた両親はそのまま下へと降りて行ってしまった。
そんな二人を見送って部屋に入った奈美(きみえ)は呆然とした。
いつ掃除したのか解からない部屋はホコリに塗れたカビ臭い匂いが立ちこめていて、窓はブ厚いカーテンで覆われていた。
「ウッ! 何この匂い!」
奈美(きみえ)は慌てて部屋の中を歩くと窓辺に移動してカーテンを明け、窓を開いて中に空気を入れた。
「ゴホゴホゴホゴホッ…」
ホコリっぽさは奈美(きみえ)を咳き込ませた。
スカートの下に履いていた黒いパンティーストッキングに包まれた足の裏は、数歩歩いただけでホコリと酷い汚れに塗れた。
懐かしいはずの自分の部屋に居る奈美(きみえ)は再び違和感に包まれた。
「仏壇が無いんだけど… てか、私のが何も無くなってんだけど…」
辺りを見回す奈美(きみえ)は口元にハンカチをあてグルリ部屋の中を見回した。
すると…
「お姉ちゃんの仏壇はここだよ♪」
セーラー服姿の明美だった。
明美は白いソックスを脱いで床のホコリを避けるように押入れの前に立った。
「何かねぇー お姉ちゃんのこと思い出すからってお父さんとお母さんが仏壇をここに入れちゃったの…」
申し訳なさそうな表情をした妹の明美は押入れを開いて見せた。
明美はそう言って部屋を出て行ったが、空けられた押入れの中にはミカン箱の少し大きいくらいの仏壇が置いてあった。
煤けて薄汚れた位牌と、伏せられた写真入れの裏に積もったホコリの山。
ロウソク立ての上にもホコリが積もっていた。
来客用に用意したらしい座布団の上はホコリで白くなっていて、その横には奈美(きみえ)が大事にしていた衣類がゴミ袋にいれられて山積みされていた。
「お父さんもお母さんも酷いよね… この部屋は私も入れて貰えないし… お姉ちゃんの者は全部捨てられて、そこにある物も来週にはリサイクルの店の人が持ってっちゃうんだよ… 私残して欲しいって言ったのに…」
ションボリと放して聞かせる明美は悲しげな表情を浮かべた。
「その座布団、使えないからさっ、これ使って♪」
ホコリだらけの床に置かれたのは明美が持って来た新聞紙だった。
奈美(きみえ)は込み上げる怒りと情けなさでパニックになりかけていた。
「これ、お姉ちゃんだから… その額縁には写真は入ってないからね♪」
明美は自分の部屋から持って来た額縁に入った写真を小さな仏壇の中においた。
明美の持ってきた写真は仲良く手を繋ぐ自分と明美が並んでいた。
その写真を見た瞬間、奈美(きみえ)は込み上げた悲しみに堪えきれずに涙を頬に伝えた。
「なんていう親だろう… 死んでからこんな仕打ちを受けるなんて… いくら思い出したくないったって限度があるでしょうに…」
奈美(きみえ)は明美が敷いてくれた新聞紙の上に座ると、自分の位牌に合唱して目を閉じた。
「この家ね、取り壊されるんだよ… お願い! お父さんとお母さんを止めて欲しいの!」
突然、明美は奈美(きみえ)の真横に跪いた。
「えっ!?」
驚いて明美を見る奈美(きみえ)。
喜美枝が死んで数ヵ月後、両親は喜美枝を思い出したくないと言い家を壊して立替すると言い出したと言う。
妹の明美は何度も止めたが聞き入れて貰えず、せめて自分が高校を卒業するまでは待って欲しいと頼んだと言う。
奈美(きみえ)は明美に自分が泊まっているホテルと部屋を教え実家を後にした。
押入れに押し込まれた粗末な仏壇と掃除も行き届かない自分の部屋にショックと憤りを覚えた奈美(きみえ)だった。
ホテルに戻った奈美(きみえ)は疲れたのか戻るなりソファーで寝入ってしまった。
夢の中…
楽しい一家団欒。
家族で出かけた隣り街のテーマパーク。
キャンプに家族旅行に日帰り温泉。
父も母も妹も笑顔を浮かべて景色を楽しんだドライブ。
喜美枝の成人式。
入社祝い。
従妹の結婚と出産。
夢の中に入る喜美枝は生前の頃の思い出に浸っていた。
眠りながらニコニコ笑顔する喜美枝。
そんな喜美枝の寝顔が急に苦痛の様相を見せた。
「スカッ! スカスカスカスカスカッ!」
ハンドルを握る喜美枝は頻繁にブレーキのペダルを何度も踏んだ。
自宅から勤務先に向かう車の前に突然飛び出した猫。
慌ててブレーキを踏んだものの車は反応しなかった。
スカスカになっていたブレーキ。
ハンドルを右一杯にきった喜美枝。
「ドスンッ!! グシャッ!」
車道の右端の数メートル下の側溝に転落し物凄い衝撃が車と身体に伝わった。
破裂するエアバックの音に驚いた喜美枝は大声を発して飛び起きた。
「夢か… はぁはぁはぁ…」
喜美枝は夢の恐怖からソファーの上で辺りを見回した。
ブラウスの下は汗でビッショリ濡れていた。
「まただ… あの夢…」
喜美枝はブラウスのボタンを数個外し胸元を開いた。
汗に塗れたスリップとブラから熱気が舞い上がった。
踏んでも反応しないブレーキの恐怖。
起き上がってソファーに背を持たれて足組みした喜美枝は深く大きな深呼吸を数回繰り返した。
その時ドアがノックされた。
「明美!?」
喜美枝は喜んでドアの前に立った。
ドアノ向うに立つ妹の明美にニッコリ微笑むものの、明美は奈美(きみえ)の胸元を凝視していた。
「あは♪ ご、ごめんなさいね♪ ちょっと仮眠してたものだから♪」
慌ててブラウスのボタンを付け直す奈美(きみえ)は明美を中に招き入れた。
セーラー服の明美は部屋の真ん中でクルリとその場で中を見回した。
そんな妹の明美と奈美(きみえ)はジュースを飲みながら椅子に座って雑談を始めた。
そして、奈美(きみえ)が本題に移ろうと話を振った瞬間、明美はボソボソと俯き加減で呟いた。
声が小さく内容を聞き取れない奈美(きみえ)は明美に聞き返した。
すると明美は…
「喜美枝姉ちゃんと私は実の姉妹じゃないらしいの…」
明美は俯いた。
「直接、お父さんやお母さんから聞いた訳じゃないの… でも、二人が話しているのを葬式の日、立ち聞きしてしまった… お姉ちゃんの事故と何か関係あるんじゃないかって、ずっと怖くて怖くて…」
両手を前側に重ね俯きながら声を漏らすように話す明美。
明美は両親に対する疑問を奈美(きみえ)に伝えると、奈美(きみえ)の顔から笑みが消えた。
「そして、叔母さんを問い詰めたら、お母さんは子供の出来ない身体だって! 何年も二人で病院に通ったけど効果がなくて、仕方なく何処かの池野さんと言う人から喜美枝姉ちゃんを養女に… でも、その6年後に私が生まれて… お父さんもお母さんもおかしいよー! 姉ちゃんが死んだっていうのに! あんな仏壇なんか有り得ないよ! お姉ちゃんが死んで一週間もしないうちにお姉ちゃんの物、全部捨てちゃうなんて! 信じられないよお!」
明美は切羽詰った声に変わっていた。
「………」
喜美枝は激しく動揺していた。
「吉田さん! 私怖いんです! 怖くて怖くて! お姉ちゃんに掛けられてた生命保険… 1億近い金額なんです! 有り得ないでしょそんなの! そのお金で新築考えてるなんて!」
明美は両手に拳を握って身体を震わせ語った。
「………」
喜美枝の頭の中は霧で覆われていた。
事故当時の効かないブレーキと明美の話しを組み合わせると、喜美枝の中では明白だった。
明美が帰った後、喜美枝は明かりの点いていない部屋の中で床に蹲って独り咽び泣いていた。
そして喜美枝は自分が殺されたのだと気づいたようだった。
『池野さん… 池野さん… 池野さん… 池野さん… 池野さん… 池野さん…』
咽び泣く喜美枝の脳裏に何度も浮かび上がる明美の言葉。
「池野って… もしかして…」
蹲っていた喜美枝が床から顔を上げた。
「確か! 確かあったはず! 順平(かれ)の実家の連絡先と住所!」
喜美枝は携帯を取り出して慌ててチェックし始めた。
「もしもし! 池野さんの御宅ですか!? 私、あの! 奈美です! 吉田奈美です! 細野! 細野喜美枝と言う名前に心当たりありませんか!!」
喜美枝は順平(かれ)の実家に電話した。
「私の知り合いに細野喜美枝と言う女性が居るんです!!」
池野順平の母親は喜美枝と言う名前を聞いた瞬間、電話の向うで号泣するのが伝わって来た。
「お父さん! お父さん! 喜美枝のこと、喜美枝のこと知ってるって! 奈美さんが! 知ってるって!」
電話の向うで主を大声で呼ぶ順平(かれ)の母親の声がヒシヒシと喜美枝に伝わった。
順平の父親から喜美枝の耳に信じられない言葉が伝えられた。
「順平と喜美枝は双子だったんです… 順平は兄、喜美枝は妹なんです…」
震える声を詰まらせる順平の父親。
「………」
無言の喜美枝。
「奈美さん! 一度、御会い出来ませんか…」
順平の父親は声を詰まらせた。
喜美枝は順平の両親と会うことを約束した。
奇しくも、同じ日の同じ同じ時間に数秒違わず双子の兄妹は息を引き取った。
奇妙にも死んだ兄の順平の身体に、妹の喜美枝が宿り喜美枝は順平として生まれ変わった。
そしてその順平もまた奇しくも乗り移った奈美の手によってその命を絶ってしまった。
だが、喜美枝にはどうしても解からないことがあった。
吉田奈美の存在だった。
奈美(きみえ)は順平の両親と会った後、真相を知るために吉田奈美の実家へ帰省した。
それ以来、奈美(きみえ)は勤務先の会社へも自宅アパートへも戻ることは無かった。
奈美(きみえ)が生きていることを信じたい。
【完結】
2019年7月3日水曜日
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