鬼畜の美食家Ⅱ 一章
その日、美智子は会社の先輩と二人で高級レストランでの食事を楽しんでいた。
先輩の名前は洋子。 美智子にとって洋子は内心、心の敵であり友情などみじんの気持ちすら持てないほどの憎い女だった。
美智子はこの先輩である洋子に彼氏を寝とられ仕事の手柄を度々、横取りされる憎い女だった。
だが美智子にして見れば洋子は他の女達と比べてもバストもウエストもヒップさえも同性からも羨ましがられる程の魅力的な女であったことは間違いなかった。
美智子はいつかこの憎い女、洋子に貯まりにたまった憎しみをはらそうと常に頭の中で画策していたが、なかなか良い手だてが見つからないまま時は過ぎていった。
そして時おなじくして警視庁をも打つ手なしの5年前の未解決事件が再び捜査されかかろうとしていた。
鬼畜の美食家事件・・・ 5年も経過していたこの事件に目をつけた一人の刑事。
5年前のこの鬼畜事件は未だに解決していないことを偶然にも警視庁、警視(刑事)が資料室で別の事件の捜査資料を探していて偶然、発見された物だった。
刑事は5年前の猟奇的な事件に引きずりこまれていった事に自分でも未だ気づいてはいなかったかのように思えたと後に自らの手帳に記入した。
そして更に半年が過ぎたころ、不審なけが人を大学病院から警察に連絡が入った。 その連絡を受けた刑事たちは速攻で病院を訪れ医師から状況を聞いた。
医師によれば怪我人の女性が運びこまれる30分前に119番に連絡が入って救急車が到着した時、女性は両方の乳房を切り取られ左足の内ももの肉が無くなっていたと言う。
速攻で記憶が蘇った刑事達は5年と半年が過ぎた、あの事件を思い浮かべていた。
幸いにも命にはべつじょうは無いものの、救急車の隊員の話しによれば、患者は応急手当てが完璧にまで施されていと証言した。 まさかあの事件が?
刑事たちは思いもよらない5年と半年前の事件を否応なしに思い出さされていた。
またか・・・ 刑事の一人が小声で壁に両手を軽く叩いてつぶやいた。
日本国中を騒がせたあの事件。
鬼畜の美食家たちが活動を始めたのかも知れないと誰もが不快な記憶を脳裏に滲ませた。
「この件はまだ附せとけ」 と、課長の判断で翌日の新聞には今回の事件報道は一切なかった。そして所轄と警視庁の合同捜査本部が開かれ「今回の件は誰にも話すな!」と、捜査一課長の号令が室内に飛んだ。
警察では、被害者と話せると医師から言われ、隠密裏に被害者の病室に足を運んだものの被害者女性の受けた傷はあまりにも大きく思うように進展することはなかった。
「犯人を知っているのは被害女性」と、判断したものの女性は満足な受け答えが出来る状況ではなかった。
ただ、救急車の隊員から女性を乗せた場所を聞き出して、刑事たちはその場所にある建物の全てに鑑識とともにしらみつぶしのようにくまなく調査が進められた。
被害者が居た場所の周辺には個人所有の別荘が10~15件もあったものの、ほとんどの別荘は全て施錠されていて外からの侵入は時事上、無理であったことから警察は何処かに入れる箇所が無いのかと額の汗をぬぐった。
「もしかしたらこれは別の場所からこの道端に置かれていたかもしれないな」 一人の刑事がつぶやくと周囲は調査の範囲を大きくとって調べ始めた。
探し初めて一時間が経過したあたりで突然「班長!ありましたと!」 言う大声が刑事たちの耳に突き刺さった。
刑事達と鑑識の集団は見つけた場所へと足を急がせた。 そしてそこにあったのは築数十年が経過したであろう真っ白な3階建の誰かの別荘であった。
そして刑事と鑑識がドアノブをゆっくりと回すと「カチ!」と言う音ともに真っ白なドアが開き一人、また一人と中へ入っていった。
刑事一人と鑑識一人のチームになって別荘の中へ次々と引きずりこまれて行った。
すると「おかしいな。被害者を襲ったなら何かの痕跡がなきゃ・・・」 刑事と鑑識達は同じ思いで声をそろえた。
建物の中は数十年間も使われた形跡が無く床はホコリだらけであって人間が歩けばホコリが舞い上がるほどであった。
「こんな場所で犯行を行えるはずがない」 と、複数の関係者は口を揃えた。
犯行現場はここではないと意見が一致したものの、周囲には建物はおろか倉庫も無い。
「一体犯人達はどこで被害者を」 と、一同は無言になった。
すると一人の刑事が「全室のカーペットの下を探して見よう!」と、大声を張り上げた。 そして最後の望みをかけるかのように刑事と鑑識は一斉にカーペットをまくり上げた。
「あった! あったぞ!!」と台所のカーペットの下に地下室へと降りられる縦横90センチほどの扉を見つけたが、一人の刑事は床に這いつくばってホコリの厚みに疑問を投じた。
昇降口へゆっくりと降りる捜査班は鑑識と一緒にライトで階段を照らしつつ静かに降りたった。 そして床に這いつくばってホコリの高さに疑問を持った刑事は鑑識に写真をとらせ、また一つの疑問に眉をしかめた。
そのころ地下室では刑事と鑑識の捜査で大きなライトで地下室を照らしつつ、「なんだここは!?」と、声を驚いたように声を細めた。
「まるでマンションの作りじゃないか!?」
刑事と鑑識は部屋の全てを当たり一枚の紙に部屋の作りを書いてみると、3LDKの全てが書き写させられた、
「探せ! 何でもいいから徹底的に探せ!!」 班長の激が飛ぶと刑事たちは部屋の隅に身を置き鑑識たちは、かがんで床に張り付いて一センチずつ身体を全身させた。
地下室を探し回る刑事と鑑識をよそに台所に這いつくばった刑事は「なんでホコリの高さが違うんだ?」 と、引き上げられていないカーペットを凝視し引き上げられたカーペットのホコリの高さを注目した。
「まさか・・・ 犯人達は現場を去る時にホコリの高さを一定にならしてから出て行ったのか!?」
刑事は「もしそうなら、いくら地下室を探しても証拠になるモノは無いはず」 と、自問自答を繰り返した。
警察と鑑識が総力を挙げて調査していると同じ時間に、同期で何でも話せる親友の幸子とバーのカウンターで二人で洋子について愚痴を言い合っていた。
「あんな女、死んでしまえばいいのに!!」 と、美智子は幸子に寄りかかって愚痴を吐露し、幸子もまた美智子のことを気遣って「飲もう! 今日は徹底的に飲もう!!」 と、美智子を励ました。
だが、そんな美智子と幸子の話を二人から、そう遠くない椅子に座り帽子を深々とかぶったサングラスを付けた一人の男がスコッチをおかわりしていた。
その時間、警察と鑑識はその部屋全体から何か出ないかと科捜研にも協力を要請し捜査は翌日まで続き、太陽が昇ると同時に科捜研が車両から機材を下して地下に投入した。
そして数時間後、科捜研の一人が「血液反応を見つけた」 と、大声で叫んだ。
科捜研は特殊な機材で床に散らばった大量の血液を確認すると部屋の隅々まで機材を使って調べて行き同時に全身麻酔に使われたと思われる液体も発見した。
「やはりここが現場か・・・」 と、班長は眉間にしわを寄せて地下室の広い台所を見つめた。
そして当日の朝、警視庁と合同本部で仮眠を取っていた班長に、病院から携帯へと電話が鳴った。 電話で目を覚ました班長は両手で自分の顔をパンパンと叩くと数人の刑事達と病院へと向かった。
「患者さんは極度の恐怖症になっていますからお話しは5分だけにして下さい」 と、看護師長に班長はうなづいた。
「よし! オマエの出番がやっと来たな!」 班長は警視庁の女性巡査長に口元をニヤリとさせてから女性巡査長の肩を軽く叩いた。
「俺らはアイツが戻るまでここで休憩していよう」 と、数人の刑事たちと長椅子に座って缶コーヒーを口に含んだ。
女性巡査長がゆっくりと病室に入ると、怯えながら身体を隠すように「大丈夫ですか?」と巡査長が小さな声で被害者の前に静かにちかよった。
「いやあぁーー! 来ないでー!!」 と、被害者の女性は女性巡査長を左手を開いた。
そして数十秒が経過した頃、被害者の女性はノートを巡査長に手渡すとそのまま布団を頭からスッポリとかぶった。
巡査長がそのノートを見た時に息を飲んで書かれている内容に全身を硬直させた。
医者らしき男が一人、看護師のような人が一人、客のような顔半分を隠した男女4人か5人が居て医者や看護師や客も仮面で顔半分を覆い、私の寝ている会議用の机らしきものの周りを全員で、いやらしい目で見ていた。
衣服ははぎとられ下着姿の私のブラを医師が外しパンティーを看護師が丁寧におろしていくと、一人の客らしき男が歓声を上げ広げられた私の両足を更に大きく開き喉を鳴らしていた。
すると客らしき人達が次々に私の身体の部位を医師らしき人に耳打ちすると、医者らしき人は2度目の全身麻酔を注射し私はそのまま眠ってしまったと、ノートで証言した。
鬼畜の美食家 Ⅱ 二章
猟奇的な事件から2カ月ほど経過した時、警視庁と所轄の合同捜査は刑事たちの努力も空しく行き詰まりを見せていた。
そんな折、一本の電話が警察にかかってきた。 それは救急隊員からの緊急の電話だった。 両足の内ももの肉を剝ぎ取られ、切断されたのであろう消えた両方の乳首だった。 刑事たちは再び起こった悲劇に深く動揺していた。
「またか! くそおー!!」 一人の刑事が合同本部の中で声を張り上げた。 世の中はこの恐怖で夜も出歩けないほど静まりかえっていたが、この事件に刑事たちは物証も犯人達の情報すら暴くことが出来ないまま数日が過ぎた。
そして事件が発覚した都内の高級ホテルの一室では二人の医療関係者と数人の客たちが 女性の尻の肉をアイスクリームディシャーを使ってそのプルプルした肉を大皿に盛り付け顔の半分を覆い隠した客の前に静かに置いた。
客達は目の前にある皿の上の肉を静観するとナイフとフォークを使って肉から流れ落ちた血液に肉をこすりながら無言で口の中へとはこんで。 したづつみを鳴らした。
すると今度は別の客であろう高級スーツ姿の人間が医師と思われる男に私にもとつぶやき女性の両足を大きくひらかせ客はゴクリと喉を鳴らし「私には、アワビを二つ」 と、「刺身」でと注文した。
医師と思われる男は黙って女性の大陰唇にメスを入れると看護師らしき人間は、したたり落ちる血液をポンプのような機械で吸い上げつつ、時折、血液を医療用の布で血液を拭きとった。
するとテーブルに座っていた客らしき人間から私には乳房を一つ頼むといい足を組んでいると別の客からも「私にも乳房を一つ」と、オーダーが入った。
医師らしき男はニヤリと顔を下向きにして笑みを浮かべつつ、コクリとうなずいた。 そして客の方に顔を向けると「今夜のディナーはお楽しみ出来ましたでしょうか?」 と、小声で尋ねると客たちはいっせいに立ち上がって拍手を鳴らした。
すると今度は女性客であろうか医師らしき人に「今度は男の肉も食したい」 と、新しいオーダーを入れるとゆっくりした足取りでオテルの部屋を出て行ったが、乳房を食べている客たちは、のんびりとした様子で食事を楽しんでいた。
そして翌日、チェックアウトの時間の30分前にホテルから身体中、包帯を巻かれた女性が居ると救急車に電話がかかり、その内容は速攻で警察にも伝えられた。
警察は速攻で鑑識と科捜研に協力を要請して刑事達は現場へと向かった。 「またか!」 警察はすぐさま患者のいた部屋の隅々を証拠は無いかかと鑑識は床に両膝をおろとして大きな虫眼鏡で残留物に目を光らせた。
今回の被害者は両方の乳房と下半身の大陰唇の二つにとどまっていたものの、同行した数人の医師たちからは「この処置は素人じゃないな」 と、息を飲んで被害者と一緒に救急車に乗り込んだ。
当日の警視庁と所轄の合同捜査で分かったことと言えば、犯人達は食事を終えると部屋の隅々にまで気を使って、ホコリまでも自然に近い状態にして逃亡すると言う神経質な人間が居ると言うことだけだった。
刑事たちは夏の暑い日に必死で鑑識と科捜研の報告を受け防犯カメラに不審な人物が映っていないかを念入りに調査したものの、犯人に繋がる人物は一人も映って居なかった。
そして刑事達が必死に聞き込みしていた当日のことだった。 捜査一課長に科捜研から緊急の電話が鳴った。 被害者が襲われたホテルの一室から猫の毛が一本 発見されたと言う内容だった。
捜査一課長は心の中で「何で猫の毛が見つかるんだ?」 と、まさか! 現場に猫が居たと言うことか!? 続けて科捜研の報告では猫の毛は国産の猫ではなく外来種の猫の毛であったことにも一課長は頭の中で仮説を立てた。
「おい! 誰か!ホテルの監視カメラを持って来い」 、数人が一課長の周りに居てパソコンに収録された画像に手がかりがあるかと言う疑問に目を輝かせた。
捜査一課長と数人の刑事たちは猫用のゲイジを持っている客を探しだすべく複数のパソコンで防犯カメラに刑事達は一コマにも、まばたきをせずに見入った。
「外来種の猫か・・・」 一課長! 現在科捜研で猫の毛がどこの国のモノか探索中とのことです! と、大声で一課長に駆け寄った刑事。
だがどの防犯カメラにもネコの入ったゲージは映ってはいなかった。 そこで現場100回と言われるごとく刑事達は被害者が居たホテルに行くとカウンターにいる男に対して、あの日、猫を連れた客は居なかったか話しを聞いた。
するとカウンターにいた男は「ええ、はい。確かに猫を連れて来られたマダムが数人ほど来ていましたが」 と、刑事達はガッツポーズして笑みを浮かべた。
「これで追い詰められる!」 と、確信した刑事達だったがカウンターに居た男は「猫を連れて来られた皆様は財閥系や政治家の奥様たちですので」 と、困った表情を浮かべた。
そして刑事達は愕然とした。
「相手が財閥や政治家ともなれば俺たちの捜査も簡単には出来ないな~」 と、一人の刑事はうなだれた。 そして一課長に知りえた情報を伝えたものの一課長も一瞬青ざめた。
捜査は暗礁に乗り上げた。
捜査に乗り出して万一にも事情聴取して間違っていれば一課長の首の一つや二つはすぐに飛んでしまうだろう。 下手をすれば警視総監にまで害が及ぶかも知れんと、一課長は頭を抱えた。
一課長は朝の太陽が昇る日の水曜日に検察庁へと出向いて状況を説明するも検察庁の特捜班は首を縦には振らなかった。 たかが猫の毛一本で済む話なのにと、一課長は自分の無力さに悔しさを滲ませた。
そして捜査本部に戻ったおり所轄の刑事たちが、その猫を連れた来たと言うホテルの部屋を個別に調べていた。 もちろん鑑識も同行していたが猫の毛を探すべく刑事も鑑識も床に這いつくばって証拠の毛を探していた。
だが警察の捜査をしている蒸し暑い夜の事、再び事件は何処かで進行していた。
皆様、本日は特別に男性の肉が手に入りましたのでと笑みを浮かべてその筋肉質な裸体に半分仮面を付けた客達は一同に「うおおーー!」 と、言うおたけぴを上げた。
拉致された男の腹は六つの筋肉を見せ引き締まった胸板を客たちに見せた。 被害者は全身麻酔を打たれたものの意識はうっすらとあるようだったが、顔を半分隠した女性は真っすぐに医者の元へとかけより今夜はコレを頂くわ~ と、笑みをうかべた。
医者のような男は客が指さした部位を見て、ニヤリと笑みをうかべ「はい、どのように料理しましょうか?」 と、尋ねると客は「お任せするわ~」 と、笑みを浮かべた。 そして次々にオーダーが入ると、医者らしき男は被害者の身体の上半身を起こした。
そして被害者の両足を大きく開くと、医者らしき男は被害者の男性の性器にメスを入れた。 被害者は眠った状態で性器をえぐり取られると、手際よくその性器を水で丁寧に洗いしてペニスの尿道の先っぽから串を入れられ塩コショウで味付けをした。
さて、次に皆様は何処の部位を望まれますか? と、言われると殆どが六つに分かれた腹の筋肉でハンバーグを、と言う客も居れば、そのままステーキでと言う客のオーダーに 医者らしき男を見て嬉しそうに笑みを浮かべた。
大きめの会議用のテーブル二つを挟む形でワインを楽しむ客達は冷房の効いた部屋で料理を待ちわびていた。 そして30分が過ぎたあたりに医者らしき男が大皿にのせた熱々のペニスをフランクフルトに見せて「お待たせしました」 と、つぶやいた。
「フランクフルトの白子ぞえと薄焼した袋でございます、奥様今夜は精が付きますよ、と医者らしき男は笑みを浮かべた」
そして次々に運ばれるハンバーグとステーキに客たちは舌鼓を打ち、医者らしき男は助手の看護師に最終オーダーまとめるように指示し、自分は男の陰部を性転換させ繰り抜いた穴を針で縫い付けていた。
医者らしき男は神業ともいえるほどの速さで男を性転換させアイスクリームデイッシャーで男の尻肉を二つほどすくい上げると看護師にその処置をさせた。
すると客のマダムが「乳首も二つ頂きたいわ~」 と、医者らしき男に頼むと「ステーキにしますか? それとも刺身に致しましょうか」 と、その目を客に向けると「ステーキでお願いするわ~」と、笑みを浮かべた。
そしてそれから部屋を綺麗に片付け、1時間後に消防署に電話があったらしく、警察ではその言葉に大きな動揺が走った。
「男? 男ですか?」と、何度も消防署に確認したところ、被害者は男であることが判明したが、その処置の仕方が素人ではなくプロの医師ではないかとも報告を受けた。
そしてその翌日、被害者が入院している病院を訪ねたところ包帯だらけの被害者は仰向けに寝ていて、号泣しながら「帰って下さい、今は誰とも口を利きたくない」と、刑事達に伝えた。
その病院の医師によれば両方の乳首の欠損と性器の転換そして両側の尻に何かですくい取られた穴が開いていたと言いい腹の筋肉がはぎとられていた。 医師は刑事達に「今度は男ですか~」 と、ため息をこぼした。
刑事達は無理やり性転換させれて同情したものの「男の性器を食ったと言うことか?」 と、肩をがっくりと落とした。 「一体どんな野郎なんだ! 女の肉に飽きて今度は男だとおー!」 と、両手にこぶしを握った。
鬼畜の美食家 Ⅱ 3章
薄明りの都会の街中で最近は暗くなるまで男も女も仕事帰の帰路を急がせた。 新聞やテレビのニュースでは連日連夜、特集を組んで日本中に事件を煽り報道を繰り返した。
テレビではいつものごとく元刑事などのコメンテーター達が犯人像を推理しては、テレビの前で肩を震わせる普通の家族たちで溢れた。 そして人間の肉を食う犯人達と題してテレビでは特別放送を流し続けた。
そんな蒸し暑い夜にも警察官たちはパトカーを操り周囲の異変に眠い目をこすっていた。 そして一つのアパートに住んでいる美智子もまた、肩をすぼめて左手に持った缶酎ハイを喉に流しこんでテレビを見ていた。
私は大丈夫と鏡に映った自分の体形を見て自分をごまかしていた。 そして同じ頃、幸子もまた同様にカーテンを閉めつつ恐怖感から急いでテレビの特別放送を床に座って友人の美智子にメールで安否を確認した。
私なら大丈夫よと美智子は自分たちの体形の話しで笑ってその場をしのいだ。 同時刻の8時、美智子に恨まれている洋子もテレビから流れるテレビ特集に視線を奪われいた。 そして病院では陰部をえぐり取られた男は看護師からテレビを消すよう促されていた。
そしてあの被害者の男は看護師二人に股間にチューブを刺しこんで「今日から人工膀胱」ですからねと無理して笑顔を作り二人の看護師は「何かあったらこのボタンで呼んで下さいね」 と、その部屋を退室した。
看護師の出て行った病室からは男のすすり泣く声が廊下にもかすかにもれ、男は眠りにつくことは出来なかった。 それは被害にあった女性たちも同じだった。
翌日、被害にあった男の倒れていた場所を捜査するべく100人態勢で警察は付近を捜索したが何も発見出来ないまま夕方で一旦捜査を打ち切った。 刑事達は疲れていた。もちろん鑑識も同じであろう温室のような部屋を入念すぎるほどに調査した。
世の中は毎日のようにうだるように暑くその中で新型のコロナのまんえんとオリンピックも開催されて、飲み屋街もひっそりと人の気配もなく街の明かりも消え仕事を終えた人達も急ぎ足で自宅へと向かった。
男は常に当たりを見まわして歩き女たちもスカートをやめてズボンを履いて出来るだけ肌の露出を減らして額に汗を滲ませ帰路を急いだ。 世の中は異様な世界と化し自宅でオリンピックの動画を見る者も居れば窓を開けて酒を飲む者も多かった。
だがそんな異様な世界になってしまった折、警察では被害者の共通点を探していたものの依然として捜査はなんこうしていた。 捜査で猫の毛一本の物証も依然として政財界からの報復を恐れ検察も動かず、合同捜査は厚い鉄の壁にぶつかっていた。
新聞やテレビは相変わらず事件を話題として取り上げ、今度は誰が犠牲になるのかを熱く語り元刑事のコメンテーターや弁護士達は犯人像を想像に終始していた。
そして事件は発生した。 至急! 至急! こちら〇〇消防隊、女性被害者が路上に倒れており只今、応急手当を実施しながら病院に搬送中!
警察は張り詰めていた緊張が更に伸びたように脳裏をよぎった。 消防隊の連絡で病院に向かった刑事達は病院に着くなり被害者の元へと駆け付けた。
医師の話しでは患者は20代女性でナイフのような物でで陰部の肉を左右取られた状態だと言う。 別の刑事達は全力で現場に急ぎ鑑識と科捜研らも連絡を取って別の班では現場を封鎖して本庁の刑事が来るのを待って居た。
そして本庁の刑事達が現場へ到着した時、鋭利なナイフが捨ててあり、鑑識が靴跡を専門の器具で靴跡を保存。 そして聞き込みを所轄の刑事達と速やかに開始した。
「あった!!」と、一人の鑑識が被害者女性のモノと思える大陰唇を二つ現場で発見した。 そしてその肉片はさっそく科捜研に引き渡されると、研究員は「ここに肉を噛んだ痕跡を見つけると犯人のDNA」を検査するために研究所へと急行した。
本庁の刑事も所轄の刑事も「これで事件は終わると」肩の荷を下ろしたかのように今までの努力が報われたと階級など無関係に喜んだ。 そして犯人達の足取りを追う班にも携帯で連絡した。
事件の後、4人組の20代後半の不良グループであることを突き止めた警察は、翌日から厳しい取り調べを始めた。 そして被害者の大陰唇を氷で冷やすと病院へ急行して被害者の女性に切り取られた大陰唇を移植した。
「これで解決ですなあ~」 と、微笑む刑事局長と警視総監の二人は互いに握手をして椅子に腰かけて祝った。 更に週刊誌やテレビの速報に国民のほとんどが歓喜して喜んだ。
だが。逮捕された4人のグループは全員、黙秘して何も語らず、犯人の一人は女性の肉はマズく食えたモノではなかったと証言したにとどまった。
それから数日が経過した頃の蒸し暑い夜のこと、美食家たちと医者らしき男と看護師が一堂に集まった何処かの部屋ではクーラーの風が心地よく客達の頬を冷やした。
「さてお集りの皆様には今夜は久しぶりに良い肉が手に入ましたので・・・」
下着姿の美しい女性を一目見ようと医者らしき男のそばに行って喉を鳴らした。 そして全身麻酔のかかった女性の両足を高く持ち上げた顔半分をマスクで覆った男と思われる紳士もその足から尻までを嫌らしい目で眺めていた。
すると他の客達も群がるように女性の肉を歓喜して「今夜のお肉も美味しそうね~」と、何処のマダムだろうか医者らしき男に笑みを浮かべた。
バストもウエストもヒップまでが整った女は客の要望で仰向きうつ伏せと様々なポーズを取らされ、嫌らしい目で女の身体を舐めるように見つめた紳士も居た。
そして嫌らしい目で女を見た紳士は突然、女からパンティーを剥ぎ取ると、そのまま思い切り匂いを嗅ぎうっとりと表情を浮かべた。
するとその紳士の横で女から剥ぎ取られた黒いパンティーストッキングを右手で鷲掴みして顔に当てて匂いを嗅ぎ始めた。 「あぁ いい匂いだ」と笑みを浮かべつつ自分の席に戻って尚も嗅ぎ続けた。
では私は尻と裏モモまでステーキでミデアムがいいなと注文すると、その横に居た紳士も私にも尻と裏モモをウエルダムでとオーダーした。
医師らしい男は軽く笑みを浮かべると女の身体を仰向けにして、尚も他の客のオーダーをとり始めた。
私には右の乳房を頂戴 そうね、お刺身がいいわね・・・ すると私も左の乳房をレアのステーキでと注文し、最後に残った紳士は女の両足を開くとアワビを見て 「うむ、これは中々のピンク色をしている」 と、少し興奮した。
「アワビはどうしますか?」 と、紳士に尋ねると 「そうだな~ 一つは刺身で、もう一つはステーキでミデアムを頼む」 と、口元を少し嫌らしく動かした。
それではしばらくお待ちくださいと医者らしき男は看護師を連れて奥の部屋へと移動した。 そして数分後、奥の部屋から肉の焼けるいい匂いが流れて来ると客達はワインで乾杯し始めた。
お互いに何処の誰かも知らない客と医者らしき男や看護師さえもが誰もその正体を知らずに楽しい時間を過ごしていた。 そして焼肉のいい匂いが奥の部屋からこちらに向かって来た時の紳士の一人は「うおおおぉ!」 と、歓喜して見せた。
尻と裏モモと繋がった女の肉に「これで食い切れるかな」 と、冗談を言うと早速ナイフとフォークでステーキソースのかかった肉を切り取って口に運びその口元は満面の笑みを浮かべていた。
そして尻と裏モモと乳房を失った女は、医者らしき男と看護師らしき女とで神業に近い技術で応急処置をすると部屋の掃除を隅々から隅まで徹底的に磨き、ホコリの一つもみつからないように仕事を終えると119番に連絡をした。
犯人を逮捕したことで「今夜は家でゆっくりと寝たい」 と、吐露する刑事達は次々に帰り支度をしたいたやさき、至急 至急! こちら〇〇消防署ですが、「両方の胸と尻と裏モモを切り取られた女性を発見、現在病院へ搬送中!」 と、電話が鳴った。
嘘だろ!! 犯人は今、拘置所にいるはずだが、そんな馬鹿な!
刑事達は病院へ、そして被害者が発見された場所に数名の刑事と鑑識が向かった。 夜の7時。 病院の医師はこう吐露した「まるで奇跡だ全て血管をはずして肉だけが削がれていて応急処置も万全で一晩なら放置しても差し支えない」 と、唇を震えさせた。
そして拘置所から出てきた青年の不良グループはその後も依然として何も喋らず、ただ時間だけが流れて行った。 そんな時に4人のうちの一人が「本当は女性から肉を取るために動画を作って居た」 と、言い。
また別の一人も国民に恐怖を植えつけた犯人達に似せた模倣犯であることを自供した。 警察は再び厚い鉄板と衝突した結果になった。 捕まえた4人は検察庁へ移送され検事の取り調べにも素直に応じて、自分たちの起こした行為の恐ろしさを露呈させた。
本庁の刑事が女性被害者と話しが出来ますかと医師に相談すると、医師は両手を机に向かって手と手を絡ませた。 被害者の心情を考えるともう少し時間が必要だと刑事の目を真正面から見た。
再び始められた警視庁と所轄の合同捜査本部が設置されると、被害者が倒れていたと言う場所へ数人の刑事が向かい、以前の被害者と今回の事件に何か共通している物があるはずと刑事達は本部でも、聞き込みでも手あたり次第に走り回った。
5年前と同じだ・・・ 5年前も犯人は証拠となる物を一切残さずに逃亡していると、定年直前の所轄の刑事が吐露した。
本庁の年少の刑事は所轄の刑事の言葉に息を飲んで、過去の事件についてを頭に放りこんだ。 そして所轄の刑事は本庁の刑事に「あと一人か二人」だろうと、過去の記憶を教えた。
その頃、本部では過去の事件の資料と今回の事件の共通点を地道に調べていた。 だが、そんな中で現場となった場所へ出向いてる刑事達と鑑識と科捜研のグループは各自の仕事に専念して現場検証を実施していた。
そして科捜研では会議用の机から少量の血痕が付着していたことを知りえるものの、被害者の受けた傷の個所と比較してもあり得ない程に血痕の量が少ないと結論付けた。
あれだけの傷をおったはずなのに血液がこれだけ? と、首を横に傾けた。
だが現場となった場所は都内の一軒家で現在は使われていないと近所の人たちは口を揃えたが、刑事達はどうやって鍵のかかったドアを開けさらにどうやって現場に運ばれてきたのかと言う疑問が常に頭に突き刺さっていた。
合同本部では大きな都内の地図をホワイトボードに張り付けると今回の事件現場となった個所に赤いペンで丸く囲ったが、地図に記された箇所には何の共通性もなかった。
ただどうしても納得の行かない科捜研の研究者達は現場へ向かい、室内のルミノール反応を探すために壁や天井までくまなく調べたが、何の物証も得られないまま時間だけが過ぎて行った。
そして同行していた鑑識さんに台所の排水の管をはずしてもらい、その中の内側に血痕がないかまでも調査した。 だが、排水溝の管からはなにも出なかった。 そして不思議に思った科捜研の研究員は刑事を同伴させて医師のもとえと駆け付けた。
「医師に対して科捜研の女研究員は現場から出た数滴の血痕を見つけたものの、あれだけの怪我をおおいながら血液の量が少なすぎると質問をしたが医師は、科捜研の女研究員に、奇跡か神業か血管を一本も傷つけていない事を説明した」
科捜研の女の研究員は、それでも納得行かないとばかりに 採取した血痕を持って昔なじみの法医学者の元を訪ねた。 そして被害女性のことについて目を光らせながら法医学者の意見を待っていた。
法医学者は科捜研の女に「医学的には信じられないけど、多分可能性はあるかもだね」 と、研究員の視線に視線を合わせた。 科捜研の女と法医学者はともに大学時代から勉強に励みつつ自らの仕事を見つけたいわば苦学の友だった。
時を同じくして警察では被害者たちから何か有力な情報はないかと女性の刑事に聞いて回らせたものの、その殆どが気絶しているうちに犯行に合い気絶する前は街中の繁華街でワゴン車に連れ込まれたと涙を流した。
そして現場に残った科捜研のスタッフは会議用のテーブルの下から目立たないくらい小さな何かを発見して科捜研に持ち帰って様々な方法でその物体の正体を暴いた。
「これは鼻糞ですね」 と、結論付けた。
そしてこの鼻糞から血液はA型であることが判明し捜査本部に急遽連絡を取った。
合同捜査の本部に入った情報は一つのこらず提供されたが、時同じくして科捜研の女から捜査本部にこの血痕が本人の物であることも連絡された。
鬼畜の美食家 Ⅱ 4章
美人でスタイル万能の洋子は珍しく残業をしていた。と言うよりは美智子から強引に奪った彼氏に最近飽きてきたようで今夜の目当ては社内で評判の新しい男との出会いを模索していた。
夜も7時を回るとすっかり外は暗くなっていて、今や全国を地獄に導いた鬼畜の美食家たちのニュースは連日の報道で、民衆は疲れはてていてクーラーの効いたビルの職場は一つ、また一つと明かりが消えていった。
そして時計の針が9時を回るころにようやく洋子と彼氏はエレベーターの中に居て洋子に誘導するかのように男に抱き着いた。 洋子の耳に聞こえる新しい男の胸から鼓動がドクドクと早くなっていることに洋子は心を奪われていった。
だが洋子と新しい男の間を割って入るかのように、古くなった美智子の元恋人から携帯に電話が入った。
「あ、うんうん、残業したから今夜は真っすぐに家に帰るわあ」と、洋子は彼氏に嘘をついて早々と電話を切ると目の前の新しい男に抱き着いて唇を少し上にあげ新しい男にキスをせがんだ。
ところが二人でビルから出たと同時に帽子とサングスをかけた男がその様子をうかがっていて、二人はそのことには全く気付かなかった。
洋子と一緒に歩く新しい彼氏は自分たちが尾行されていることも知らずに、洋子は彼氏の腕に自らの身体を押し付け楽し気に笑みを浮かべた。
「うん、中々のプロポーションとサングラスの男は右頬を斜めに声を出さずに不敵な笑みを浮かべた、そして誰かに携帯で電話をかけた。」
そして洋子と親密になっていった彼氏はレストランで食事を楽しむと二時間後の11時にレストランから出て、高級なホテルに辿りついた。
二人は言葉もかわさずに勢いよくベッドに飛び跳ねると洋子が上になって新しい彼氏にデイープキスを数回楽しんだ。
そして彼氏は洋子の前で下着姿になると、洋子をそのままにしてバスルームへと足を運んだ。
その間、洋子は待ちきれんとばかりに時計を何度もチェックしては彼氏がバスルームから出てくるのを待って居た。
「ああぁぁー! いい湯だったあぁー!」と、言ってバスルームから出てきた彼氏と入違いに洋子は彼氏の前でブラウスとスカート、そしてパンストを脱ぐと足早にバスルームに入っていった。
洋子はこの男に早く抱かれたくて心躍らせつつ身体の隅々まで丁寧に洗い女の魅力全開でバスルームを後にすると踊る心を抑えてリビングへと向かった。 だが、リビングにもベットルームにも男の姿はなく洋子は唖然とした。
男はズボンもワイシャツもネクタイに靴下まで残したまま忽然(こつぜん)と姿を消し洋子を混乱させた。 洋子はとっさに警察へ電話しようとしたが、こんな事が会社にバレたら自分は終わりだと、携帯をソファーに投げ捨てた。
そして突然、部屋の明かりが消えたと思った瞬間、洋子は口をふさがれ気を失った。 そして何時間が経過していたのだろうか洋子が目を覚ますと、ホテルで消えた彼氏が口をふさがれて洋子に何かを伝えようとしていた。
彼氏は両腕を後ろで縛られていて洋子も同じように両腕を縛られ口もテープでふさがれていた。 そして数分が経過した頃、顔半分を仮面で隠した白衣を着た男が歩いて来るのが見えた。
白衣を着た男が二人に近づくと「今夜はお二人の思い出となる最高の一日になりますよ」と、ニヤリと笑ったその口元からは喜びの声が聞こえると同時に二人は白衣の男の手によって全身麻酔を打たれ気を失った。
「さあ皆様、本日は雄と雌の獲物でございます」と、天井から吊るされたカーテンを少しだけ開け6人のマダムと紳士たちが拍手をして、カーテンの方へ近づき雄と雌の身体を舐めるように見て興奮した。
いい雌じゃないかあぁと喜ぶ紳士といい雄ねえぇと、厚い胸板に手を滑らせたマダムが口元を隠して白衣の男に熱い眼差しを見せ自分の席に戻って行った。 そして同時に客達は喜びつつ自分の席に戻って行った。
そして薄暗い部屋の天井には豪華なシャンデリアがその怪しげな光で客達のワイングラスを照らしていた。するとカーテンの向こう側から白衣の医者らしい男が皆様、今夜は趣向を凝らして食する前にこの肉を舐めると言うのは如何でしょうか?。
客達は総立ちで拍手をして歓喜すると足早に紳士は女の方へと駆け込みマダム達は男の方へとドレスの裾を持ちながら足を急がせた。
紳士とマダム達は我先にと雄と雌の肉に舌を滑らせその場はまるで子供たちのお祭り的な雰囲気をかもしだしていた。
そして看護師らしき女性が雄と雌の下着をはずすとマダムはその股間に垂れ下がるペニスを口いっぱいに頬張り、紳士たちは雌の乳房や大きく広げられた両足に舌を滑らせるものと真ん中のアワビに舌をこれでもか! と、ばかりに差し込んで嫌らしい音を立てた。
「では、オーダーをこれから聞いて行きます」と、夢中で舐める客達を落ち着かせた。
我を忘れて夢中で舐める客達は白衣の男の言葉に笑みを浮かべながら個々の椅子に腰を下ろした。
「それでは雄の方から参ります」と、マダム達に視線を移すと「私は股間がいいわ、ペニスの刺身と睾丸の白子入りの蒸料理と残った皮はミディアムで焼いてもらおうかしら」と、いい別のマダムは「私は尻肉のスライス焼きをもらおうかしら」と、笑みを浮かべた。
「それでは雌の方から参ります」と、紳士達は乳房を一つと、右足の尻から内ももに裏モモの肉をステーキでと、目をギラギラさせた。そして紳士達は思い思いの料理を白衣の男に伝えると「かしこまりました」と、紳士達に一礼して奥の方へと移動した。
そして数十分が経過すると肉の焼けるいい匂いが客達の場所にも届いたようだった。
雄の股間は根こそぎ切り取られ、性転換をした男のようになり、雌は二つの乳房と尻肉の殆どを根こそぎ剥ぎ取られ、裏モモと内もももまた血管と骨だけを残して全てを切り取られた。
客達は自ら指定した料理に舌鼓をうって舌を鳴らすとゴクリとワインで口をリセットした。 客達は今夜の晩餐を笑みを浮かべながら個々に喜びを隠さなかった。
そして客達が料理を楽しんでいる間に、白衣の男はターゲットされた男と女の身体に応急処置をしつつ、部屋の掃除を入念に施し目立たない場所に犬の毛を一本落としてニヤリと笑うと、いつもどうり客達が使った食器とナイフとフォークは黒いバック子に入れられた。
客達は個々に呼んだお抱え運転手を呼び高級外車に乗ってその場を去り、繋がっているであろう昔の黒電話から119番に通報を入れて白衣の男と看護師はその場を立ち去った。そして再び救急車から警視庁の合同本部に連絡が入り刑事達は大慌で病院へと急行した。
翌日、美智子と幸子はいつもどうりに出勤し、洋子と一人の男性社員が無断欠勤していることを知った。 それから数日後に新聞に洋子と別の部署の男が拉致され鬼畜の美食家たちの被害にあったことを知った。
「いい気味だわ」と、美智子は憂いを隠さず。新聞を読んだ幸子は自分の同僚と言うこともあって怒りが込み上げたようだった。 すると美智子から幸子に電話があって「これから洋子先輩にお見舞いに行こうよ」と、声を弾ませた。
美智子は自分から奪われた元彼の前に行くと「被害者が貴方でなくて本当に良かったわね~」と、声を弾ませながら笑ってみせた。 そして仕事の終わった午後5時に美智子と幸子は洋子のいる病院に花束を持って見舞いに行ったが、警察に阻まれて部屋に入れずにそのまま帰って来た。
そして警視庁と所轄の合同捜査本部では、鑑識の発見した犬の毛一本の報告を受け、科捜研からは外来種ではないかと報告が挙げられた。 そしてコロナのまん延するオリンピックの真っ最中にしてテレビでは今回の事件を連続犯と位置付け現在も捜査中と警察から発表された。
そんな中で今回の被害にあった洋子は自分の身体の肉が40%も剥ぎ取られたことにショックを受け身心喪失状態に苦しんでいて、男から無理やり性転換をさせられたこの被害者もあまりにも大きいショックに未だに事情聴取の出来ない日々を送っていた。
そして捜査本部では警視庁の一課長が大勢の刑事達を前で「今回発生した連続事件に付いて必ず星を上げる!!」、と大声を上げると各班長達は「よし!! 行くぞ!!」と、本部の壁に声を反射させて一堂にバタバタと出て行った。
「それにしても・・・ 前回は猫の毛で、今回は犬の毛とはいったい、犯人達は何を我々に伝えているのか」と、机に左腕を起てて左頬をてのひらで軽く抑えた。
更に刑事と鑑識と科捜研が刑事の同行で現場を調べに行ったものの、前回同様に犬の毛一本と会議用のテーブルに付着していた血液を採取したが建物の玄関前にある多数のタイヤ痕を鑑識が突き止め科捜研にも協力を依頼した。
「現場の玄関に残された7台のタイヤ痕は一体何を指しているのか」と、科捜研では詳しくその痕跡と同じ痕跡がないか過去の事件との関連性を調べていた。
まずはタイヤの種類と製造元の捜査。そして使用されている車種の捜査、そして被害者の関連性が無いかの三つの問題をクリアしなければならない。
捜査一課長は被害者の入院先の大学病院の教授に直接話を聞いていて仰天していた。 教授によれば被害者の身体の肉を取るに際して一本の血管も傷つけていないことと、それがどんな高度な技術なのかと言うこと。 教授はゴットハンドと喉をごくりと鳴らした。
そしてこんな高度な技術を持っているゴットハンドと称される人物は世界でも数人もいればいい方で恐らく日本にはこれほどの技術を持った医師は恐らく居ないだろうと語った。
「そうか! 我々の捜査の基準は日本人が対象だったが外人も入れるべきなんだ」と、捜査一課長は顔をこわばらせ「相手は医者ではないかも知れない」と、右手に拳を握った。
その頃、所轄の刑事は若い警視庁の刑事に、こんなやりかたもあるとばかりに財閥や政治家の家の玄関で堂々と胸を張ってインターホンのボタンを押した。 そして最近、近くに引っ越してきたので御挨拶に参りましたと穏やかに伝えると、さっそく猫を抱いて出てきた奥さんが玄関のドアをあけた。
あら、可愛い猫ちゃんですねえー と、満面の笑みを浮かべて一度だけ猫を抱かせて貰った。 所轄の刑事のやり方に警視庁の若い刑事は「やられたあぁー」と、ばかりに緊張した頬を緩ませた。そして猫の毛を一本抜いてポケットにしまった。
そして所轄の刑事と警視庁の若い刑事たちはしらみつぶしに猫の毛を確保していき、直ぐに集めた猫の毛を科捜研に持ち込んだ。そして事件現場に残された猫の毛と合致した猫を見つけた。
だが科捜研に入った所轄と警視庁の刑事達に科捜研は思わぬ回答を出した。 「この猫の毛の持ち主は政財界のドンと呼ばれる自民党の幹事長であった」と、科捜研の研究員たちは肩をがっくりとさせた。
そしてこの情報は直ぐに捜査一課長に報告されたものの、このまま検察庁の特捜班へ行っても証拠不十分として捜査には首をかしげないだろうし、何か他に別の方法はないかと思った時、一課長は苦し紛れに一本の電話を掛けた。
「よおぉ!、しばらく!」と、電話の相手に娘さんは大きくなったろぅー と、一応の世間話し。相手もそんな雑談をするために俺に電話よこしたわけじゃないだろうと切り返して来たのは「公安」の調査官であった。
一課長は公安の調査官に一連の連続事件の話題を小声で告げると「何か情報はないか?」と、公安の調査官に単刀直入に聞き耳を立てた。 すると調査官は、あるにはあるんだがどうもお宅らの上とうちらの上が重い腰を上げないんだよなあ~ と、渋い声を出した。
「なんだその重たい腰ってのは」と、一課長が尋ねると公安の調査員が「ここでは言えない何処に盗聴器があるかわかったもんじゃないから近いうちにオマエの家にいくからお互いのスケジュールを後できめようか」と、公安の調査官は電話を切った。
一課長は公安の友人の言動に何かふきつな予感を感じさせていた。
鬼畜の美食家 Ⅱ 5章
数日後、捜査一課長の自宅にやって来た佐野志郎似の男はスーツのポケットから出したラジオのような機械持って勝手に家に上がり込むと機械からアンテナを伸ばして家の中をぐるぐる回って何かを探してたい。
すると様志郎似の男の持つ機械に何かの反応音が聞こえ「みーつけた」と、ソファーの裏側から一つのコンセントを取り外した。そして奥さんが首をかしげてもお構いなしとばかりに台所の壁の中に埋め込まれたコンセントをドライバーで外すと「みーつけた」と、ニヤリと笑うと、またまた別の部屋へと移動して同じような作業を繰り返した。
そして笑顔を見せた佐野志郎似の男は笑いながらソファーの真ん中にあるテーブルに取り外されたコンセント6個を置いた。そして「いやあぁ、すまんすまんつい仕事柄で調べたくなったんだ」と、事の詳細を打ち明けた。
「こういう場所でも普通にあることなんだわ」と、ニッコリと微笑んで一課長の視線に視線を重ねた。そして佐野志郎似の男は「こう言う官舎でも普通に盗聴器が仕掛けてあるのさ」と、ホっとした表情でテーブルの上におかれたコンセントを見つめると台所に居た奥さんも目を丸くした。
捜査一課長はコンセントを見つめると「まさか自分の住んでいる官舎にこんなにも盗聴器があるなんて」と、目を丸くして、いやあ助かったよと緊張していた顔を緩ませた。 そして、ところで電話の続きなんだが例の事件で公安はどうなっているんだ? と、友人に訪ねると、「こっちもてんてこまいさ」と、右手を頭の上に置いた。
そして笑いながら一課の情報は公安には「だだもれさ」と、盗聴器の話しをすると、実はなと一課長の耳に自分の口先を近づけて数分間喋りまくり一課長は黙ってその話をかるくうなづきながら聞いていた。すると奥さんが御茶を持ってくると「あらあら、ヒソヒソ話しですか?」と、明るい笑顔で二人を見つめた。
翌日、一課長は朝から鑑識を呼び出すと捜査本部の中にある盗聴器の発見を急がせた。そして一つ、また一つと、最後は全部で15個の盗聴器を探し当てたが刑事達は呆然とその光景を見て無口になった。一課長の脳裏には昨日聞いた公安の動きにも注意して自分の席に着くと、一課長に敬礼!と、全ての刑事達は課長に頭を下げた。
そして昨夜の夜に公安の友人から聞いた話を考えつつ政財界の有力者に刑事達を張り付かせることを決意すると「各班長はここに張り出された人物を徹底的にマークしろ!!」と、命令して「意味もなく人間の肉を食らう星を絶対にあげる!!」と、意気込んだ。そして書く班長達は「よし!行くぞ!」と、号令をかけた。
だが、一課長も鑑識もは見逃していた・・・ 蛍光灯の裏側に張り付いた盗聴器が犯人達の物とも思わずに。 そして一課長の命令によって刑事達はべったりと張り付くと額から流れる汗をハンカチで拭いた。
そして新聞やテレビでは現在開かれているオリンピックの話題よりも「鬼畜の美食家」と、銘打って大きく取り上げ、ラジオからユーチューブまで「鬼畜の美食家」と、題して至るところで炎上していたが被害にあった被害者たちはその殆どが心を病んでいた。
「しかし・・・ 誰なんでしょうねえー 鬼畜の美食家なんて名前をつけた人は」と、横に居た一人の刑事が居た。
だが政財界にべったりと張り付いていた刑事達からは何の反応もなく、ただ暑さとの闘いでもあった。 100人態勢から200人規模に膨らんだ捜査本部の電話はまだ一軒もなく捜査一課長も気をもんでいたが、その間を縫うように次の事件が起きようとしていた。
「こんだけ張り付いてたらテレビドラマなら何かの進展がありそうなんですけどねえ」と、刑事がが言うと別の刑事は「テレビなら1時間で犯人を逮捕出来るんですがねえ」と、手ぬぐいで汗をふいた。
そして刑事達が張り込んでいたやさきのこと。とある場所では、いつものように美食家たちはその冷房の効いた部屋でブラジャーと黒いパンストを履いた〇〇新聞の女記者が全身麻酔をかけられマッサージチェアにその身を預けられ大股開きにされていた。
すると今夜の獲物を近くで見ようと6人の客達が顔半分に仮面を付けて口元をニヤニヤさせて近づいてきた。すると一人の紳士が大股の真ん中の匂いを嗅ぎ「今夜の獲物も最高ですなあ」と、他人が見ている前で黒いパンストをビリビリと音を立てながら破っていき、白いパンティーの上から鼻を押し付けて匂いを嗅いだ。
そしてビリビリに破かれたパンストを丸めて口の中に運んだ紳士はクチャクチャとその女の匂いと味にしばし酔いしれた。 すると別の紳士は女からパンティーを剥ぎ取るとその内側に顔を押し付け鼻で大きく呼吸してピチャピチャと舐めはじめた。
「まあ! 下品ですこと」と、一人のマダムが笑みを浮かべてニヤリと医者らしき男の方へ視線を向けた。 そして「まあぁ! 今夜の獲物はピンク色ですこと」と、女記者の陰部に指を入れてその指を自分の口に入れてしゃぶった。
刑事達が張り付いている政財界の大物とは全く無関係の女記者のことなど誰も知るよしはなかった。 まさに「鬼畜の美食家」と、名前を付けた張本人だと言うことは誰も知らず医者らしき男と看護師だけが知っていた。 すると医者らしき男が今宵は獲物にもショーを見せて始めたいと思っていると語ると客達は「うおぉー」と、歓喜を上げた。
そして10分ほど経過したころ白衣の医者ふうの男は麻酔の切れたことを察すると無言のまま女記者の両手足をロープで縛り、今夜の獲物は鉄板焼きですと客達に歓喜して見せると、客達は両手を飢えに万歳とばかりに大喜びした。
女記者はうつろな眼差しで回りを見渡すと、今の自分の置かれた立場に仰天してみせた。すると白衣の医者らしき男は女記者に「今夜は貴女がお客様たちへの獲物です」と、一声かけると女記者は全身を振ってリクライニングベッドの上でもがき始めた。
「無駄ですよ♪ どんなにもがいても状況は変わりませんし今夜のパーティーは貴女が主役ですから♪」と、もがく女記者を笑った。 そして女記者に対して「我々に鬼畜の美食家と言うステキな名前を付けて頂いたほんのお礼です♪ まあ御自身で後に記事を書いて下さい」と、微笑んだ。
女記者は部分麻酔のかけられた自分の乳房がメスで切り取られる様子を見て失神しそうになりながらも、その乳房が熱い鉄板の上に置かれてジュージューと音を立てて焼ける匂いに嘔吐しそうになった。
客達は目の前の焼かれる乳房をみて歓喜してフォークとナイフで乳房を数枚に切ると、ジュージューと焼ける匂いに各自が自分の方へと焼けた乳房を取り寄せた。 女記者はその光景に何度も嘔吐を繰り返しつつも、もう片方の乳房が切り落とされるのを目前で見て「ギャアー!!」と、大声を発した。
そして焼けた乳房を夢中で食う客達に白衣の医者らしい男は「次に何にしましょうか?」と、声をかけると殆どの客達は「太もも・・・ 内ももの肉を食いたいと要望しつつ」柔らかな乳房を口に運んだ。そして別の客は尻の肉を注文した。
客達の要望で内ももと尻肉を注文された医者らしき男はリクライニングベッドを倒して、客達にその姿を見せつけるように看護師に鏡を持たせて女記者にも見えるようにそのプリンプリンした内ももと尻肉が切り取られるところを見せつけた。 女記者はそれを見ると失神したが医者らしき男は女記者になにやら注射して目覚めさせた。
「こう言う趣向もたまには宜しいでしょう♪」と、客達の前での獲物の捌き方を見せると客達からは拍手喝采を浴びせられた。
そして注射で目を覚ました女記者はと言うと看護師が撮った動画を見せられ、大きくえぐられた大陰唇とクリトリスの焼け具合を見せた。看護師らしき白衣の女性はえぐり取られた股間の縫い合わせの部分も動画として女記者に見せた。 女記者は号泣しつつ白衣の医者らしき男に「けだもの!!」と、叫ぶとと客達から拍手喝さいが再び巻き起こった。
女記者はその全てを見せられ大粒の涙で頬を濡らし「殺してやるう!!」と、応急処置を拒みつつも受け入れ医者らしき男から再び注射を打たれると女記者は気絶するかのように眠った。同時に客達に「本日のお食事会は終わりました」と、伝えると一人、また一人と客達ははその場から部屋から姿を消した。
鬼畜の美食家となずけた女記者は獲物にされてしまったがゴットハンドで知られる医者のような男は警視庁から外国にまで捜査が徹底されていたにも関わらず、その男のことを知る国は無かった。果たしてこの医者のような男は日本人なのかそれとも外国人なのかまだ謎のままだった。
そしていつものように119番に電話が入るといつもと同じように救急車は大学病院に女記者を乗せ警察本部に連絡が入った。政財界の大物達に張り付いた刑事達にも動揺が広がりつつも、捜査一課長はそのまま刑事達に張り込みを命令して頭を抱えた。
血管を一つも切らずに肉だけを剥ぎ取ると言う人間業とは思えない手口に一課長は悩んでいた中で、病院から女記者が目をさましたと言う連絡を受け、残っている捜査員達を病院に急行させた。 そして病院の医師の立ち合いの元、鬼畜の美食家たちの情報を少しでもとばかりに、女記者は「私は自分の身体が切りき刻まれる様子を見せられた」と、証言した。
そして気絶していた間の動画を見せられた事や取り除からた下半身が縫い付けられて行く事も刑事達に話して聞かせつつ大粒の涙で頬を濡らしていた。素人なら警察に証言するどころか心を病んでしまって、まともに話も出来ないのに、この女記者からは凄まじい殺気を刑事達にも伝わった。
大物政財界の犯行に違いないと思っていた一課長は部下からの報告で、その残虐性にショックを覚えた。 そしていつものように現場に出向いた刑事と鑑識から今度は部屋の中から鳥の羽のよう物を見つけたと報告が入るやいなや課長は朝一で科捜研に協力を要請した。
「猫の毛・・・ そして犬の毛・・・ 今度は鳥の羽」か・・・
一課長は今回の事件も5年前の過去の事件も何かを警察に知らせるための犯行かも知れないと、一人で関係者の写真を見つめていた。そしてそこに病院から引き揚げてきた刑事達から客は3人の女性と男が3人居たと言う証言がとれたと自慢気に一課長に報告をした若い警視庁の刑事に一課長は大きな拳で相手の頬を殴っった。
公安と警視庁と検察庁のトップが何やら不審な動きをしていると言う佐野志郎似の友人の言葉に一課長は、ますます神経をとがらせつつ、明日からは別の班にも公安から出てきた政財界の大物の範囲を広げて行くことを決めた。
コロナがまんえんしていてオリンピックも開催される中で公安から入手した大物政財界にも張り付いた刑事達は牛乳とあんパンを片手に、手ぬぐいで汗を拭き元総理大臣にも張り付いていたが、それらしいしぐさを見せなかったことから、元総理大臣は無関係なのではとの結論を一課長に進言した刑事も数人居た。
だが、捜査一課長は捜査員達にもうしばらく張り付いてろとはっぱをかけ、なんだー オマエの朝飯は牛乳とあんパンかよと言って一課長が大笑いすると、他の刑事達はハンバーガーを持ってアンパンをもってる刑事に「オマエなあー♪いつの時代の刑事物だよおー♪」と、久しぶりに本部は刑事達の笑い声が響いた。
鬼畜の美食家 Ⅱ 6章
皆さま、今夜は今年最後の晩餐とさせて頂くことになりました。 それでは今回の獲物をご覧下さい。 看護師風の女性が大きなカーテンを左から右へと引いていくと、そこにはリクライニングベットに乗せられた女性が5人、そして女が5人の合計10人リ獲物がのっいた。
〇〇山にそびえたつ外国風の洋館は30畳はありそうなリビングで50人はいるかも知れない客を前に、獲物の周りを紳士とマダム達がニヤニヤとして素手で服の上から手探りをして歓喜していた。
「では、本日の食事会を開催致します」と、白衣を着た医者らしき男がリビングにその声をとどろかせた。
すると我が先とばかりに紳士とマダム達が争うように男女から衣服と下着を脱がせマダム達はその肉体美に歓喜して手でさわり、紳士達もまたプリンとした乳房にオオカミのおたけびと良く似た声を室内に、ある紳士は女から剥ぎ取った黒いパンストをスッポリと頭からかぶって匂いを嗅く者と口に入れてクチャクチャと音を立てる者も居た。
そしてマダム達は争うようにベットに寝かされた男の厚い胸に手を滑らせ中にはブリーフをも剥ぎ取って男の匂いに酔いしれた。紳士達は尻も見たいと女達の身体をうつ伏せにして女たちのプルプル揺れる尻の肉をもてあそんだ。
そして10分ほど経過した頃、医者風の男は紳士とマダム達に持たせた自分の札に書かれた数字を男女の好きな獲物の身体の部位に自分の数字を書いて楽しんで居た。同じ時刻では美智子と幸子が洋子の被害に乾杯とばかりにビールを喉に流し込んだ。だがまたしても美智子たちからそう遠くないカウンターで帽子とサングラスで顔を隠した男が居た。
すると白衣を着た医者らしき男に「さあ♪ 今夜は大いに飲み大いに踊りましょう♪」と、陽気な声で客達は数回乾杯を繰り返すと、看護師らしき女がレコードをプレイヤーの上に針を置いてダンスが始まった。そしてダンスを楽しんで居る間にカーテンの向こうから焼いた肉のいい匂いが客達を興奮させた。
そして美智子たちはと言うと泥酔状態になり横のサングラスをかけた男がマスターにそのサングラスを外すと、マスターは無言で奥のほうへと入っていき誰かと連絡を取っていた。そして数分後、突然店のドアが開くと4人の男たちが現れ泥酔した美智子と幸子を店から外に連れ出し黒いワンボックスに乗せた。
ワンボックスに乗った4人の男たちは誰もが無言で車を走らせ、どんどん山道へと向かって居た。その頃、洋館では白衣の医者らしき男は携帯で肉が足りないから急いでくれと注文した。特に美人ではないスタイルも普通の美智子と幸子は車の後部座席で左右に身体を震わせていた。
そしてワンボックスが洋館の裏側から美智子と幸子を中に入れると二つのベッドが用意され「お楽しみのところ大変恐縮ですが只今、新しいアワビが二つ届きましたのでお知らせ致します」と、ダンス中の紳士達は一斉に調理場へと急いで駆け付け、美智子と幸子から衣類をそしてパンストとパンティーを脱がしてその匂いを楽しんだ。
そうこうしていると美智子と幸子の身体には欲しい部位に数字を書き込み、ある紳士は美智子の恥ずかしい部分を開くと匂いを嗅ぎペロペロと舐め始めその臭さにゲホゲホとせきこんだ。別の紳士は幸子の恥ずかしい部分に指を滑らせるとその指の匂いを嗅いでニヤリと笑むと舌先を開いた穴にこれでもかとばかりにねじ込んだ。
同時刻、大物政財界の自宅に張り付いている刑事達は疲労と寝不足で立ち眩みすをしつつ、熱中症で倒れそうな刑事もいた。そして同時刻さっきまで居た美智子と幸子の居たバーでは帽子とサングラスをかけた男がスコッチを頼むと入って来た女子大生だろうか、ワイワイと笑みを浮かべてカウンターに座った。
するとマスターはプロのわざであろうか女子大生に一つずつカクテルを作っていた。そして帽子とサングラスを付けた男は起ち上ると「また来年な・・・」と、だけ言い残して店を出て行った。
同時刻、〇〇山の洋館ではステーキパーティーが開かれていてほぼ全員に指定された肉が運ばれ大きなテーブルににはサラダと肉が置かれ中にはアワビを刺身で食う者や、尻肉から太ももの殆どをレアで味わう者も居た。
そして酒の酔いがうっすらと消えた頃、美智子と幸子は自分の乳房が無くなっていることや身体が動かなくなっていることも初めて気づき、カーテンの奥から歓喜する男女の笑い声が聞こえた。
そしてその頃、再び12人の男女に白衣の男は注射して回ると次々にパタっと倒れた。そして白衣の男は「もう少し寝ていてもらおうか」と、一人ずつ応急処置を施し「ああー、俺も年かな」と、一人で笑った。
カーテンの向こうから聞こえる紳士とマダム達の声も少しずつ大きくなると、看護師らしき女は使い終えた食器を片付け始め晩餐が終わりに近づくのを客達に知らせた。そして客達はカーテンの中に入り「来年もよろしく♪」と、言い残して洋館から地下室に消えて行った。
医者らしき男は看護師風の女と二人で残って後始末をすると「来年も宜しく」と、言い残して地下室から外に出られる高さ180センチほどの通路に看護師風の女を見送った。
そして看護師風の女を見送った医者らしき男は一階のリビングへ戻ると、獲物たちの様子をみつつ「今年も結構な人数をさばいて来たな」と、陰部をゴッソリとえぐられた男の寝顔を見て部屋の隅に何処の誰とも知らない男の髪の毛を一本おいて、119番をして状況を伝え急ぎ足で地下室の通路へと向かった。
「至急至急!」と、警視庁本部に救急隊員からの連絡が入った。そして幹部たちは顔色が悪くなった。「なんだって!! 被害者が12人だとお!!」と、幹部は叫び他の刑事達にも動揺が走った。
刑事達は急いで収容されている病院に行くと泣き叫ぶ男とも女とも取れない男女の号泣に耳を抑えた。 そして被害者が居たと言う〇〇山の洋館へと急行した別の刑事達は焼肉の匂いのするリビングと調理場に鑑識を呼んだ。
そして鑑識が中に入ると刑事達と同じように焼肉の匂いにゲホゲホとその薄気味悪い匂いにマスクの上から鼻を摘まんだ。そしてそこには使われたであろう12個のベッドを見つけると、鑑識から「誰かの髪の毛を発見!」と、声を上げた。
こうして鬼畜の美食達の起こした一連の残虐行為は終焉したが、玄関にはタイヤ痕もなく使用されたであろう包丁も食器もフォークナイフも現場からは発見できなかった。
だが何かあるはずだと鑑識は床を中心に膝を床に落として這いつくばって虫眼鏡を頼りに何かを探していた。 そして朝を迎えた病院では自分の肉が他人に食われたと言う事実に被害者全員が意識を喪失した。
男も女も性器をくりぬかれ乳房を全て失った女も頭から布団をかけて刑事達からの質問には一切応じなかった。そしてある被害者の女はくりぬかれた部部を縫い付けられ尿道だ残しクリトリスさえも消失していた。
警視庁は一連の事件に政財界の誰かと言う疑いは持ちながらも、日本人なのか外人なのかと言うことすら何も分かっていなかった。ただ美智子と幸子が飲んでいたバーはコロナの事もあってシャッターにしばらく休みですと書かれていた。
そして警察はバーの経営者から話しを聞くこととして住所を調べて都内のマンションに住んでいることを調べ上げた。そしてマンションを訪ねた刑事に美智子と幸子がどうやって店を出て行ったのかと聞くと「彼女たちは彼氏らしき人達と店を出ていきました」と、証言にバーのマスターは動揺することなく答えた。
バーのマスターの証言が本当だとしたら、美智子と幸子たちはいったい誰と店を出たのかと言う普通の疑問にぶつかった。そして医者の立ち合いの元で刑事達は美智子と幸子に彼氏はいるかとの質問を丁寧にきいた。
その質問に美智子は居ると語り幸子も居ると答えた。警察は直ぐにその彼氏達を訪ねたが彼氏達にはアリバイがあったことを確認した。
「少しその彼氏達に見張りを付けて調べてくれ」と、一課長は部下たちに命じたものの最後の事件から3カ月を経過しても事件は一向に起こらず、刑事達もまた「おこらないでくれよー」と、心の中で思っていた。
そして事件は未解決のまま資料だけが倉庫に保管された。
こうして未解決事件は過去の物として話しを終える。
完