大卒後、フリーターをしていた俺が恩師の紹介で中途入社した大手玩具メーカーが俺の人生を大きく替えることに……
◆◆◆◆◆1話
「これにて、新入社員研修を終了する!」
つい此間までフリーターをしていた俺は、この不景気の時代に大学の恩師の紹介で、
何とか、大手の玩具メーカーに就職が決まり、まぁ~ 玩具と言っても平たく言えば大人の
オモチャと言うか、国内では1位2位を争うトップメーカなんだが、入社式も研修も終わり
来週からは本格的に、商社で活躍することにはなっている。
まだ部署は決まっていないが、配属されればたとえ何処だろうと俺は不満は無いし、
まあ、一応大学も出ていたんだが、就職活動に出遅れたと言うか何と言うかで、同期はみんな
スーツにネクタイ締めてビシッと商社マンやってて、少しはヤキモキもしたのは事実だ。
だが! これで俺もようやく一人前の社会人の仲間入りってもんだ。
因みに俺は、営業を希望して志望書には営業でガンガン気合を入れたいと自己アピールしたし
中途とは言え新卒に負けないくらい頑張りたいとも書いた。
あとは、来週の月曜日にどうなっているのかが楽しみなんだが、
今夜は学生時代の仲間達と居酒屋で会うことになっていて、みんなも俺の就職を祝っている。
電話で話した時は、みんなそりゃぁ驚いたよ!
俺の就職ではなく、玩具メーカーってとこに… 「えぇ! 大人のオモチャだと!!」
みんな、言うことは同じで誰に電話しても同一の驚きしかかえって来なかったが、
俺は満足している! だから今夜は胸を張って皆に祝ってもらうつもりだ。
研修場に通うこと3ヶ月、実に様々なことを学んだ…
研修では毎日のように、バイブとか言う女性向けの玩具を朝から晩まで見せられて中の構造や
原理仕組みについて頭が痛くなるほどに徹底的に、教え込まれた。
等身大の女性の人形の内部、まぁ~ 膣の部分の構造と仕組みそれに対してバイブの
デザインやら機能、振動を与える部分や、女性の感度について理論に基づいた勉強の日々。
知っているようで、実は知らない一般人の知識が如何に低いかと思い知らされた…
女性に関しては一般人の知識では役に立たないことを、嫌と言うほど思い知らされた。
企画立案部や設計部に、資材部に作成部と一本のバイブを作るのに何十もの部署を隔て、
何千人と言う専門社員たちが、その一本に携わっている。
たかがバイブなどと、苦笑いする人も多いが、これほどの人間が携わって出来たのが、
初代創業者が一人で開発したと言う、その名も【ウズキ1号】から【アエギ2号】、
そして、現在力を入れている【ハーレム100型】と、これまたコストパフォーマンスに
優れて愛用者が500万人を超えるヒット商品を生み出した。
このハーレム100型を担当している、開発部の○○開発部長が中途入社の俺達の、
研修の講師として、ミッチリと俺達を指導してくれたお蔭で、俺も一人前のバイブマンに…
俺の勤めることになった会社では、社員全員をバイブマンと呼んでいる。
俺も早く立派なバイブマンになることを、講師に誓ったのだ!
◆◆◆◆◆2話
先週の土曜日、俺は学友たちに晴れて就職宣言して、みんなにも祝福されたと言えば
大袈裟かも知れんが、みんなにも喜ばれての社会人としての旅たちを大いに祝った。
とは言うものの、みんなで依って集っての大人のオモチャの話題だけが盛り上がった
そんな気もしているが、まぁ~ 仕方のないこと。
一般にはエログッズとして名高い、バイブレーターやローター達なのだから…
しかし、考えて見れば少し恥ずかしい会社のようにも思える。
将来、俺が結婚して女房と子供とで生活していても、子供が小さいうちはいいが
大きくなった時におれの仕事の内容は、隠しきれるものではないだろうし、かと言って
嘘を突き通したとしても、何が拍子に俺の勤務先が出ることもあるだろうし。
あぁ~ あまり将来のことは考えたくねえな~ 「ベットに寝転がる俺」
開発部長で俺達の講師だった人も演壇上から言ってたな~ 初めて営業に行った時に
販売ルート周りとかで、個別訪問していた時に、チャイムを鳴らして玄関に入れてもらい
中に入った時に、上がってしまい出て来たのが奥さんだと勘違いして、娘さんに対して
突然、バックから刀を人に向けるように、極太バイブを取り出して無言で突きつけ
110番された話や、駅前で人とぶつかった時にカバンから、数種類のバイブが飛び出し
床に転がったバイブを拾い集めてる最中に、人だかりになった挙句、駅員に取り押さえられ
変質者扱いされた話しは爆笑したが、確かに有り得ない話しじゃないし、販売店さん巡りして
店に入った時に、偶々店内に居た女性と目が合ってしまって、そのまま暫く互いに動けなく
なって、店主に激怒された話しも真実実のある内容だった。
でも、一番爆笑したは何と言っても、忘年会の時の話しだったな~
仕事で遅くなった部長が、得意先周りから直接忘年会の店にいって、散々盛り上がった時
上司に何かやれと言われ無我夢中でやったのが、ネクタイでハチマキして額の両側に
カバンから出したバイブを差し込んで、宴会場を犬神の祟りだぁ~ と、走り回った話しは
痛いと言うか何と言うか、翌日出勤した部長は女子社員たちから爆笑されまくりだったとか。
あぁ~ あれも爆笑したな~
仕事帰りの深夜の自宅付近で、空き巣と遭遇した若き日の部長は、発見したもの武器もなく
慌てて30センチのロングサイズバイブ、しかも、クリトリス用も付いた双方タイプを出し
まるで十手のように空き巣に立ち向かい何とか取り押さえたと言う、伝説の岡っ引き神話。
その時、若き日の部長は、しきりに双方バイブを手に御用だ! 御用だと叫んでいたらしく
騒ぎを聞きつけた自転車に乗った警察官に変質者に間違えられたものの、空き巣は逮捕
交番の中の机の上に、ロングサイズのバイブを置いて、調書を取る警察官相手に、
その時の様子を事細かに説明したとか… それ以来交番の前を通ると御用の旦那さんと
警察官にジョークを飛ばされたというが、後にその警察官も顧客になってくれたとか。
伝説の御用バイブは今もショールームに非売品として誇り高く展示されていると言う…
俺はどんな社員になるんだろう…
◆◆◆◆◆3話
晴れての初出勤、本社ビルの前8時15分、大勢の商社マンやOLが忙しく行き交う。
見上げれば、高層ビルが立ち並ぶ一つが、初出勤の俺を圧倒する。
歩道から数十メートル離れたところにある玄関が、大勢の社員を飲み込んでいく様は
まるで大蛇が小魚を飲み込むワンシーンのようだ。
深呼吸して歩道から皆と一緒に吸い込まれようと、緊張しながら飲み込まれる人たちの
後に続いて並び歩くと、大きな玄関がドーンとあって銀色の玄関枠が俺を威圧した。
中に吸い込まれる人達は皆、真っ直ぐ前を向き大きなロビーの中、只管エレベーターへ
向かい、誰の顔にも笑み一つなく、緊張感が俺にもピリピリと伝わってくるのが解る。
エレベーターに向かう途中に、何人かの警備員の姿も彼方此方に見られ益々、俺を緊張させ
気付けば俺の動きは、警備員の目に止まるほどに不自然になっていたらしい。
俺と同じ新入社員だろうか、警備員に呼び止められカチコチになりながらも、慌てて
社員証を、背広の彼方此方のポケットから探して出して警備員に見せて、ニッコリ微笑む。
「俺は、最初から、ここに入れて… ここに入れて… あれ? 無い! 無いぞ! 無い!」
俺は焦った… 朝、ちゃんとここのポケットに入れたはずの社員証がと、焦る俺。
警備員がエレベーターの前で内ポケットを弄っている俺に目を付けたらしく、ドンドン
俺の方に近付いて来た… 俺は慌てた… さっきの奴のことなど忘れる程に慌てて探した。
近付く警備員…
「マズい…」 俺の心境。
俺の前に来た警備員が…
「ちょっと、すいませんが~」 と、俺に声を掛けてきた警備員。
俺は、突然の警備員の声に…
「あっ! はっ! はひ! はひ!」 と、意味不明の返事をして固まった。
社員証の提示をお願いできますか? そう言う警備員の前に一人固まり頭の中は真っ白に…
声は上擦り、喉はカラカラ、瞬きも忘れるほど緊張してしまった俺に…
「社員証の提示を、お願い出来ますか?」 と、真剣な眼差しの警備員。
「はひっ! はひっ! はひっ!」 声にならない返事をする俺。
「社員証の提示をお願い出来ますか!!」 と、一際大きくなった警備員の声。
驚いた俺は、自分でも何をしているのか解らず、無我夢中でスーツを警備員の前で脱ぎ
内ポケットやら外ポケットを片っ端から探し、挙句の果てに、ある物を警備員に差し出した。
幸か不幸か俺はそれ以来、警備員たちからバイブマンと名付けられたことを知った…
極度の緊張から社員証を何処にやったか覚えておらず、俺はこともあろうに男女が入り乱れる
エレベーターの前で、バックから取り出して警備員に突きつけたらしい物体は、研修で使った
30センチのロングバイブ。
警備員は俺に突きつけられた、ロングバイブの棒の部分に入った研修認識番号を見て、
俺に敬礼して一礼し、その場を離れたらしいことが後に知り合った同期に聞かされて解った。
俺はと言えば、まるっきり記憶になく何故エレベーターに乗れたのかさえ覚えておらず、
俺に話してくれた同期の話しによれば、俺は岡っ引きのように背広を左腕にかけ、バックも
左手に持ち、真っ直ぐ何かを追い求めるように、ロングバイブを十手のように女子社員に向け
そのままエレベーターに乗ったと言う。
俺にロングバイブを向けられた女子社員は、俺が研修直後の新入社員だと気付いたようで
俺にバイブを向けられたまま、エレベータに乗っていたと言う。
周囲の男女社員たちは、何事も無かったような顔して到着階を待っていたと言う…
俺が正気を取り戻したのは、エレベーターから降りて、直ぐ横の長椅子に腰掛けた後だった。
初出勤当日は会社の部署や役割の案内と説明や、上司の紹介で終ったものの
翌日、出勤すると…
「キター! キター!」 と、彼方此方から囁き聞こえる小声の山。
そんな時だった…
「おはよう~♪ バイブマン♪」 と、微笑みながら俺に近付いたスーツスカートのOL。
俺が昨日十手のようにロングバイブを向けた女子社員だったことが後の彼女との会話で
認識させられることになった俺だった。
俺はこの日から、バイブマンとして社員や警備員たちから呼ばれることになった。
◆◆◆◆◆4話
本社ビルの中だと言うのに行き交う人達は透明なビニール袋に、色とりどりのバイブを入れ
男女の区別なく忙しそうに歩き回る。
持っている物で部署がわかると教わったが、車椅子に乗せられこちらに来るのはと
目を凝らせば人間そっくりな女性の人形。
それを丁寧に押す男性社員の目は真剣そのもので、まるで生きている女性を扱うかのように
真っ直ぐな目線は、行き交う人たちを追いながら丁寧に交わしていた。
また、周囲も気遣いながら車椅子が通ると、壁側に立ちジッとして通り過ぎるのを待ち
通り過ぎてから歩き出す、まるで病院の廊下のようだ。
中には、開発部の人だろうか白衣を着た女性が、首から医者の聴診器のようにリモコンの
コードを回して、左側にリモコンと右側にバイブがぶら下がっている。
白衣の女性はロングヘアーの俺なんかが近づけないほどに、笑顔の似合う美人なのに
首から掛けているバイブが妙に清清しいのは何故なんだろうと、思う間もなく通り過ぎて
何処かの部屋へと消えて行った。
今のは何だったんだろうと考える間もなく、今度はスポーツマンらしく白い歯がキラリ光る
長身で、日焼けし爽やかな笑みを浮かべる男が手に持っているのは、何やら細長い枝に
数センチ間隔で丸みのあるデコボコが付いている不思議な物だった。
立ち止まっている俺に気付くと男がやってきて…
「あぁー♪ これかい? これは女性用のアナルバイブだよぉ~♪」 と、爽やかに語る男。
男の手が廊下で振り回され、それを俺は身体全体で追っていると…
「あっははは~♪ これはまだ試作品なんだが、何れこれが世界中の女性を幸わせへと導く」
男は爽やかな笑顔を浮かべ、天井を見上げると何処か遠くを見ていた。
ここで、働く多くの社員達は自分たちの仕事に誇りを持っていると、俺は感じていた…
この会社に来て、部署はまだ決まっていない俺だが、男も女もみんなの顔には笑顔が溢れ
エログッズだのと内心、思っていた自分が急に恥ずかしくなった。
上の階へと行くと、下の階とは打って変わって何故かテンションが違っていた…
行き交う人たちは皆が暗く、俯き加減で静かに、まるで葬式帰りのように無口だった。
ここは何だろうとエレベータの横の壁を見ると、商品開発2課とかいてあるものの
俺は何をするところなのかは知らないが、とにかく行き交う人達には笑顔は一つもなく
皆が暗いのが解った。
エレベータから右側の奥を覗き込むと廊下の照明は落され、奥の奥は薄暗くなっていて
その薄暗い廊下の両側のドアから、俯き加減の男性社員たちが小幅で静かに向かって来る。
息を飲んで、奥へと進むと俯き加減で通り過ぎようとした男性社員が…
「うぅぅ… 痛ててて…」 と、何やら独り言のように辛そうな声を出していた。
「そうか! なるほど! ここは医務室か! だから照明も落されているんだ…
だが、待てよ? その割りに随分と病人が多いなぁ~ 確かに本社ビルだから相当数がいるが
こんなに病人だらけじゃ経営は大丈夫なんだろうか…」 内心、不安になった俺。
「おい! アンタ! そこで何してる? ここは関係者以外立入禁止の階だぞ!」
突然、俺の後から肩をポンッと叩いた男性。
振り返れば、年のころ45歳前後の人だった…
「新人さんかい?」 と、笑顔で俺を見た男性。
どうやら、この男性は俺が新入社員だと言うことを知っているようだったから元気良く…
「ハイ! 新人の○○と言う者です! 宜しくお願いします!」 と、微笑んだ俺。
相手の男性社員は、俺の元気一杯の挨拶に感じ入ったのか…
「おぉー♪ 上もやるじゃないか♪ こんなに元気いい人を入れるとは♪」 と、笑む相手。
満面の笑みで俺を見詰めた、肩書きのありそうな中年男性社員が俺に着いて来てと言う…
俺は、階を案内してくれるんだと思って元気一杯をアピールしながら、スキップして見せた。
相手も気を良くしてか、スキップしてくれたりして、俺は良い人と巡り合えたと喜んだ。
一番奥の部屋まで二人並んでスキップして行くと、左側に新人ルームと言うプレートがあって
そのドアを相手が開けると、俺を中にと引き入れた。
真っ白な部屋で30畳間ほどの窓の無い部屋で、真ん中に風呂屋の脱衣場のような物が
調度、20人分くらいだろうか、籠には10人分くらいの衣類が置いてあった。
おいおい! まさか? 風呂か? こんな大企業の本社ビルの風呂につれて来られて、
まさか、この人は重役なのか? そっかぁー♪ 新人に重役待遇でも見せて、励みにする
教育の一環かよ~♪ ついてる! 俺は何て付いてるんだ~♪
俺はこの時ほど他人に対して感謝したことなど無かった…
今、俺は数時間前に見た人達と同じように、廊下をエレベーター方向に小幅で少しずつ
息も絶え絶えになりながら、数メートル歩いては壁に寄り掛かり休憩して歩いている。
開発2課…
それは、開発された商品の実地試験場…
俺は、脱衣場で裸になり別の部屋へ移されシャワーを浴びせられ、素っ裸で病院の診察台に
乗せられ、四つん這いされた挙句、フルチンで白衣の女性に後から…
「ギエェェーーー!! 痛てぇぇーーーー!!」 アナルバイブを突然入れられた。
拷問は数時間におよび、その間に何十本もの新製品を挿入され、ようやく俺が、
ここの新人ではなく、新入社員だと俺を押さえつける男性社員と、白衣の女性に知って
貰えたのは、殆どの実地試験が終ってからだった。
俺は処女を奪われてしまった。
俺はこの日、自宅アパートで泣いた。
俺はこの日を処女損失記念日定めた……
◆◆◆◆◆5話
俺の配属が決まった。
俺が配置された部署は今年から新しく新設されたばかりの場所で、その名もドリーム。
ドリームは主に、男女を問わない性のアタッチメントの企画開発を専門に扱う部署で
まぁ~ 早い話が男女の下着、それも性具ではなく日常生活でも十分活用できながら、
イザと言う時に効力を発揮するような、そんな商品を開発するそうだ。
まぁ~ エログッズを作るよりはマシなんて気持ちも若干心の端っこにあって
正直、学友たちにも何とか体裁整えられると気楽にはなっていた。
ところが、この部署はと言うと、男は新入社員の俺と数人で残りは全員女で上司の係長も
課長までもが、美人のお姉さんばかりなんだ。
女に顎で使われるのは嫌いではないし、反感を持つようなものでもないが、扱っている物が
物だけに、これからの俺の仕事にどう影響するのかが心配だ。
【係長】優しい口調で…
はーい♪ みんなこっち見て~♪ 今日から入った○○君よ! これから彼にも戦力として
加わってもらいまーす♪ みんなも色々と教えて早く一人前のドリーマーにしてあげてね♪
【課長】強気の口調で…
いい! ここは新しい部署だけど、まだこれといった商品が出ていない状況だから
みんなで力を合わせて、一分でも早く素晴らしい商品を作りましょう!
それから、○○君! ここでは女も男もありませんから、質問があったらドンドンぶつけて
早い内に物事を把握してもらうから! あと、このドリームでも当然のことながら
バイブだろうが人形だろと、必要な物がここに集結していますが、恥ずかしがらないで
先輩達から教わり、学んで下さい!
顔は微笑んでいるのに目が鋭い係長に、豪気の勢いに乗せて激を飛ばしながらも何処となく
温厚な目をしている課長を前に朝のミーティングが終了した。
何故か、数人の男性社員はミーティングが終ると沢山あるドアの一つへと言葉少なに消え
女性社員たちは前日のことだろうか、楽しげに可愛く笑顔してお喋りしながら班ごとに
打ち合わせを始めた。
すると…
「○○君! 何をボサッとしてんの! ホラホラ自分席に一旦着いて!!」 と、女係長。
押されるように俺は…
「あっ、はいっ! はいっ!」 と、慌てて自分の席を探した。
すると…
「○○君、ふうぅ~ん いい感じねぇ~♪ 」 と、俺の両肩に両手を乗せて笑む女課長。
俺の真ん前で、俺の両肩に両手を置いたロングヘアーの女課長とその横に立つ女係長は
何やらニコニコ微笑むと、二人で俺の周りをグルリと品定めするかのように回った。
この時の課長の一声で、俺の教育係りは何故か係長になってしまった…
俺は、自分の席を確認すると直ぐに、係長に連れられ男性社員が入った部屋とは別の所へと
移動させられた。
キラキラ光るピンクのカーテンが4つ壁に張られ、天井から吊るされたカーテンレールから
クリーム色の薄い生地のカーテンが幾重にも折り重なるように、何枚もエアコンの風に
ユラユラと揺られ、さっきの大部屋では天井に白熱灯がビッシリあったのにも関わらず
ここには、怪しくボンヤリと灯を灯す円い蛍光灯があるだけだった。
女係長は、真ん中のダブルベットにスーツスカートで静かに腰を降ろし、俺にも座れと
そんな、態度で俺を女の眼差しで見詰めた。
そんな女係長に引き込まれるように彼女の左側へと腰を降ろした俺は、目のやり場に困り
自分の足元をジッと見詰めていると、ガサゴソと何やら側にある木目調の小机の引き出しを
手探りしている音が聞こえた。
「まさか! コンドーム? そんな! いくら何でも… 第一ここは会社だぞ!」 と、俺。
俺は、薄暗い部屋の真ん中のベットに女係長と一緒に腰掛、しかも彼女は引き出しの中を
ガサゴソと音を出して何かを探している。
こんな状況で考えられるのは…
俺的には係長は申し分の無い美しい女性だし… こんな人となら… なんて考えていると…
「ハイハイハイー! あったわぁ~♪」 と、ニコニコした係長。
バサッと女係長は何かを、二人の中間の俺寄りに投げ置いた…
「えっ、何だ?」 と、心の中で置いた物を見た俺。
「さぁー! これに着替えて!」 と、満面の笑みを浮かべて俺の目を見た、係長。
「えっ? あ、ハイ!」 と、縦横15センチくらいの袋に手を伸ばした、俺。
俺に袋の中の説明書をジックリと読むように指示して係長は一旦、俺を残して部屋を出た、
一人きりになった俺が、袋を顔の前に持って来て裏表をガサガサと音を立てながら見入ると
中の物は、女性用のパンティーにも似たフリルがふんだんに使われた得体の知れない何かで、
早速、俺は袋を開けて顔の前で広げると仰天した。
両手に持って広げた物体は紛れもない、女性用のフリル一杯のファンシーなパンティーで
白地にクリームや薄い空色にピンクのビラビラしたものが、折り重なるように幾重にも重なり
中の方に、説明書が折り畳まさった状態で入っていた。
俺はパンティーを一旦、ベットに置いて取説を開いてみた瞬間、俺は恐怖を覚えた…
「男性用ファンシーショーツで、彼方を夢の世界へ運ぶ…」 と、キャッチコピー。
俺は、慌ててベットに置いてあるフリルのパンティーを両手で裏返したり、伸ばしたり
裏表を逆にして慌てて確かめた。
「これを! これを! これをーー!! 俺に履けと言うのかーー!!」無意識に出た叫び。
俺の頭の中は最早、パニックで真っ白に染まっていった…
こんなもの、履ける訳がないじゃないかー!! 俺はこれをよこした係長へ怒りを覚えた。
しかも、ファンシーショーツと組み合わせるように置いてあった、別の袋を開けると…
「清純な彼方をポエムな世界に招待する男性用ブラジャー!」 と、キャッチコピー。
「こんなもん、履いてたまるかー!!」 と、商品を床に投げ付け怒鳴った、俺。
俺の怒声を聞きつけて来たのか、勢い良くドアが開いて、女係長が入って来た!
「何! どうしたのぉー! 大きな声出してー?」 と、俺の前に立った女係長。
俺の前に立った女係長に…
「フザケルなーー!!! このアマー!!」 と、咄嗟に怒声して立ち上がった俺。
「こんなもの履けと言うのかー!! こんな女物履けるわけねえだろう!!」と、激怒の俺。
「落ち着きなさい!!」 と、係長の後から少し大きめの声を出した女課長。
課長と係長は俺をベットに座らせると目の前に立ち、そして俺に課長が一言…
「これは男性用です… ちゃんと男性用と記述も入っています… 役所への届けも出ている
立派な男性用の下着です! これがどうして履けないのですか?」 と、俺を責める課長。
そう言う課長を座って見上げながら…
「じゃぁ! アンタは自分の家族や旦那や恋人に履けといえるのか?!」 と、意気込む俺。
少しムッとした顔で課長が…
「えぇー、履かせられるわ! この商品は多くの男性に履いてもらっての商品化です
彼方にだけ、履けと言うものではないの! このドリームは彼方のような男気溢れる人の
他の、ファンシーを楽しみたいと言うユーザーによって新設された部署なの!
女物のようだから履けないというなら、今直ぐ辞表を出しなさい!」 と、怒る課長。
女課長は、自分の彼氏や兄弟や親戚に友人たちにも使用してもらっている経緯や
ここまでの苦労を、両手を前側にして俯く女係長の横で、延々2時間に渡って俺に力説した。
係長の顔は見えなかったが、彼女は確かに泣いていた…
薄暗い部屋の中、女係長のキラリと光る涙が、床を滲ませていた。
俺は女課長に説得された訳ではないが、女係長の流した涙に感動して履くことを決意した。
生まれて履くパンティーのような物は縦横に伸び縮みする素材で、丸めると完全に手の中へ
隠れてしまうほどに小さく、立ち上がると俺のモッコリを左右から覆い隠すように、
色とりどりのフリルがは優しくそして可愛く寄り添った。
スケスケのメッシュで出来ていて、通気性のいい素材の上に優しく愛らしいフリルが、
俺の乳首の辺りに丸く円を描きながら、まるで花びらがオシベとメシベを包むように、
寄り添いながら守るように縫い付けられている。
俺は、女係長にこの晴れ姿を早く見せてやりたい、そんな一心で係長の携帯に電話し
中へ来てもらうように話すと、間もなくドアが開いて、ワイワイガヤガヤと大勢の女性が
部屋へと雪崩れ込んできた。
俺はアッと言う間に、ドリームの女性社員たちに取り囲まれ恥ずかしさから…
「キャァー!」 と、女のような声を上げてベットの布団を前側に掴み寄り俯いてしまった。
有り得ない展開だった…
まさか、こんな大勢の女性達が入って来て取り囲まれるなんて予想だにしていなかった。
俺はもこの後、黄色い声で大騒ぎするドリームの女子社員達全員に取り押さえられ
ベットに仰向けにされた上で、フリルパンティーの上から、そしてブラジャーの上からと
散々、指でまさぐられてしまい、最後はこともあろうに、フリルパンティーを履いたまま、
女子社員の前で、竿をブッ立ててしまった。
女子社員たちは押さえつけられて身動き出来ない俺を、写真撮影したり、スケッチしたり
寸法を取ったり、縫い目の強度を確認したりと様々なことをしていたが、大騒ぎする割には
誰一人として、パンティーの中で撓った竿を口にする者なく、俺はこの女子社員達に、
プロを感じていたいたのは事実だった。
一通り見終わったのか女子社員たちは、俺を解放しそれぞれが俺に一礼すると、
静かに、部屋を出ていったが、俺はプロとは何かを思いしらされた気持ちで一杯だった。
ただ、散々指で身体中を、まさぐられた所為で、俺の履いていたパンティーには、
死ぬほど恥ずかしい形跡が残っていたのを、後で気付いた俺だった。
俺は知らずのうちに、我慢汁と言うか愛液と言うかをタップリとパンティーに染込ませ
そのことに気付かないまま、彼女達のプロ意識に感動していたことが判明した。
感動していたのに、何故か涙が零れ落ちてきた俺だった…
俺は操(みさお)を奪われた女の気持ちに浸っていたのかも知れない……
◆◆◆◆◆6話
俺がベットに座り中の恥ずかしい液体をティッシュで拭き取っていた時だった…
「入るわよー♪」 と、突然、女係長。
いきなりの事に驚いて、布団で下半身を隠して係長の方を見ると…
「さっきは… ごめんなさいね… あぁ、でも… ありがとう…」 と、はにかむ係長。
「いえ… 俺のほうこそ、すいまませんでした! 本当の意味でプロとは何かを知りました」
と、ブラジャーを着け下半身を布団で覆い隠して詫びた、俺。
すると、係長は新しい袋に入った物を俺に渡すと…
「これ、さっきの同じのなんだけど、着替えてもらえるかな…」 と、恥ずかしそうに頬を
赤らめて俯きながら、俺に語りかけた係長。
「あと、履いてるのは私が洗うからその辺に置いといてちょうだい」 と、俯く係長。
「えっ、あっ、ちょっ、これは… あの…」 と、突然の申し出にパニックになった、俺。
特殊な素材だから、普通には洗えないと言う係長の説得に応じ、俺は恥ずかしい液体の
滲みこんだ男性用パンティーを置いておくことを約束し、新しい物を身に着けた。
スーツを着用して部屋を出ようとした時、俺の頭に浮かんだのはさっきの女子社員達が
ドアの向こうに居ると言う事実だった。
「恥ずかしい…」 と、羞恥心に覆われた俺。
数分間ドアの前に立って、どんな顔して出ればいいのか散々迷った挙句に出た答えは、
どうでもいいや! だった。
意を決してドアを開けた瞬間、俺の耳に入って来たのは白熱して論戦する女子社員達の声
「いいですか! この写真でも解る通りフリルの量が多すぎて!」 と、誰かの怒鳴る声。
「違う! そのフリルの量があればこそのファンシーでしょう!」 と、反撃する誰かの声。
俺が部屋から出たことにも気付かずに、女子社員達は激論を交わして今にも飛びかからん
そんな心配も出るほに白熱していた。
俺は激論する女子社員たちの方へは行かず、静かに自分の席にいくと肩の力が急に抜け
椅子にグッタリと腰掛けた。
女子社員たちの激論は止まることを知らず、次々に意見が飛び交い恥ずかしさで気落ちする
俺の存在など、誰の目にも止まっていないようだった。
すると、慌しい足音を立てて誰かが入り口から入って来た…
「毎度ー! バイブ課の○○でーす! 使用感を伺いに来ましたーーー♪」 と、元気な声。
一瞬、白熱の議論が途切れた時だった…
「あら! ○○君! 出来てるわよ! 使用感に関するみんなの意見!」 と、笑顔の課長。
俺は机に俯きながらチラッと課長を見た…
「ここに、みんなの意見が書かれてるんだけどね~ 何か刺激が単調と言うかぁ~
太さや長さは申し分無いんだけど、所々に振動が行き渡ってないと言うか~ なんか
今一なんだよなぁ~ イボイボの大きさはグットよー♪」 と、男性に笑顔で話す女課長。
俺が両手で頭を抱えていると…
「やっぱりかぁ~ いや! そこは技術部にも念を押したんだが、やっぱりかぁー
やり直しだな! サンキュー! いつもモニターさせちまって申し訳ない!!」
と、男は腕組みして、課長や周囲の女子社員を見回して、申し訳なさそうな顔して見せた。
バイブ部の男が立ち去ると、女子社員達の話題はバイブの話しに移りティータイムに入った
同時に、俺の机の横にも一つのティーカップが静かに置かれた。
今日は、お疲れ様~♪
「彼方だけじゃないのよ~♪ この会社では社員全員が一つのチームになっているの♪
だから、私たち女性は男性の持ち込む性具でも何でも、モニターとして参加しているし、
彼方がさっき履いてくれたショーツも、実はさっきのバイブ部の人にも結構モニター
してもらってるし、ここでは全員がモニターなの♪ それだけ自分達の開発した商品には
誇りと自信をを持っているの♪」 と、しんみりと俺に語りかける、女課長。
ホラッ♪ ちょっとこの摘みを右に少し回してみて♪
女課長が、スーツのポケットから何かラジコンの操作機器のような物を俺に手渡した。
俺は、俺の目を見る女課長の言う通り機器に付いてる円い摘みを少し回してみた…
「アッ・アァァ~ン♪ アンアンアーン♪」 と、突然身悶えして見せた女課長。
女課長は俺の見ている前で嫌らしい女の声を出して身体をクネクネさせ、身悶えして
更には、立っていられないのか俺の机の角に手を置くと必死に何かに絶えていた。
俺は何が何だが解らず、突然身悶えした女課長から離れると慌てて…
「大変だー!! 課長がー!! 課長がーー!!」 と、みんなの下へ走り寄った。
突然…
「あっはははは~♪ キャッハハハハ~♪ ウッフフフフフ~♪」 と、大歓声が沸いた。
俺が、みんなの沸きあがる歓声に驚いて立ちつくしていると…
「もおぅ~♪ まったくぅ~♪ 課長~ったらぁー♪」 と、笑って女課長に近付く女係長。
俺が何が何だか解らないでいると…
さっき、大声で論戦していた女性社員が突然、俺のところへ来て20個くらいの機器を俺に
手渡して、回せと言ってきた。
女課長に渡された物と同じ、ラジコン機器だったが、俺は言われた通り一ずつ円い摘みを
言われた通り回した。
その瞬間もアチコチから女課長と同じように、喘ぎ声を出して身悶えし始めた女子社員たち
俺はガクガクと全身を震わせ、大変なことになった! と、パニックになってしまった。
すると、女係長が俺の横にやってきて耳元で…
「アレはねぇ~♪ 新型のラジコンバイブを全員でモニターしているのよ~♪」 と、係長。
それでも俺が解りかねていると、係長がポケットから出して俺に操作機器を手渡して
目で摘みを回せと言って来て、そのとおりにすると。
突然、女係長は俺の目の前で…
「アァァァーン♪」 と、身悶えして腰をガクガクさせ俺にしがみ付いた。
あまりに可愛い表情を見せる女係長に釣られるように、俺はラジコンの摘みを少し回すと
女係長は、正面から俺にしがみついた両手を滑らせ、流れるように俺の股間に顔を埋めた。
切ないほどに、甘美な声を上げて俺の股間に顔を埋め、回した両手で俺の尻を強く抱いた
女係長は、アチコチから聞こえるドリームの女子社員たちにも負けないほど大声で喘ぎそして
「アァァーーーン!! イクウー! イクウゥー!! イクウゥゥゥゥーーーーーー!!」
係長は、イクウゥーを繰り返した瞬間、俺の股間に顔を埋めた状態で気を失った。
何が起こったのか、突然のこと理解出来なかった俺だったが、気付けば係長のラジコンの
スイッチを恐ろしさの余り切っていたことに気付いた。
数時間後、課長から女子社員たち全員が、バイブを膣に仕込んでモニターしながら
ファンシィーパンティーについての会議をしていたことを、俺にも解るように教えてくれた。
ただ、会社で女係長をイカセた事実は消えることはなかった。
俺は間違いなく、女係長を俺の股間でイカせたのだから……
◆◆◆◆◆7話
俺は、この会社でいろいろなことを学んだ。
男も女も無い、みんなが一丸となって様々なことに取り組む姿勢、係長や課長の仕事にかける
情熱もさることながら、男は男に出きることを、女は女に出きることを互いの性別を尊重し
認め合わなければ不可能なことになってしまうことでさえ、この会社では可能にしてしまう。
俺は今、男性用の自慰グッズを撓らせた竿に被せて1畳間ほどの個室の中、瞑想しながら
モニターとして職務を遂行している。
隣の部屋にも更にその隣にも、何人もの男性社員達が俺と同じように、瞑想しながら
商品の使い勝手を、様々な角度から屈託のない意見を用紙に書くために自らがチャレンジャー
として、メンズ開発部の商品テストをしている。
最初にドアを開けて、中に入りパイプ椅子にスボンを降ろして腰掛け、小部屋の明かりを
小さく絞ってから、エッチなことを考えて、竿を右手で静かにゆっくりとモミモミし大きく
なったところで、今度は扱きを加え更に硬い物へと進化をさせる。
そして硬さが一定に保たれた状態で、円筒状の筒の中に仕込んである専用のジェルの
ポンプを片手でプシュ、プシュッと抓んだり離したりを数回繰り返すと、無色透明の液体が
筒の中に満遍なく広がり上の方から徐々に奥の方へと流れ込んでいった。
中にジェルが到達したのを見届けてから、円筒状の物を水平より少し傾く程度に保ち
下半身を少しだけ持ち上げて、自身の硬くなった竿をゆっくりと入れて行く。
入り口が少し狭くなっていて亀頭全体を優しく包み込み、奥の方へ入れると竿にまで
心地いい圧力が加わっていくのが良く解る。
自身の竿の根っこまで到達したら、腰を静かに椅子に密着させて、緑色のボタンを押す…
中の方で竿全体にフィットした肉質感のある特殊シリコンが固くなく柔らかすぎずに
程よく密着すると同時に、亀頭部分に、まるで生き物が吸い付くような感じで密着する。
竿の部分で一番、皮膚の薄い先っぽの下辺りに、中の方でまるで女性の舌先のような物が
上下左右に揺ら揺らと揺れては、亀頭全体が吸い込まれるような感覚に覆われる。
俺は、この一撃で溜まっていたものを中に放出してしまった…
従来品なら一度、抜いて綺麗にしてからでないとダメだったが、このXRスーパー7は
抜かなくても、何度でも継続使用が出来るのだ。
このXRスーパー7は男性の出した体液を中の方で瞬時に固め、固まった液体は固体として
奥の方にある貯蔵室に送り込まれるから、スイッチの緑色が赤に点滅し、再び緑色になれば
最初と同様に、ポンプを片手で圧を加えジェルを流し込むだけで、再稼動が実現するのだ。
俺はこうして、何度もの実地試験を繰り返した上で屈託の無い意見を用紙に記入し
使用した男性用グッズを袋に居れると、ズボンを履いて個室から外に出た。
外に出ると既に、数人の終了した男性達が壁側の洗面施設で手を洗い真ん中のパイプ椅子に
腰掛て天井を見ながら喫煙していた。
誰もが無口で、遠くを見詰めるような視線をアチコチに向けては、タバコを吸う…
その姿はまるで戦いに疲れた平家と源氏の武将達のようで銜えられた一本のタバコは
闇夜に舞う蛍のようだった。
流石の俺も、抜かずの6発は体力を消耗させたのか、洗面で手を洗うと先輩達の端っこの
小さな椅子に持たれかかるように項垂れてしまった。
すると…
「おい! 若いの! 何発出したんだ?」 と、眉毛の太い体育会系のような男性社員。
俺が…
「あ… はい… 6発です…」 息も絶え絶えで答える。
俺に向けられた目を男は再び遠くを見るように天井を見て…
「若いってのはぁ~ いいよなぁ~」 と、深い想いを吐き捨てるように小声で言った。
疲れ果てた男立ちは、それ以降口数も少なくただ時間の経つのも忘れたように静かに
目を閉じ、座ったままで息を潜めた。
すると、部屋のドアが開いて女性が入って来た…
「お疲れ様~♪ 本日はご苦労様でしたあ~♪ これは私たちからのお礼でーす♪」
と、嬉しそうにニコニコ笑顔で入って来たオナニーホール部の女性だった。
見ると何やら、手に持っていて室内の男性社員たちに何かを配っていた…
彼女が俺の前に立つと…
「はい♪ 新人のバイブマン君だよねぇ~♪ これでお昼は精を着けてねぇ~♪」
彼女に手渡された物は、会社の近くにある焼肉食べ放題のチケットだった…
俺に微笑みかける彼女の笑顔は疲れ果てた俺には、天使のように思え辺りを見ると既に
他の男性達の姿はなく、室内には疲れ果てた俺とスカートで両膝に両手を置く女性の二人きり
女性は目の空ろな俺の顔に自分の顔を近づけると、無言で俺の頬に軽くキスして来た。
何がどうなっているのか解らないが、女性はそのまま黙って部屋を出ていってしまった。
我に帰った俺が壁の時計を見ると既に12時を少し経過していた。
上着を取って部屋から廊下へ出ると…
「ヒソヒソヒソヒソ… 来たわ… ヒソヒソヒソ… 流石はバイブマンね… ヒソヒソヒソ」
何やら女子社員達が俺を見ては、何やら小声でヒソヒソ話しをしていたが俺には聞こえず
廊下を壁伝いに重たい足を引き摺るようにエレベーターに向かうと…
「来たわ! 彼でしょ… バイブマンって… 6発出したんですって! 凄いわ!」
何やら聞こえていたが俺の耳には内容は殆ど何も届かなかった。
疲れ果ててしまい、早く自分の部署へ戻ってソファーで休みたかった。
自分の部署であるドリームのドアを開けて中に入った途端だった…
「凄いわねー! ○○君! 6発も出したんですてぇ♪」 と、俺に駆け寄る女子社員達。
「えっ? な、何でそんなこと知ってるんですか?!」 と、驚いて女子社員達を見る俺。
「もおぅ♪ 会社中に知れ渡ってるわよー♪ 私たちもさっき聞いたばかりなのよー♪
バイブマンが6発出したって~♪ でも、凄いねぇー♪ 普通は2,3発なのにー♪」
と、俺はドリームの真ん中で十数人の女子社員達に囲まれた。
ようやく、女子社員達から解放されたのは、12時30分を過ぎていたが俺はソファーに
横になると知らぬ間に眠ってしまったらしかった。
目覚めれば午後の3時を回り、辺りには何故か静かでソファーの肘掛に乗せた頭を
少し傾ければ、誰が掛けてくれたのか仮眠用の毛布が俺を包んでいた。
仕事もしないで、サボって寝ている俺なのにと目頭が熱くなるのを覚えた…
「こんなとこでサボる訳にはいかん!」 と、俺は一気に起き上った。
静かに、首を回し左側の背凭れ越しにフロアーを見た瞬間、何事かと目を疑った…
何と、そこにはフロアーの床に思い思いの引き物を引いて毛布に包まって眠る女課長や、
女係長と男女社員全員が眠っていたのだった。
「何故!?」 と、強い衝撃が脳裏に走った俺だった。
俺はもそっと、静かに身体を仰向けに戻し暫く考えた、何故? 何が起きたんだ?
解らない… 何でみんな寝てるんだ? 就業時間だと言うのに? 一体これは?
俺は頭がコンガラカリそうになりながら、何気なく右側に首を振った瞬間だった!
とんでもない光景が目に飛び込んで来たのだ!
俺が寝ているソファーの下の床にテーブルを避けた状態でダンボールを敷いて毛布に
包まった人物… 脂ぎったバーコードハゲは忘れることの出来ない、紛れもない開発部長。
何で、こんな偉い人がここに? しかも床にダンボール敷いて寝ているんだ?
俺は! 部長を下に見て寝ていたと言うかか! 顔から血の気の引く思いがした時だった。
「うぅ~ん ムニャムニャ」 と、ありきたりの表現で寝返りを打った部長。
俺はの心臓は口から飛び出しそうになったのは言うまでもないが、
俺はこの場を誰にも気づかれずに、その場を離れ喫煙ルームに身を潜め就業時間を待った。
就業時間を少し過ぎた辺りにドリームに戻ると既に殆どの人たちは帰宅した後だったが
待ち構えていたように、俺は女課長と女係長から意外なことを聞かされた。
彼方は熟睡したとは言え勤務中にサボって寝ていた…
就業違反よ! 立派な! でも、私や彼女やこの部署の全員が彼方同様にここで仮眠を取った
部長の指示でね! そしてその部長も仮眠を取った! これで彼方は就業違反にはならない。
今日の仕事の内容も、見てごらんなさい! ホワイトボードを!
13時~16時、瞑想して商品のことを考えると書かれてるでしょ?
あれは、彼方が戻る少し前に、部長が書き直していったの!
彼方は既にここのスタっフなのよ!
それを忘れないで!
いい!
◆◆◆◆◆8話
「でっ、どう? 使用感とか糸のほつれとかはない?」 と、ファンシーショーツについて
俺の机の横に立って髪の毛を後に少し左手で流す仕草をする係長。
「後でいいからこれに必要事項記入して、課長の机に上げといて頂戴」 と、俺の肩をポンと
軽く叩いて笑顔を見せ去った係長。
俺は係長に言われた通り、ファンシーショーツとブラジャーを身に着けこの数日間を
任意と言う形で会社でも自宅でもモニターしていた。
当然、洗濯は女係長がしてくれるんだが、正直恥ずかしいと言うか照れると言うか
いくら上司とは言え、相手は女性で俺の履いた所謂、使用済みパンティーの汚れとかも
見られてしまう訳だし、俺としては袋に入れて毎日返却するとは言え、その瞬間が何とも
切ないと言うか何と言うか。
何処かに置いておくからと申し出たものの、新製品には課の責任があるから、そんなことも
出来ないからと、直接手渡しを指示されている。
さっきも、更衣室で取り替えて来たんだが、俺はバカなのかいろんなことを想像しちまう。
女係長と女課長の二人で、何処かの個室で使用済み下着の匂いを嗅いでるんじゃないかとか、
俺のパンツで、係長がトイレでオナニーしてるんじゃないかとか、まぁ~ 有り得ないが。
係長に渡されたモニター用紙を広げて見ると、何百項目もあって似たような質問がビッシリ
1から350項目に渡って縦に並んでいた。
使用感や安心感と言った質問は簡単なのだが意味不明なのも相当あった。
何々~ 勃起した時に違和感はないか? 普段は右、それとも左? 玉袋は痛くないですか?
トイレの時に何処まで降ろしていますか? 蒸れ具合は大、中、小のうちどれですか?
まぁ~ 企業の聞いて来る質問なんて大したことないだろうと思っていたが、中々どうして
本来ならセクハラになるようなことが、堂々とアカラサマに書いてある。
係長から2時間貰った回答時間、俺は30分くらいでモニター用紙を完成させると、
課長の机に封筒に入れて置くと、その足で隣の会議室に居るであろう係長を尋ね、ドアに
手を掛けると何やら、中から女性社員達の歓喜する声が聞こえた。
何やら楽しげに弾んだ声を出しているのは、リーダーの○○さんだ!
お! 大きな声で大笑いしているのは主任の○○さんに、なにやらジョークで飛ばしてそうな
デザイナーの声も聞こえて来たし、これは何か期待出来そうな雰囲気だと、心弾ませて一気に
ドアを開けると、一瞬みんなが俺の顔を見た瞬間。
「キャァー♪ アッハハハハ♪ イヤ~ン♪ ○○君よぉ~♪ キャッハハハハ♪」
何事? 何か大笑いしながら俺の顔をみんなで見ては腹を抱えていた女性達…
わけも解らずに一歩、また一歩と女性達の方へ近付くと、白い大テーブルの上に何かがあって
テーブルに乗せられたボードの上には、俺が履いているのと同じファンシーショーツが、
内側を晒して虫ピンで広げられていた。
「何してんだろ?」 と、テーブルの上のボードに近付いた、俺。
キャハハハハハハ♪ ○○君♪ いいもの付いてるじゃん♪ 俺の横で爆笑する女社員…
「何!! 何でこんなものがここに!?」 一瞬見入ってから後退りしてしまった、俺。
彼女達が見て大笑いしていたのは、紛れもない俺がさっき更衣室で取り替えて袋に入れて
係長に直接手渡した使用済みのファンシーショーツだった。
俺の頭の中は、真っ白になってしまった…
内側を広げられ虫ピンで固定された、俺の使用済みファンシーショーツは真っ白な尻の部分に
黄色く薄い色が縦に伸びている、いわゆるウン筋がハッキリと見えていた。
彼女達は俺の使用済み下着に付いたウン筋を見て爆笑し、そしてチンコの部分の黄ばみを
指差しながら、頭の中が真っ白になって俯く俺を下から覗きこんでいた。
誰かが俺の背中を叩き誰かが俺の肩を押しつけ誰かが下から覗きこみ、耳元で黄色い声で
大笑いし周囲を囲まれて身体を前後左右に揺すられた俺だった。
「何してるの!! 貴女たちー!!」 突然、俺の横から怒声が飛んだ!!
俺の身体を揺する手は止まり人の気配が瞬時に俺から離れた…
「無いと思って探してたのに!! 何でここにあるの!!」 と、激怒する声が聞こえた。
消沈して無言で俯いていると…
「何てことしてんのさあーーーー!!!!!」 と、激怒して怒声が聞こえた。
気が付けば俺は、自分の机に戻ってきていた…
人の気配を感じチラッと見ると、見慣れたスーツスカート…
両肘を机に着いて両手で、頭を抱える俺の右肩に静かに添えられる小さな手…
「○○君、ごめんなさい… 私の責任だわ… ちょっと目を離した隙に…」 と、女係長。
そんな係長に俺は…
「どう責任取るんですか!」 と、両手で頭を抱えたままの、俺。
あっ、うっ…
「あの子たちのしたことは上の方にちゃんと報告するから…」 と、小声の係長。
塞ぎこんでいる俺…
「そんなことで済ますのか!? そんなことで済まないだろ!?」 と、豪気を強める、俺。
俺が豪気を強めて係長に怒鳴った時だった、横の係長の後の方に大勢の人の気配が感じられ
その気配は次第に係長の後から俺の周りを取り囲んだ。
「その… ○○君… ごめんなさい! ホンの冗談のつもりだったの! ごめんなさい!」
と、一人一人謝り始めた、さっき俺の下着を辱めた女子社員達。
塞ぎこんでいる俺…
「今更、謝られたって! セクハラもいいとこだ!」 と、悔しさを滲ませる、俺。
一人の女子社員が寄ってきて…
「じゃぁ、どうすれば… いいのかな…」 と、小声の女子社員。
弱気な姿勢の女子社員に…
「あんた等もパンツ脱いで、俺に差し出せ! そしたら許してやる!」 と、怪訝な俺。
無言になった女子社員に、とんでもないことを言っていることに気付きながらも、俺は
彼女達に仕返ししたくて放った一言だった。
どうせ出きるわけが無い、そう思いながら俺の受けた恥辱を晴らさんばかりの醜い俺は
わざと、出来ないことを承知で女子社員達に豪気ょ放った。
すると、何やら異音が聞こえ、チラッと見ると、ゴソゴソとスカートをたくし上げている
女子社員達が見えた。
「フンッ! どうせヤラセだろ!」 と、内心思った、俺。
スカートはドンドンたくし上げられ、何かをスルスルッと脱ぐ音が彼方此方から聞こえ
それでも目を閉じて気付かないフリをしていた時だった。
「ポトッ、ポトッ、パサッ、パサッ」 何やら塞ぎこむ俺の両側に置かれた音がした。
人の気配が俺から離れて行ったことに気付いたが、俺の後に一人だけ気配があって
目を閉じたまま、俺は両手を机の前に置いて、後の人に尋ねた。
「係長ですか?」 と、尋ねる俺。
「えぇ、私よ」 と、係長。
俺は目を閉じたままで、椅子を後に回転させながら…
「係長、俺をこの場からドアの方へつれていって下さい」 と、俺。
すると、そっと係長の小さな手が俺の左手をしっかりと握り締め俺は係長に目を閉じたまま
ドアへと連れられ、そこで目を開けた。
「係長、もういいです… 申し訳ありませんでした…」 と、一礼して廊下へ出た、俺。
後に係長から聞いたが、彼女達は俺の周りで紛れもなく下着を脱いで机に置いたらしかった
ただ、彼女達が脱いだのは、女性用のパンティーではなく、モニターとして使用していた
男が履くトランクスの女性版のパンツだったと教えられた。
この会社では常に男も女も何かに携わっている。
男用のトランクスの女版って、どんなものだろう…
何故か、興味の沸いた俺だった。
◆◆◆◆◆9話
「今回のターゲットは、ズバリ! 女装マニアの男性です! 我が国の男性の女装人口は
毎年増加傾向にあり我が社の調査に依れば、やり方次第では1兆円産業になる可能性は
多分にあり、今回のプロジェクトは社長以下の重役達も大きな期待を寄せており
我が社の開発及び企画部に商品開発を託して来た! よって私はこの期待に応えるべく…」
企画部と開発部の合同で行われた会議の席上、開発部長の訓示が俺達に重圧を与えた…
今度のプロジェクトの目玉は、女装マニアが普段着として違和感なく女性用品を見に着け
生活出来る商品開発を行うと言うもので、それならドリームの手がけている男性用として
開発を進めている、ファンシー用品があるじゃないかとの反発もあったが、社内の女装愛好家
調査部の連中の一言で反発は打ち消しされた。
「女装愛好家は女装をするのが目的であって、男性用ファンシー用品は男性用であり
女性用品ではないから、誰も見向きもしないと!」 と、調査部の連中。
まぁ、確かに男性用に開発された商品は、あくまで男性用であり女性用ではないから、
女装愛好家の支持は取り付けられないのは何となく、俺にも解る気がした。
でも、だとしたら結局会社は俺達に何を作れと言うのだろうか…
正直なところ首を捻ってしまうことだらけで、思い浮かぶとしたら大き目の下着に大き目の
スーツや衣類に靴と言うことになるが、それすらも敢えて大きめに作れば男性用だと
避難されそうな気がしなしでもないのは事実だ。
このプロジェクトにはドリームの女課長も女係長も、余り乗り気では無いようで実際
頭の中に何も浮かんで来ないのが実情だった。
「男性用では無い男性のための女性用品の開発って一体何だ?」 と、男性社員。
だから、男性が違和感なく身につけられる女性用品と言うことなら、ドリームの商品を
そのまま使用するがベストではないかと言う意見が圧倒的で、どうやら今回の意味不明な
プロジェクトは難航が予想された。
結局このプロジェクトは開発部長に課長と係長からの強い進言もあって企画の練り直しが
なされ、俺達の手から離れることになったんだが。
「男性が違和感なく普段着として着られる女性用品か…」 と、腕組みして考え込む課長。
すると…
「ちょっとまってよ! 私たちは考え方としては、男性用のブリーフを何とか可愛くしてと
そう言う基本理念があったように思えるわね!」 と、歩く回って的ベニ行く課長。
すると…
「でも、課長! 結果的には男性用のショーツでいいんじゃないですか?」 と、係長。
解った!!
「男女兼用の下着の開発! 男女が下着を選ぶんじゃなくて、下着が男女を選ばない
店頭で男女の別で売られている下着が、もしも! 男女兼用ならどう!! 男女兼用なら
定着さえすれば、男性が買う時も恥ずかしくないし、それでいて男女兼用だから
女装愛好家だって男性用とか女性用とかの区別がないんだから! 受け入れるかも!!
ねぇー! どうかしら! このコンセプトで!」 目をランランとと輝かせた課長。
これには、俺達ドリームの人間は全員驚いてしまった。
男女の区別の無い男女兼用のショーツ、これなら確かに女装愛好家だって文句も出ない。
俺達は早速、原案造り取り掛かりその間、課長は開発部長の下へと急いだ。
その時…
「ちょっと待ってよ! じゃぁ、私たちが進めてる男性用ファンシーショーツは
どうなるのよ? もしも男女兼用なんて出来たら、私たちのファンシーショーツは??」
課長が出たあとで、顔を青ざめさせて語る、女係長。
それを見ていた男性社員が…
「係長! それはそれでいいんじゃないですかね! 既にネットや雑誌の広告打ってますし
突然、男女兼用下着を市場に持っていっても、販売力と広告力に欠けますし、我々ので
最初に世に広めた後で、まぁ~ これには広告部の意見も聞いた上ですが…」
と、腕組して手の上で頬杖ついて語る社員。
係長が突然…
「ねえー! ○○君! 今、身に着けてるでしょ! 向うで皆に見せてもらえないかなー!」
と、俺の前に立って真剣な顔で頼む係長。
俺は、係長の真剣な眼差しに心打たれ、向うの部屋へと移動すると後からワイワイガヤガヤ
大勢の男女社員たちが、押し寄せて別室へと入って来た。
俺は背広を脱いで会議テーブルの上に置くと、ワイシャツとスボンを脱ぎブラジャーと
フリルの付いたファンシーショーツ姿で、大勢の男女社員の真ん中に仁王立ちした。
誰も笑うものなく、大勢の社員はスケッチブックやデジカメで俺の顔下を書きそして撮影し
いろんな角度から様々な角度で観察していた。
「この部分がネックなのよねぇ~ 私たち女性はこの辺りだから~」 と、俺の下半身の前に
屈んで顔を近づける女性社員。
「そうそう! この部分を立体縫いにしたから締め付け感も軽減したのよねぇ~」 と、別の
女性社員も俺の下半身の前の女子社員の隣で観察しばじめた。
仕事とは言え、ファンシーショーツ一枚の真ん前に身体を屈めて観察する女子社員が
いると言うのは俺にとってこれ以上の屈辱はなく、されど動くわけにも行かずトホホな俺。
数秒後には俺の下半身は身体を屈めて覗き込む女子社員に取り囲まれていて、
押すな押すなの大盛況となったのを機に、何故か俺のファンシーブラジャーの乳首をジッと
異様な目付きで見詰める一人の男性社員が居ることに気付いた。
乳首の上のメッシュそして、乳首の周りを何枚も折り重なるように優しく包むフリルの
何処がファンシーなのか理解出来ないが、少なくともこの男には美しく映っているに違いなく
俺は、俺の乳首に見入る、この男の異様な視線に恐怖を感じていた。
女性社員達は殆どが屈みこんで俺の下半身を興味深く観察し、上の方では滅多に話さない
男性社員が、俺の乳首にウットりしている。
「何だろう… 乳首が熱いのだが…」 と、内心思う俺。
男は、俺の乳首をジッと見詰めたまま、薄らと軽く笑みを浮かべた時…
「おい! ○○! いい加減に見詰めるのよせよ!」 と、別の男性社員。
ハッとしたような顔してニヤニヤしながら俺の前から男が離れると…
「心配すんな! アイツはホモじゃないから~♪ アイツはフリル担当だからよ♪ 自分が
入れたフリルが可愛くて仕方ないんだよ~♪ お前にも何れ解るよ♪」
と、別の男性社員が俺の肩をポンと軽く叩くいて離れていった。
俺は1時間近く部屋の中央で感卒に堪えた後で、いつものようにモニター用紙に記入し
係長と二人で別室で商品の袋詰めと説明書入れをしていた。
係長は俺にショーツの畳み方や袋詰めの仕方を教えていたものの、ドリームでは
こんなことまでするのかと内心、地味な作業に取り組んだ。
商品の袋詰めと言っても、社内でのモニターさん用の物で、俺が履いてるのは全てが
前に、係長が詰めてくれた物らしかった。
すると…
「ねぇー ○○君にお願いがあるんだけど…」 と、商品の入った箱の向う側の係長。
係長の方を見た俺は…
「えっ、あっ、はい…」 と、商品を持ったまま係長の顔を見た。
チョッキのポケットから何かを取り出して俺に見せようとした係長は…
「今のモニターの他に、他から頼まれた物があって、引き受けてくれないかな~ モニター」
俺は…
「あぁ、いいっすよ!」 と、簡単に返事をした。
嬉しそうに微笑んだ係長が、俺に渡したものは10センチ角の厚さ1センチの包装された
中の見えない物だった。
俺が受け取ると、係長は何故か頬を紅くし恥ずかしそうに…
「じゃぁ悪いけどここで履いてもらって、そのまま仕事を続けて♪」 と、立ち去った係長。
俺は気になっていた、係長の恥ずかしそうな顔、そして履くと言う表現が…
係長が去ったあとで、包装を取って中を見て仰天した。
係長が俺に渡した物は、ブラウンのパンティーストッキング男性用と書かれた説明書…
俺は、既にファンシーブラジャーに、フリルタップリのファンシーショーツまで履いている。
「このファンシーショーツの上から更にこれを履けと言うのか!」 と、挫折する俺。
人間とは非情なものだ、係長がここに俺をつれてきたのは、俺にこれを渡すため…
「こんなものまで、履いたら俺は! 俺は! 俺はーーーーー!!!」 心で叫んだ俺。
ファンシーセットと組み合わせれば彼方はもう魅惑の人…
蝶が舞うように今アナタは空高く舞い上がる…
周囲の熱い視線はアナタに釘付け♪
取説のキャッチコピーは、激しく俺の自尊心を攻撃していた…
周囲の視線はアナタに釘付けって!! そりゃー 釘付けだろうよ!!
こんなもの、履いてりゃよおぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
俺は、男性用と書かれただけの女性用のパンストを履いていた…
これは単に男性用と言う取説が書かれただけの女性用だってことぐらい、直ぐに解った。
ドンドン増えていくモニター品に恐怖を覚えた俺だった。
◆◆◆◆◆10話
ファンシーショーツにブラジャーを身に着け挙句の果てにはパンストまで履いた俺は、
最早誰が見ても変質者だろうか。
この会社の中なら常識でも一歩外へ出れば、俺は確実に変質者の仲間入りだろうし
スラックスに映る後姿はビキニの下着で誤魔化せるが、パンティーストッキングは流石に
クルブシの辺りを見られれば一目瞭然。
だが、俺は一流のバイブマンを目指すと心に誓った以上は、例えそれが男性用とキャッチ
されただけの物でも、俺は上司の命に従い行動するまでだ。
とは言え、実に窮屈でしかもスボンがスルスルっと内側で滑る感触が気持ち悪く
フリルをふんだんに使ったファンシーショーツの所為で、ムレムレと言った感じもして来た。
こんなものを毎日身に着けて働くのかと思うと、正直なところいくら憂鬱な気分にもなるし
「全く! 俺を何だと思ってんだ!!」 と、一人憤慨する俺。
モニター商品の袋入れも一通り終わり時計を見れば就業時間の少し手前、
俺は歩き辛さを我慢して小部屋を出ると、係長に終ったことを告げるため広間に向かった。
係長が真剣な眼差しでノートパソコンに見入っていて近付きがたい雰囲気もあったが、
俺は、任務の終了を伝えるに敢えて彼女の机の真ん前に向かった。
「係長! 終りました! それと…」 と、係長に話しかける俺。
どうやら係長はモニターに夢中で俺の存在に気がつかないようで、仕方なく俺は係長の
真横に移動して、係長の肩をチョコンッと左手で突いた。
「キャァー!」 物凄い驚きで悲鳴を上げた係長。
係長の悲鳴に驚いて後退りしてヨロケた俺だったが、周囲の社員達は一斉に係長を見て
何事かと言う目をしていた。
すかさず大丈夫ですかと声かけた俺だったが、係長のパソコンモニターに映っていたのは
紛れもない、ホモサイトの恥ずかしくなるような男のオナニーシーンだった。
俺に見られたことが係長には相当にショックだったらしく、見る見る間に係長の顔は
青くなっていき、シドロモドロな何かを俺に語りかけていた。
どうせ、仕事絡みで男の身体を見ていたんだろう程度に思っていたのに、彼女は今までに
見せたこともないような表情をして、俺に何かを語りかけていた。
「私はね! こんなものに興味が! みんなが働いてるのに! 偶然よ! 偶然!」
何故に大慌てするのだ係長と俺は内心思っていたが、それには触れず袋詰め終了を報告し
彼女の机から離れ自分のデスクへと向かった。
椅子に座って、パンストの初期報告書を書こうと壁掛け時計を見れば就業時間になっていて
報告書を書いてる時間がないことに気付いた。
俺の所属するドリームでは残業は禁止されていたから、報告書は明日にしてと片付けをと
立ち上がると机の横に係長が立っていた。
すると係長が…
「さっきは、ビックリさせてゴメンなさいね! あんなサイト見てたもんだから罪の意識
あったりしてさ! ホントにあれは仕事だから…」 と、係長。
最初は俺の目を見ていた係長も次第に俯き加減になり声もボソボソに変化した。
「えぇー 解ってますよ! 男の身体を見ないと研究出来ませんからね」 と、語った俺。
すると、突然係長は数回手を叩いてピョンと一回跳ねた後に、満面の笑みを浮かべたものの
何でそんなに嬉しいのか俺には理解出来なかった。
そんな係長が初めて俺を酒に誘ったが、素直に喜べない俺の内心は早く帰宅してパンストを
脱いで楽になりたいと一心だった。
そんな俺でも、やはり美人の上、俺の教育係りでもある彼女の誘いを断る勇気はなく
俺は、そのまま彼女に連れられて繁華街へと入っていった。
彼女が連れて行ってくれたのは焼き鳥屋で社内でも評判の店だった。
店に入ると、店内の至るところに天狗の面があって、良く見ると天狗の鼻にはバイブが
付け替えられていた。
彼女に聞くと、ここのオーナーは元々が俺の勤める会社の課長だった人で
今では統合されてしまったが、面白グッズを専門に扱う開発6課と言う場所だと知らされた。
開発6課の主力商品は天狗の面についた取り外し可能なバイブでヒット商品になって
社長賞をうけたほどらしかったが、今のようにドリームとかと言う名称もなく1課から12課
編成で構成された組織は、その後経営難に陥り何度かの統合を繰り返し6課は無くなった。
カウンターの中で威勢よく振舞う店主の姿に、想像ではあるが当時の開発6課の課長を
重ね合わせてみると、パワー溢れる課長だったと感じた俺だった。
小上がりには名前がついていて、奥の方から1課、入り口付近は12課となっていて
何故か6課は使用不可と入っていた。
入り口からカウター側の壁にズラリと並んだ真っ赤な顔の天狗に、色とりどりのバイブの鼻
ギラリと店内に睨みを効かせている目玉は、良く見れば初期型のローターだった。
「係長! どうして6課は使用不可なんですか?」 と、彼女似聞いた俺。
突然…
「ヘイ! お待ち!!」 と、店主に頼んだ鳥串と豚串に手羽先の盛り合わせを出した。
まずは乾杯しよっか! と、微笑む係長に…
「○○さんの新しい彼ですかい!? あっははははは♪」 と、カウンターの中の店主。
すると…
「ヤーダー♪ オジサンたらあー♪ キャッハハハハ♪」 と、大きく笑う係長。
何故だろう彼女の笑みを見て一瞬ドキッとした俺は…
「そうですよ! 俺は係長の新しい彼ですよ♪」 と、店主に嘘吹いた。
俺の言葉に固まった彼女は…
「ちょっとぉ~ 冗談やめてよねぇー!」 と、顔を俯かせて上目使いで俺を見た係長。
ふくれた彼女の顔を見た瞬間…
「ドッキーーーーーンッ!!」 と、心臓が突然高鳴った、俺。
同時に店主が…
「おっ! 恋の予感ですかい! 係長さん! いいねぇ~♪ 若いってのは♪」 と、笑む。
何故か、その後から彼女は口数が激減し俺は、マズいことを言ったと反省してしまい
二人は無言でムシャムシャ、グビグヒと空腹を満たすだけになってしまった。
「ねぇ… ○○君! 私ねぇ… ホントは○○君のこと…」 と、彼女が淑やかに囁いた。
その瞬間だった!
「あれー? ○○じゃねーーーーー?!」 と、店内に響き渡るほど大きな声で俺を呼ぶ人。
一瞬聞き覚えのある声に、反応して後を振り返ると、そこに立っていたのは学生時代の
親しい友人たち、そう、俺の社会進出に誰よりも喜んでくれた連中だった。
俺は、上司である彼女を紹介し彼女にも紹介すると、流石は社会人経験の長い連中は
気を利かせて別の小上がりへと移動していった。
楽しげに奥の小上がりで盛り上がる奴らのことを、目の前の店主に聞くと、結構まえから
常連らしく、今日も店に来るからと事前にアポが入っていたとか。
フッと、思い出したように隣の席を見れば、彼女は疲れていたのか眠っていた…
「係長! 係長!」 と、何度か声を掛けた俺。
俺は係長を自宅に送り届けようと、目の前の店主に彼女の住所を聞くと店主は…
「しょうがねえなぁ~! 全くこのバカは!」 と、突然彼女の頭をパシパシ叩いた店主。
カウンターに項垂れる係長の頭をパシパシ叩く店主に俺は…
「おじさん! 何てことすんだよ! 係長だぞ!」 と、カウンターの店主を見上げた俺。
すると…
「全く! 部下連れて来て寝る奴があるか!」 と、言いながらカウンターから出た店主。
店主は係長の両脇に手を入れると、係長を抱き起こして立たせると引き摺るように
奥のトイレの方へ連れて行った。
俺は店主の行動に不審を抱いて…
「おじさん! いくらなんでも!」 と、喰って掛かった。
すると、彼女を抱き起こしたままで店主は…
「すんませんねぇ~ バカな娘が心配かけちまって…」 と、俺に何度も頭を下げて謝った。
彼女はそのまま、トイレの横のドアから中に連れていかれ、戻った店主にきけば
奥の小部屋で寝かせてきたとのこと。
ここは係長の父親が経営している焼き鳥屋だったことを初めて知らされ酔いも冷めた俺は
一気に飲み直し、店主の焼いた焼き鳥に舌堤を打っていた。
「おー! 娘さんにフラレたかー!」 と、奥から俺のところに大声かけてきた友人たち。
「お前ら知ってたのか!?」 と、友人達を椅子に座って見上げる俺。
「アタボーよおー! 俺らも何度かアタックしたけど全滅だったよーだ♪ うっへへへ♪」
と、俺の側で両手を上げて踊る仕草をする友人たち。
友人達と一緒にカウターで飲みなおして後、俺は友人たちに昔よく行ったサウナに誘われた
酔っていた所為もあってすっかり忘れていたのだった。
アレを…
勘定を済ませて4人でタクシーに乗って、学生時代から足を運んだ街外れの古びたサウナは
以前と少しも変わっておらず、俺達を学生時代へとワープさせてくれた。
カウンターの親父さんも相変わらずのチョビヒゲが整えられ、俺達の顔もちゃんと覚え
店に入るなり懐かしそうにカウンターから手を振ってくれた。
金を先払いして脱衣場に入った時、後から声を掛けてくれた看板娘の○○ちゃんもいまや
すっかり、二人のお母さんで少し太ったようだった。
懐かしげに語り合った後で、俺達4人は脱衣場の椅子に座り昔のように服を脱ぎ始めた
看板娘の話しをしながら、何気なく背広を脱いだ時だった。
突然、横並びに座っていたうちの両側の奴の動きが止まった…
ネクタイを外して、ワイシャツのボタンを半分まで外した時、3人の友人達が俺の後に
無言で立ちつくしていた。
「おいおい! なんだよー♪」 と、後の奴らの顔を斜め下から見上げた俺。
一人が俺から少し離れ…
「お前! そう言う趣味あったっけー?」 と、意味不明なことを俺に伝える親友。
俺は後の方にいる3人を無視するようにワイシャツを脱いだ瞬間…
「うわあぁー!」 と、一瞬後に飛び跳ねた親友達。
意味不明な叫び声を同時に上げて、飛び跳ねた後の3人に構わず立ち上がってズボンを
脱いだ瞬間だった。
「うわあぁぁぁーーーーーーーーーーー!!」 と、後の三人は俺から逃げるように離れた。
なんだー? お前らー? と逃げ出した三人を一人ずつ見ると、何やら友人達は俺を
指差してガタガタと振りえて怯えていた。
俺が気付くのに時間は必要なかった…
3人が指差した瞬間、俺は自分の身体を見下ろしたのだ。
俺は必死になって脱衣場で、風呂場でサウナでと無実を3人に訴えたが、爆笑するだけで
3人は俺の話しを聞いてくれないばかりか、俺から逃げる始末でホトホト困り果てていると
みんなが俺に少しずつ寄ってきた。
「信じてやるよ! お前は変質者じゃーないからな!」 と、親友達。
タップリと汗を掻いたから休憩室でも行くかと、脱衣場に行って替えの下着をロッカーの
バックから取り出した俺は、自分の衣料籠の前で再びファンシーショーツを着用。
当然のことながら、親友たちは噴出しそうになるのを必死に堪え、俺を取り囲んで見ていた
はずだったが、汗でショーツが張り付いて上手く履けずにモタモタして立ち上がると
見知らぬ男達が数人、俺を取り囲んで俺の下半身を見入っていた。
顔から血の気が引く思いがするほど恥ずかしかったが、更に俺に追い討ちをかけたのは、
俺を取り囲む数人の男達は全員、俺に向けるように竿をビンビンに撓らせ息もハァハァと荒く
今にも飛びかかってきそうな雰囲気だったことだろうか。
俺の噂は別の親友たちにも伝えられ、暫くの間は携帯が鳴りっぱなしだった。
しかし、乳首の周囲を円を描き重ねられたフリルは親友達にはどんな風に映っていたのだろう
真ん中の一物を両側から守るように重なったフリルは、親友達の脳裏に何を伝えたのだろう。
ファンシーショーツの上から下半身にフィットしていたパンストは、親友達に俺の何を
語ったのだろうか。
俺は数日間、泣いて暮らしたことを親友達も会社の連中も誰も知らない。
◆◆◆◆◆11話
特殊開発部…
俺は女課長に連れられてやって来たのは聞き覚えの無い部署で、本社屋の地下3階にあって、
重役達が部屋を連ねる最上階に近い場所のエレベーターからしか行けない、厳重に守られた
この部署に何故か俺は、女課長と一緒に入ることとなった。
本来は課長でも入ることの出来ないこの部署に行くために、特別に開発部長からパスを借り
エレベータのロックを解除し、地下3階へと降りて来たものの、複数の警備員達がアチコチに
大勢いて、出会う度に開発部長のパスを提示して廊下を歩く。
廊下には各部屋の入り口の横に必ず配置されている警備員とドアロックキーの設備があって
ここの警備員達の大半が元警察官や自衛官で構成されている厳重な体制に驚いている。
行き交う人たちは殆ど面識も無く、もっともここに配属された人達は一階の重役専用の
エレベーターを使うトップシークレット扱いだからだろうが、何処と無く俺たち一般社員とは
目付きが違うように思えた。
課長によれば、ここに配属された人達は全員が次長か部長扱いだとか…
正直、俺の心臓はエレベーターに乗ったころから爆発しそうなほどで少し震えもある。
女課長と二人で縦連なりで一番奥へ来た時、突き当たって3つのドアがあってドアの横に
3人の警備員が目を光らせて立っていた。
一階に居る警備員とは見るからに違っていたのは、体格と言うか筋肉質ポイ太い腕と胴体
見るからに戦争経験者ではないかと思うほどの、頑丈な身体をしていた。
女課長が一番左のドアの前に立った…
「ドリーム課長、○○です! 開発部長のパスを借りて訪問しました!」 と、パスを出す。
警備員は課長からパスを受け取るとドアの横のセンサーにパスを当てるとカチッとドアが
開いたものの、直ぐには通して貰えず、警備員が課長に認識番号と問いかけた。
課長が、認識番号の8桁を言うと電話で警備員が何処かへ伝えドアの上の回転灯が青い光を
放ちながらクルクルと回った。
警備員がドアを開けると課長と俺は立て並びで中へと入った。
中は左右に伸びる長い廊下で左端も右端も見えないほど遠く、俺を唖然とさせた。
課長が左側へヒールの音を廊下に響かせながら進む…
コツコツコツとヒールの音だけが、幾度も反響し合いながら俺の耳に飛び込んでくる。
廊下も壁も天井も真っ白で、その白さを増長させるように天井の白熱灯が光り輝いていて
眩しい光の中にいるような錯覚を覚えたものの、ドアには番号も識別するものも無かった。
10メートル間隔で立ち並ぶドアの向う側からは何の気配も感じられず、静まり返っている
どれほどのドアを通過しただろうか、廊下は更に続いているが課長が立ち止まった。
襟元を直す課長につられて、俺もネクタイを調えると課長は深呼吸してからドアノブに
手をかけて静かにドアを押し開けた。
中に入ると向う側に数メートルの奥行きがあって、左右に降りるための手摺の付いた階段が
十数段取り付けられていて、ドアの場所から2メートル位、下がったところに床があった。
緊張しながら、階段を左がへと降りて行くと、更に左右に何箇所ものドアが一定間隔で
立ち並び、そこのドアにも番号や区別するものは何も付いてはいなかった。
真ん中辺のドアを課長が開け後に続くと、ようやく職場の雰囲気が漂い社員達が机に向かい
椅子に座って何かをしていた。
全員ではないが、俺から見えた人達は顔に透明プラスチックのような立体マスクをして
ある人は黒系のゴーグルをし、ある人は顕微鏡を覗いていたが全員が白衣を着用していた。
課長と俺がドアから入った数メートルの場所にいると…
「いやぁ♪ いらっしゃい♪」と、満面の笑みを浮かべた白衣の男が近付いて来た。
課長は深く一礼すると、俺も慌てて後に続いて深々と一礼をすませ顔を上げるると、
近付いて来た男は課長を下の名前でちゃん付けして、親しそうに呼んで話していた。
「○○くん! こちらは、特殊開発部の部長で○○さんよ♪ 御挨拶して♪」 と、課長。
俺が自己紹介をすると…
「ほほおー♪ 君があの有名なバイブマンか♪」 と、俺に親しげに見詰めた部長。
部長が右腕を振ると、俺の後から白衣に身を纏った20代中頃の女性が来て俺に一礼し、
俺も振り返って深々と彼女似一礼をした。
「バイブマンでしょ♪ 噂のっ♪」 と、ニコッと微笑んだ彼女。
彼女と会釈しているうちに、部長と課長は何処かへ行ったようで、少しうろたえたものの
髪を後に縛った白衣姿の彼女は後に続けどばかりに歩き始めた。
俺たち一般と違い、彼女達はトップシークレット待遇、会釈はあったものの自己紹介もなく
名前すら教えては貰っていないことに釈然としない俺だった。
彼女が足を止めた一室のドアの前、彼女に続いてドアから入った瞬間だった…
「ウグッ! ウグググッ!」 鼻を衝くうな刺激臭が俺を襲った。
俺の方を振り向いた彼女が…
「ちょっと臭いでしょうけど、人体には影響は無いから安心して♪」と、微笑んだ彼女。
中には実験用のビーカーやフラスコに、かき混ぜ棒があって、どう見ても実験室の装いが
俺の目に入って来た。
無数にある、実験用の頑丈そうな机の上に無造作に置かれた器具や顕微鏡が俺に、
ここは本当に会社なのかと言う疑問を投げ掛けて来るように思えた。
白衣の彼女が、俺に手招きした場所へ移動すると何本かあるハンディサイズのスプレー缶を
椅子に座った時様態で、手に取って見せてくれた。
スプレー缶には何も書かれてはおらず、中身が何なのかはまったく解らない状況で…
「ねぇ♪ バイブマン♪」 と、俺を呼んだ彼女。
俺が彼女の顔を見ると、彼女は突然スプレー缶を一本選んでから、白いガーゼに軽く噴霧し
それを俺に嗅いで見てと言わんばかりに、しずかに差し出した。
俺が彼女の誘導に乗って嗅いで見ると…
「オエェーーー!! ウェップ!!」 と、鼻の奥に入った刺激臭に嘔吐しそうになった俺。
「なっ! なんすかこれ!!」 と、驚いて大声で彼女似聞く俺。
俺は否応無く次々にスプレー缶の匂いを嗅がされ、具合が悪くなった頃だった…
「バイブマン君! この匂い嗅いだこと無いかなぁ~♪」 と、照れて頬を紅くする彼女。
「もしも、バイブマン君が童貞でないなら、或いは知ってる匂いかもね~♪ まぁ~
中には童貞ではないけど知らないって人もいるんだろうけど~♪」
と、椅子に背を凭れながら、気分の悪い俺に問いかけた彼女。
皆目見当も付かないと言う顔を見せる俺に…
「ここではねぇ~♪」 と、ちょっと照れて可愛い表情を見せた彼女。
俺は、彼女の口からとんでもない事実を聞かされ、ショックを受けてしまった。
特殊開発部は10代から60代までの、平均的な女性の陰部の匂いを再現してスプレー缶に
することで、昔から同業者が開発して販売している、女性の人形の陰部にシュッとスプレー
そして、性行為に及ぶための匂いと味について研究していると言う。
ただ、日本では人形とは言え女性の陰部を再現して販売することは法律で禁じられている、
であるから、せめて陰部の匂いと味を再現することで、使用者がより堪能出来るのだと言う
彼女の顔は、恥ずかしさも覗えるものの、目は輝いて真剣そのものであった。
女性型の人形は、形から大きさや材質まで様々だが、陰部に匂いと味を銜えることで
よりいっそう美味しく召し上がれる薬味の開発こそが、自分のテーマだと語った彼女。
彼女が担当している、匂いスプレーは匂いと味を同時に噴霧できるまで開発が進み
残された課題が、缶の中で上手く混ざらないと言う点らしかった。
開発当初は、匂い用と、味用に2種類の区別があったものの、適量の目安をユーザーが
何処までしっているかが大きな課題になったらしい。
確かに、匂いはこのくらいで、味はと言う時に、本物を知らない人なら濃い匂いに薄味に
仕上げてしまうこともあるだろうと、俺も内心思った。
そして、彼女と話しているうちに、彼女が別のスプレー缶をニヤニヤしながら俺に見せ、
それを軽く振ってから、シュッとガーゼに噴霧した瞬間だった!
未だ嗅いでもいないうちから、漂った匂いに俺は立ち眩みを覚えてフラフラしてしまった。
彼女の話しでは、完熟スプレーと言って、60代の女性が24時間で一週間、風呂なしで
過ごした時の平均的な匂いだと聞かされ、俺のフラフラしながに回る天井を見詰め床に、
倒れてしまった。
恐るべし完熟スプレーなのだが、彼女の勧めで挑戦したのが10代から40代までの完熟と
10代から40代までの、別のスプレー缶だったが、最初に完熟だった所為か効果が今一、
10代、20代、30代、40代、50代、60代の完熟に対して、彼女が差し出したのが
サッパリ風味缶と言う数時間タイプも殆ど無臭だったが、風呂上りサッパリ風味タイプは
完全に無臭で、12時間風呂なしの標準風味タイプが結構、鼻を突く異臭ではあった。
この世には作れない物など無いと言うことを改めて感じた俺だったが、もしかして
あの匂いの基準は、彼女だったのかも知れないと、急に恥ずかしくなった俺だった。
あの20代の完熟は絶対に、彼女を元にデータを取ったのだと思った…
なにせ、この会社の連中は自分がモニターだからな! 外注なんて絶対に有り得ない。
鼻に完熟60代の匂いがしみこんで、何度洗っても落ちないこの匂いを、俺はサリンと
勝手に名付け、二度と嗅ぐことのないようにと天井を見て祈った。
ボンヤリしていると課長が俺の方へ来て…
「ハイ♪ ○○君に下の彼女からプレゼントだそうよ♪」 と、紙袋を俺に手渡した課長。
課長が、俺の側を離れると急いで袋の中身を確認すると、中から小さなスプレー缶が1本
あるのが解って、手に取ってみるとスプレー缶に1回分、ヒ・ミ・ツと記されていた。
俺は複雑な心境のまま自宅に持ち帰り、モンモンとした気分でも顔に向けて噴霧して見た。
結果、俺は一晩中、眠れないどころか嘔吐が止まらず夜を明かした。
ベットの下に転がるスプレー缶の缶底に書かれていた四文字…
完熟60と小さくかかれた文字が、俺の目を大きくさせた。
彼女がくれたのを、勝手に彼女の匂いだと勘違いした俺だった…
缶だけに勘違い! 実にクダラナイ落ちだったが俺の顔は数日間、60代完熟のままだった。
◆◆◆◆◆12話
月日の経つのも早いもので入社してから既に数週間が経過していたが、俺はと言えば
これと言って専門の仕事を与えられることなく、女課長や女係長にに連れられては様々な
部署を点々と訪問する日々を送っていた。
他の同期の奴らは専門の仕事を持っているのに、俺だけは何も与えられることもなく
ただ、黙って机に向いて座り、声の掛かるのを待っているだけだった。
流石に1ヵ月も近くなると、俺は焦りを感じずにはいられなかった…
まぁ~ 同期で入社して直ぐに個別販売部になった奴よりは未だマシかも知れないが、
それにしても遅いような気がする。
ファンシーショーツにブラにパンストも、ようやく普通に自宅で洗ってみる段階に入り
パンストに関しては、女性用に男性用と書いただけの物だったが、後に男の股間部分を立体に
編んだ物が作られ、モニタリングを試みてる最中だが流石に女性用と違って、立体編みは
男の竿を窮屈にすることなく、女性用よりは快適になった。
そんな時だった…
「彼方の夜を美しく演出… 彼の心を虜にし焦らす(じらす)彼方に彼は夢中!」
と、意味不明なキャッチコピーが袋に印刷された物を係長から受け取った、俺。
慣れているとは言え、毎度のことながら緊張する瞬間でもある係長からのモニター依頼は
いつも、突然やってくるこの瞬間。
何の前触れもなく、何の打診もなく、突然ニコニコ笑顔で俺の机の横に立つ係長は
いつものように、頼みづらそうな顔して見せるとニッコリと愛らしく微笑んだ。
「今度は何だろう…」 と、不安な内心の俺。
不安な心を見抜かれまいと毅然として、係長から受け取った袋は何やら大きめな割りに
軽く重量感を全く感じない物だった。
係長の顔を見ると、係長は居た堪れないように、その場をスッと離れた…
俺は机の上に袋を置いて、封を開くと右手だけ入れて中を確認すると、中から係長の香水が
ほのかに漂って、係長が袋詰めしたことを俺に悟らせた。
「フフッ♪」 俺のために袋詰めした係長のことを考えて少し嬉しい、俺。
中の物を指で抓んで外に出すと、中から現れた物は…
「フッ! やってくれるぜ! 開発5課さんよぉ~!」 と、思わず俺の口から出た言葉。
中から出て来たのは、薄い水色のレースとフリルのついたスリップが一枚…
「今度はスリップかよっ! そのうちスカートでも出るんじゃねうのか!」 と、腐る俺。
俺は腐りながらも更衣室へと足を運んだが、思った通りそこには係長と課長が居て
ベンチに座って自販機のコーヒーを飲みながらタバコを吸っていた。
いつに無く真剣な眼差しの二人の無視するように、俺は奥の間仕切り壁へと入って
スルスルッとズボンを脱いだが、パンストを履いてる所為か脱ぐのは早かった。
パンスト、ファンシーショーツにブラジャー姿で鏡に映った自分を見るものの、既に
俺の涙は枯れていた。
袋から取り出した、水色のスリップは何処が男性用なのか、首を傾げてしまうものの
俺は、目の前の現実から逃げることなく、フワフワと今にも浮きそうなほど軽いスリップに
足を通すと下から上へと捲り上げた。
スルスルッと滑るように俺の身を包み込んだスリップは、風の無い更衣室の重たい空気を
物ともせずにフワリと俺にフィットして落ち着きを見せた。
俺はズボンを履かずに、そのままで間仕切壁をすり抜けて女課長と女係長の下へと移動し
二人の前に立った時だ、二人は顔を見合わせ表情が若干強張った。
「ねぇ! これって何処が男性用なの?」 と、係長に聞く女課長。
「さぁ! 大きいサイズなんですかねぇ?」 と、溜息を付く女係長。
「あっ! でもちょっと見て!」 と、スリップの裾を持ち上げて裏側を覗く女課長。
「あっ! ホントですねぇー! 確かに洗濯は濯ぎ洗いで… 男性用と書いてます!」
と、女課長に報告する女係長。
二人は俺に聞かせるように、慌てて男性用と書かれた表記を何度も連呼してから、俺に
目を合わせないようにして無言で立ち去った。
俺は、股間の一物の下辺りにあるレースの裾を気にしながら、ズボンを履くとそのまま
ワイシャツと上着を着ると更衣室から自分の机へと向かった。
机の上にはいつものように、初期使用感のモニタリング用紙が置いてあって、ルームには
課長も、係長の姿も無かく他の社員達が忙しく動き回っていた。
すると…
「よっ! バイブマン! どうしたい! 浮かない顔して!」 と、6年先輩の男性の声。
振り向くと、キャラクターのコスチュームデザイン関連の男性社員だった…
俺は背広を脱いでワイシャツから透ける、片側2本の肩ヒモを無言で見せるとそのまま
椅子に座ったが、男性社員からは慰めの言葉どころか別の言葉が俺に浴びせられた。
「いいよなぁ~♪ ブラジャーにスリップかぁ~♪ 下にもショーツやパンストも
履いてんだろう~♪ 羨ましいなぁ~♪」 と、意外なことを言う先輩。
「羨ましい? フザケないで下さいよ! こんなもん着せられて!!」 と、腐る俺。
「そうかなぁ~♪ お前! こんなにも目を掛けて貰ってて何が不満なんだ?」 と、先輩。
「目を掛ける?? こんな変質者みたいな格好させられてですか!?」 と、文句を言う俺。
「そうかなぁ… お前が着てる物って会社の極秘扱いだろ? 確か開発費に直すと…
ファンシーショーツが25億円、ブラジャーが27億円でパンストが20億円に、
スリップが20億円だから、100億までは行かんが近いものがあるだろ~
会社の極秘扱いの100億円を着て歩いてるなんて、俺の若い頃は有り得なかったなぁ~
そう言えば、お前! 特殊開発部へも連れて行って貰ったんだろ? いいなぁ~♪
俺なんて勤続6年で一度も入れてもらってないもんなぁ~♪
特殊開発部はトップシークレットだから、特別なコネでもない限り誰も入れないしな~
しかも、係長が教育係なんて、他の部署じゃ絶対に有り得ないし、俺はお前が羨ましいよ」
と、先輩は遠くを見るような目をして、俺に話し利かせた。
俺は複雑な心境だった…
ドンドン、変質者に近付いて行く俺のワークライフ、同時に特別扱いされる俺の存在。
そんな時、一つの重大事件が起きた…
いつものように、仕事を終えた俺が自宅アパートへ帰宅し玄関を開けると何かが変わっていた
何がどう変っていたかは解らないが、何かが違っていた。
靴を脱いで内戸(うちと)を開けると、異変に直ぐに気付いた…
「何てことだー!」 と、頭を両手で抱えた俺。
リビングの窓側に吊り下げられていた一週間分の、ファンシーショーツにブラジャーに
パンストが洗濯して干してあって、部屋は綺麗に掃除されていた。
電話のところを見ればメモが置いてあった…
「○○へ、どんな生活をしているのか解りませんが、女物の下着はネットに入れてから
濯ぎ洗いして下さい、それと絶対にズボンや服とは別に洗わない事、女物は痛んでしまう
見たところ、彼女がいる様子もありませんが、私は彼方が息子として選んだ道なら
何も言うことはありませんし、父さん弟や妹にも、今日のことは話しません。
ただ、趣味なのか仕事なのかは解りませんが、私は切ない気持ちで一杯です、母より」
俺の留守の間に、田舎から母親が訪ねて来たことを知った俺は…
両手で頭を抱え床に蹲って何時間も叫び続けた。
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー!!」
俺は、確実に母親に女装癖の息子としてインプットされてしまったようだ……
涙は枯れていたはずなのに……
◆◆◆◆◆13話
入社1年…
朝のミーティングが終るころだった…
「○○君! 今日までモニターしてくれたけど彼方のお影で、確実なデータも取れたし、
他の部署から推薦もあって、まぁ~ 私としてとても残念なんだけど、彼方にはここを
辞めてもらうことになったから!」 と、俺を見詰める女課長。
「えぇぇぇー!!」 ざわめく男女社員たち。
すると…
「とても残念なんだけど… 私にはもう手の届かないところに彼方は行ってしまった」
と、寂しげな表情を浮かべて、俺の前に立つ女係長。
周りの同僚たちが女課長に詰め寄って抗議をし始めた瞬間だった…
「おめでとう♪ 凄いスピード出世ね♪ ○○広告宣伝課長」 と、女課長。
一瞬、ドリームの部屋は静まり返った…
「○○君が… 広告宣伝課長!!」 と、小声から叫びに変った女子同僚。
「今回のファンシーショーツとブラに対しての○○君の陰日向の無い努力が認められたの♪
正直、男性社員でファンシーセットを1年も着用してのデータ取りは、並大抵の
苦労では無かったと思います! 時にはパンストを、そしてスリップやガードルに、
男性用スカートとブラウス着衣での通勤に関しては、全部署の管理職の○○君を
高く評価していますし、統括本部長も過去に類を見ない愛社心の持ち主と絶賛しています
今回の件は、既に常務や専務に社長の耳にも届いていて、社長直々の人事となりました
本日から、○○君は広告宣伝部の課長に昇格しましたことを、伝えます。 そして同時に
○○係長のドリームでの課長への昇格を伝えます!」 と、真顔で話す課長。
ドリームは課長の話しで一気に静まり返り、同僚達はいつしか男性用スーツスカートを
着用している俺の周りを埋め尽くした。
「○○君! いえ… ○○広告宣伝課長! 昇進! おめでとうございます!」 と、係長。
課長が俺の前に立つと、おれを取り囲んでいた同僚達はサッと俺の前を開けた…
「これからはも! ○○君! 宜しくね!」 と、満面の笑みを浮かべる女課長。
「えっ?でも、じゃぁ課長は?」 と、女子社員達が一斉にどよめきだした。
すると、突然ドアが開いて…
「そこからは、私が話すよ!」 と、開発部長。
全員、開発部長を前に一斉に後に後退りするように下がると…
「○○課長は本日付で、ドリームを去り開発次長として少し上の階に来て貰うことになった」
と、社員達の端から端まで見渡すように淡々と話す開発部長。
ドリームの係長には、いつか俺を慰めてくれた勤続6年、今年で7年の男性社員が決まり
目を輝かせ平だった社員の何人かも主任へ昇進を果たした。
俺は何もしていない、ただ言われた通りの物を着衣して一年間、通勤していただけだし
そりゃぁ~ 辛いことは山ほどあったよ。
学生時代の友人にファンシーショーツにブラジャーに、パンスト姿を見られ変質者扱いされ
まぁ~ 解決はしたが、留守の間に母親が来て掃除と洗濯して帰った時なんかは、完全に
俺は、実の母親から変質者として認定されたし。
係長から男性用スカートだと渡された時は、正直会社を辞めようと考えていたなぁ~
でもまぁ~ 哀れに思ったのか係長の進言でスカートに会社系列のブランド名を入れてくれて
かなり、俺も気が楽になったっけ~♪ まぁ~ ○○ブランドと言えばソコソコ名の通った
ところだし、一応、ファッションと言う趣で通すことが出来たし。
スカートの次は男性用のブラウスに、リボン帯はきつかったなぁ~♪
あの時も限界を感じたっけ~♪ もう辞めようって何度思ったかしれやしない。
歩く広告塔と呼ばれ、周囲からは哀れみの同情まで寄せられ、課長や係長を鬼だと罵る
他の部署の社員たちもいたし、課長や係長の靴に画鋲が入れられたなんてこともあったな。
下着はショーツ、ブラジャー、スリップ、ガードル、パンスト…
衣服はは、スカートにブラウスにチョッキにリボン帯と一瞬誰がどう見ても、お釜ちゃん。
極めつけは3センチのヒールと来たもんだ!
俺の自宅は男物は押入れに片付けられ、男性用各種が箪笥を占領してしまったなぁ。
あれから月日は流れ…
アナター♪ 起きて下さい~ 会社に遅刻しますよぉ~♪
「おぉー もうそんな時間か…」 と、お越しに来た女房に話す、俺。
家の玄関に迎えの車が来ていた…
「じゃぁ! 行って来るよ!」 と、女房に車窓から手を振る俺。
渋滞もなく車はスイスイと進み会社の前に横付けされると、後部ドアが開けられ…
「社長!おはようございます!」 と、俺を向かえる大勢の重役達。
俺はあの後、ファンシー関連の広告宣伝で力を発揮し、見る見る間に出世街道を快進撃し
本部長、常務に専務、副社長と一気に駆け上がり、有り得ないことだが今は社長になった。
中途入社からここまで来るには他人には解らない苦労をしてきたが…
あぁ! そうそう! 俺の女房を紹介しよう!
「皆様、ご無沙汰しておりました♪ ○○君の教育係をしておりました、○○でございます」
と、和服姿で屋敷の門で俺を待つ女房の○○。
俺は本部長になった後、女房の○○と結婚し、仲人は当然のこと当時はドリームの課長、
今は、俺の良きパートナーでもある副社長だ。
そして、俺は今日も元気に男性用ミニスカートを履いてヒールの音を廊下に響かせている。
完了
2019年6月29日土曜日
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